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まずは10分集中!楽しく学習習慣を身につける♪ 『まずは10分から学習習慣づけ リビングドリル』(旺文社)

みなさん、「リビング学習」というものを御存知でしょうか?
保護者さんの目に入る範囲(リビング)で、お子さんが宿題や勉強をする学習法です。
保護者さんはお子さんの学習内容を把握でき、お子さんも「みられている」という意識からやる気が高まるというもの。
宿題をみてあげるだけでいいの?お悩みもあると思います。

そんなときに、リビング学習にオススメなのがコチラ!
『まずは10分から学習習慣づけ リビングドリル』(旺文社)表紙
旺文社さんの『まずは10分から学習習慣づけ リビングドリル』(学年別、小学1~4年生向け)
勉強するというよりも、まずは机に向かい学習の習慣をつけることが狙いとなっていて、
日々10分の学習を習慣づけていくことにより、集中力を高めていくのに効果的です!
学習内容も国語、算数など教科が交互に収録されていて日々飽きずに進められ、問題もイラストが多くパズルのような楽しい問題となっています。

『まずは10分から学習習慣づけ リビングドリル』(旺文社)装丁&達成表・シールイラスト
ウエイドでは、カバー、表紙の装丁、達成表とシールのイラストを担当致しました。
カバーをとると、裏表紙が達成表になっており、ドリルをこなしたら付属のシールを貼っていく形になっています。
普通、カバーのついた本はカバーをとると本体の表紙は1色のみの印刷という形が多いですが、このリビングドリルは、本体の表紙もフルカラーなんです!

その理由は…、カバーは保護者さん向け・ドリル本体はお子さん向けとなっているからです。
カバーを拡大してご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、お子さんにはちょ〜っと見せられない文章ですよね。
ですが、保護者さんのホンネ!?だからこそ、目をひきつけるカバーとなっているのです!

実際ドリルをお子さんが使用する際には、カバーをはずして渡すことで抵抗なく本文に取り組める仕様になっているワケです。
表紙イラストは『学校では教えてくれない大切なこと』シリーズで大活躍中の入江久絵さんで、そのマンガに親しんでいるお子さんは特に受け入れやすいのではないでしょうか。

また、裏表紙の達成表イラストは学年ごとに違う世界観になっており、学年が進むにつれ世界観の変化も意識しました。
1年生は童話の世界、4年生は宇宙の世界…1年生より4年生はお兄さんお姉さん向けの世界観になっています。

達成表ということで当初はシールを並べて貼っていく表のような形でしたが、日々ドリルをこなしていく過程を道のりのようにすれば、楽しくドリルをこなせるのでは?とご提案させていただきました。
そんなワクワクできる遊び心のご提案もウエイドは得意です!

達成表とシールのイラストを担当致しました、社内イラストレーターのオススメは2年生達成表に出てくるビスケットボーイだそうです。とてもおいしそうですね!スタートからゴールへと…なにやら、なにかから逃げているのかな?途中にいるミス・プリンとはどんな関係が…?
『まずは10分から学習習慣づけ リビングドリル』(旺文社)ビスケットボーイ&ミスプリン
な~んて、物語を想像しながらドリルをすすめていくのも楽しいかと思います。

今後、20分集中するための「もっとリビングドリル」シリーズも刊行予定となっております。
こちらもぜひお手にとってみてくださいね!

楽しく集中力が身につく、大人向けのリビングドリルもあったらいいのになあ、と思いました…

挑戦!中学生の美術のテスト

突然ですがここでクイズです。
ジャジャン!
作者クイズ1
誰もが見たことのあるこちらの有名な絵画ですが、さて、作者は誰でしょう?

正解は・・・。そう、俵屋宗達ですね。

では次の問題。その俵屋宗達に影響を受け、こちらの絵画を描いたのは?
作者クイズ2

正解は尾形光琳です。
日本美術史における大巨匠の二人ですが、絵は知っているけど作者の名前はわからないという人も多いでしょう。

実はこの問題、中学校の美術の授業で習う内容です。え、中学生用の問題だったの?と画面の前でショックを受けている人もいらっしゃるかもしれません。
読者の方の一般教養を試すなんだか嫌味な出だしとなってしまいましたが、なぜこんなクイズを出したかといいますと、この度美術テストのデザインをしたからです。
それがこちら。秀学社から発行の「新 美術の確認」(標準版バラテスト)。
『新 美術の確認(標準版バラテスト)』教師用表紙
中学校の先生が実際に生徒さんに出す問題用紙、解答用紙、そして模範解答でのセットです。今までのテストは美術の先生が個々に作って印刷というのが一般的だった印象ですが、最近は一式を購入できるんですね。(学力テストなので、問題文が読めないようボカしております。)
『新 美術の確認(標準版バラテスト)』美しい問題用紙1『新 美術の確認(標準版バラテスト)』美しい問題用紙2

テストの内容は全てWORDのデータでいただいて、あとのデザインは全てこちらで制作という、かなり裁量範囲が大きいお仕事でしたが、中学校の美術の授業にふさわしい、色鮮やかでポップな印象に仕上がったと思います。
フルカラーで有名作品もしっかり見えます。
私が中学生だった時、こんなおしゃれな感じのテスト用紙なんてありませんでしたよ?

せっかくなので私ワタナベもテストに挑戦。でも、中学校の美術で座学の授業なんてあったかなあ。とはいえ私はこれでも美大出身ですからね、中学生用の問題なんて楽勝・・・。
ん?あれ?
ま、まあ私は映像関係の学科だったから・・・。

ウエイドブログ 新学期準備号! 『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』 『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)

もうすぐ新学期です。新生活ですね。
昨年度の自分を振り返ってどうだったでしょう。

もう、絶好調すぎて怖いくらい?
いやぁ、うらやましいなぁ~
えっ?今生きている事が不思議なくらい不幸だった…
それは…、去年はサバイバル能力が鍛えられましたね!

でも今はそんな事はひとまず置いておいて、これからのこと、来年度の心配をしましょう。

クラス替えにご入学。はたまた転校?
新しい環境で、新しい生活がスタートします。
何事も最初が肝要。
小学生のお子さんが、より良いスタートダッシュをするために、オススメの本があります。

という事で今回の業務実績紹介は旺文社様より本日発売!
小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』と『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと
を今回もセットでご紹介です。
『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』(旺文社)表紙『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)表紙

総力戦です!
ウエイドでは本の装丁、デザイン、イラスト(キャラクター以外)・図版、DTPまで、広範囲を担当いたしました。
さかのぼること半年近く、プロジェクトが本格的に動き出したのは昨年の秋口ほどで、実務担当10人中9人が何らかの形で参加しました。(←ほとんど総力戦ですね)

日本の将来を背負って立つ小学生向けの本ですが、製作中に「あー、そうだった。そうだった。」に紛れて「え?そうだったっけ、どうだっけ…。」という所も恥ずかしながらあったりする、内容たっぷりの本です。できれば父兄の方々にもお子さんと一緒に目を通して頂きたい一冊です。
むしろぜひとも…。
フルカラーですから。眺めているだけでも楽しいはず。

学校の授業の補足説明という解説書的な位置づけではなくて、学校で習う内容にもっと興味を持ってもらって、「勉強ってけっこう楽しいよ」と感じてもらえる本だと思って頂けたらイメージに近いかと。

そういう訳ですから、今回の作業の上で大切にしていた事は『楽しそうなイメージ』。
レイアウトや色使いの部分の話をすると、見やすさを損なわないようにしつつも、紙面の流れに遊びを持たせたり。
整理されつつも明るく変化に富んだ色使いをするとかですね。
ページごとに雰囲気がガラリと変わる部分もあったりして、何となく眺めていた所から好奇心がくすぐられて、どんどん読み込んでいくようなスタイルを目指してます。

美しすぎる理科・歴史!
そうそう、このシリーズの目玉となっているところも紹介しなくてははじまりません。
本書はただイラスト豊富に理科や歴史の内容を解説するだけでなく、
理科では各章ごとに“イケメン先生”が登場して、読者にわかりやすく解説してくれるのです。
早くも池袋のロード方面から熱い視線を感じますな。
『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』本文
実験器具などの図解には東大工学部卒イラストレーターの原田くんも参加して、小学生に判りやすいだけでなく、一歩先を考えるヒントをちりばめたイラストになるよう張り切っていたようです。

歴史も各人物ごとに、流行の戦国ソシャゲにも負けない美麗イラストが入ります。
個人的には、やっぱり歴史を勉強する上で地図の勉強が大事なのと同じに、イメージを持ちやすくする工夫は大切だと思うので、人物のイラストが入るのはなかなかに効果的だと僕は思います。父兄の方々。

とにかくパラパラめくって、好きなページから広げていく勉強法もありだと思いますよ。
『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)本文1『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)本文2

この人物イラストの部分はシリーズ合わせると、その数、なんと約270人!
イラストレーターの方々にはずいぶん骨を折って頂いたようで。感謝です。
そういった人員面でもビッグプロジェクトだった訳です。

あっ、ちなみにウエイドでもイケメンイラストが描けないわけではないですよ。
描けますよ。イケメン。
僕も描かせてもらえるなら…、とも思ったのですが、今回はレイアウトに徹することとなりました。

小学生の興味を引く楽しいイラストや紙面構成でありながら、読んでみると内容はしっかり。
しかもどちらも400ページ以上で、ちょっとした図鑑や辞書並みの情報量です。
お子さんの本棚にそっと置いておくだけで、理科や歴史が好きな子に育ってしまうかも…!そんな願いと情熱のこもった本なので、見本が届いた時は一同喜びもひとしおでした。

もうすぐ新学期です。新生活です。
新しいクラスにはあんなイケメンや、そんな美少女もいる事でしょう。
しっかり準備して、彼らに負けないように例えば校庭のサクラのごときバラ色の学校生活を過ごして下さい。(サクラはバラ科の植物です)

でも友達にはこっそり「自分の勉強の秘訣はこの本だよ。」って教えてあげてね。

自然からのおいしい贈り物。『実りを楽しむ 果樹講座(基礎編)』(創芸グループ)

やっと本格的に冬らしくなってまいりました。
そうかと思えば、ついこの間まで暖かかったせいで、あわてん坊なスギの木がアレルギーの元をまき散らしています。
花粉症を患う身の上には早くも春が感じられて、寒さ以上にこたえます。
今年こそは2年かかるという免疫療法を試そうと思っている今日この頃ですが、もちろん植物の実りとはそんな煩わしい事ばかりではないのです。

というわけで、今回ご紹介する業務実績はこちら、創芸グループ様が発行している通信講座用テキスト。
実りを楽しむ 果樹講座(基礎編)』についてです。
『実りを楽しむ 果樹講座(基礎編)』(創芸グループ)表紙

本書は日本園芸協会の通信教育用教材で、家庭菜園をより楽しむために必要な知識を学習できます。
植え付けから栽培の管理、害虫対策や繁殖まで取り扱っていて、
最後の章ではフルーツコーディネーターの先生による、収穫した作物をおいしく召し上がるためのお料理講座まで掲載されています。
ジュルリ…
『実りを楽しむ 果樹講座(基礎編)』(創芸グループ)内容1

もちろん“基礎編”ですから、イラストがたくさん入っていて入門者の方が分かりやすく学習できる仕様になってます。
今回ウエイドではこのイラストの部分を担当しております。
『実りを楽しむ 果樹講座(基礎編)』(創芸グループ)内容2

専門的な情報を扱うイラストですから、果樹栽培について調べながら作業を進めていきました。
例えばレモンを描くときに、実の方はよく知っていますが、その葉っぱの形や花の成長については意外と知らないことがあったりするんです。
おかげで自分たちの勉強にもなり、楽しく作業する事ができました。“実”になるお仕事です。

また、イラストの点数も多いので分担作業になりましたが、効率よくかつ見栄えするように気を遣いながら、統一感を損なわないように努力しました。
樹全体に気を配りつつ果実一つ一つも大切に育てる、みたいな感じでしょうか。

…ともあれ、そんな努力が一つの成果として実るのはどんなことでも嬉しいかぎりですね。

僕の花粉症治療の効果も実るといいなぁ…。

将来の健康づくりのための正しい知識を 〜『保健体育ノート』(大日本図書)〜

毎度おなじみウエイド実績紹介のコーナー…ではございますが、今回はあまりこのブログでは取り扱っていない種類のお仕事についての紹介。

実は私たちウエイドは、実際に学校教育の場で使われる教材を作るお仕事にも携わっています。
物理に化学、家庭科や社会科、数学などなど……
みなさんのお子さんが、もしくはご自身が、今実際に学校で使っているという事もあるかもしれませんね。

その中から、今回は一番最近のお仕事で、大日本図書様から発行されている『新版 中学校保健体育ノート』のイラストと人体の図版を担当しましたので、そのお話をしたいと思います。
『新版 中学校保健体育ノート』(大日本図書)表紙
この保健体育ノートは、学習の補助となるワークブックという位置づけになっていて、内容はカラフルで、2020年の東京五輪の内容や、錦織選手が昨年のATPファイナルでベスト4まで残った話題など、タイムリーな事も載っていてなんだか楽しそうです。
(この分だと、来年は五郎丸ポーズが載るのでしょうか?)

分かりやすくて意図の伝わる図解・イラストはウエイドの得意とする所です。今回も、人体図はシンプルかつ的確に、人物イラストはデフォルメしつつ躍動感や子細な動き・表情まで描写することで、楽しい学習の後押しになれば、という思いを込めて作成しました。
指先一つでも、結構男女差などを繊細に描き分けていたりするものなんですよ。
『新版 中学校保健体育ノート』(大日本図書)図・イラスト『新版 中学校保健体育ノート』(大日本図書)イラスト

ちょっと余談をさせて頂くと、ここにアップしている写真の本は、“教師用”という先生方のためのもので、回答欄にあらかじめ答えが記載されています。この答え入りの教材を眺めていると、何となしに見てはいけないものを盗み見ているような、そんな背徳感に苛まれるのは僕だけでしょうか……。

実績紹介:『歴史・地理・公民 基本用語集』(創育/吉野教育図書)

みなさんこんにちは!ウエイドの実績紹介のコーナーです。
今日ご紹介するのはこちら。創育/吉野教育図書様より刊行の『歴史・地理・公民基本用語集』です。
『歴史・地理・公民基本用語集』(創育/吉野教育図書)表紙

本書は中学生を対象とした用語集で、「承久の乱」「薩長同盟」あるいは「アマゾン川」「日本銀行券」などなど、三教科の必須項目が豊富な図版と写真を使って分かりやすくまとめられています。
『歴史・地理・公民基本用語集』(創育/吉野教育図書)歴史『歴史・地理・公民基本用語集』(創育/吉野教育図書)公民

今回ウエイドでは、三冊それぞれの巻頭ページのデザイン、図表作成、イラスト作成を担当。京都・奈良の建物や、時差の求め方、グローバル化と日本といったテーマをグラフィカルに解説しました。
制作にあたって気をつけたことは、なるべく教科書的な堅苦しい構成にならないこと。手書き風フォントを使ってみたり、解説キャラクターを登場させてみたりと、最近の中学生向けに(まあ私も十分ゆとり世代ですけど)ポップで楽しいデザインを心掛けましまた。やっぱり楽しんで勉強できるのが一番ですからね。
もちろん全ページカラーです。

そうそう、歴史の教科書ってどれくらい最近のことまで載っているのかなあと最後の項目をめくってみると、民主党政権の誕生と東日本大震災で終わっていました。そういえば高校生の時、理科室においてあった地球儀は、ロシアがソ連のままだったり、ドイツが二つあったりしましたが、あれってもう更新されたのでしょうか・・・。
というわけで株式会社ウエイドは、歴史や地理などをはじめとした教育・学術関係の図解やデザインに強いのが売り。子供でも楽しんで読める学習参考書を作りたい!とお思いなら、ぜひウエイドにご連絡ください!

教育ITソリューションEXPO in 東京ビッグサイト

WADEが制作しているモノは、基本的に図版やイラスト作成の絡んだ書籍が多いのですが、近年、教科書や学習参考書などの学校の勉強に役立つ本の製作が急増しています。

そんな訳で、教育分野の現在・未来を知るべく、5/20~5/23に東京ビッグサイトにて開催されていた「第6回 教育ITソリューションEXPO」に行ってきました。

教育ITソリューションEXPO 入口

以前に私たちWADEも「東京国際ブックフェア」に参加した事があり、出店することの大変さは身に染みてわかっているので、声をかけてくださる方の話をなるべく聞こうかと思いましたが、学校関係者ではない私に時間を割いていただくのも骨折り損なわけで…。

結局、事前に見て気になっていたブースに飛び込んで色々と話を聞かせていただきました。中には普段からお世話になっている方が実際にブースにいらっしゃったりして、親切丁寧に説明していただいて、とても勉強になりました。

教育ITソリューションEXPO 会場内

前回の事は行ってないのでわからないのですが、今回メインとなる出展はやはりe-ラーニングでした。ハードウェア面・ソフト面での出展が会場の約半分を占めていましたね。

実際に教室のようなセットを組み、タブレットと電子黒板を使って模擬授業をやっている所も何カ所か。
実際の先生の授業の進め方がイメージできて分かりやすい!と思いましたが、それより何よりスーツ姿のおじさまたちが小中学生が座るような小さな席で、真剣に話を聞いている光景はなかなか素敵でした。

印刷された教科書がなくなることは、そこまで近い未来ではないかもしれませんが、これからは3Dや映像など…色々なメディアがミックスされた「教材」が主流になっていくのは明白で、私たちの仕事も、広げていく幅が増してきているわけです。
自分の学生時代にこんなシステムがあればわかりやすくて勉強を楽しめたのに…と学生時代の自堕落さの理由をそこに結論づけつつ、子どもたちが楽しんで勉強する環境を作るために、私たちも挑戦していかねばならない事が多いんだという“ワクワク感”を感じることができました。

そして来たる7/1~4はいよいよ「東京国際ブックフェア」です。時間があるようなら、こちらも久々に乗り込んでみようかと思います。