カテゴリー別アーカイブ: 図版

人がくる!?

「令和」に決まった年号改正の話題に隠れてしまいましたが、
外国人労働者の受け入れを拡大する「改正出入国管理法」が4月1日に施行されましたね。

今回は、文字だけ見ると見ると、
とっつきにくそうなそれらの内容を分かりやすく解説してくれる本のご紹介です。

集英社さんから出版された『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?/内藤正典(著)』です。

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こちらでは、地図やグラフ表を担当させていただきました。
今回の地図はQGISという、地理情報システムの閲覧、編集、分析機能のあるソフトを使い作成しました。
その為、普段作成する事の少ないような地域でも、柔軟かつスピーディーに対応する事が出来ました。

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グラフも、参考資料をもとに、パッと見て何について書かれているのか分かりやすくように吹き出しを入れるなどのデザインを提案し、内容が分かりやすい事を重視いたしました。

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内容は外国人労働者を「労働力」としてではなく、「人がくる」という視点に立って書かれています。
言われれば当然な事ながら、法律や単位ではなく人の生活に関する事なのだと再認識させてくれます。

日本は島国であり、鎖国をするなどして人の流入に慣れておらず、「日本人」=「日本の血が流れている」と認識があります。
そんな私たちが人を受け入れるには何が必要か。

生活習慣、宗教、価値観の違い……問題は沢山あるとは思いますが、まずはこの本を読んで、「人がくる」という心持ちから始めるのも良いのではないでしょうか。

『進化論』の進化論を図版で解説!

ダーウィンの進化論について説明してくださいと言われたら、皆さんどう答えますか?

「ええっと…昔キリンは首が短かったけど、突然首の長いキリンが現れて…首が長いキリンは高いところにある葉っぱを食べられて…首の長いキリンだけが子孫を残せたからキリンの首は長くなって…」
と、「進化論」をかいつまんで紹介すると、このような話になるのではないでしょうか?

しかし、どうやらこのお話はあまりに単純化しすぎで最新の進化論とは食い違う部分も多いそうです。

そもそもチャールズ・ダーウィンの『種の起源』が発表されたのが1859年、今から150年以上前です。
その間多くの新発見が有り、進化論はアップデートされてきました。

この150年間にわたる進化論の変遷について解説書が新潮社様より出版されした。
こちら、『進化論はいかに進化したか更科 功 (著)』です。

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今回ウエイドはこちらの本の図版を製作しました。
こちらの本のような科学系図版は我々ウエイドの得意とするところ。

著者の方からのラフを綺麗に整えつつ、言わんとするところは外さない。
今までの経験がキラリと光る的確な図版になっております。

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ところで、進化論に次いでよく話題に上る科学理論といえば「相対性理論」ではないでしょうか?
では皆さん、相対性理論についてうまく説明できますか?

ええっと…、すごい速い宇宙船の中では時間がゆっくりになって…。中の宇宙飛行士が地球に戻ると弟より年下になってて…。

地球は丸くて大っきく、雄大だ

新年も明けて少し経ちましたが、いかがお過ごしでしょうか?
インフルエンザ・イベントが発生中なので、皆様、手洗うがいはしっかりしましょう!
何で、インフルエンザが「イベント」なのかって?
それは、この本を読めば分かります。
三笠書房さんから出版された『46億年の地球史田近英一(著)』です。

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今回ウエイドでは、本文デザインと組版、図版とイラストの一部を担当させていただきました。
地理や科学、歴史などに興味のある人すべてに読んでいただきたいので、明るく楽しい感じにデザインしています。

図版も、弊社に科学に詳しい人(ブログではすっかり同じみ、東大出身の原田クン)がいるので、こちらからどこを強調するかや、解説を吹き出しで入れるなど提案しながら作成しました。
とても面白い本なのに難しそうと思われて敬遠されてはもったいないので、とにかく分かりやすさを心がけて図版を作成しました。

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そして、イラストです!
こちらはウエイドの渡辺が担当いたしました。
古代生物を復元資料を基に描き起こしたものと、今回初めて挑戦した「フォトバッシュ」という技法を駆使して作成したイラストがあります。
フォトバッシュとは複数の写真を貼り込み、組み合わせ、1枚のイラストを制作する技法です。
これにより、地球に隕石が衝突する大迫力なイラストなどが作成されています。

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内容は、地球の誕生から現在に至るまでの地球と生物の進化を一時代に偏ることなく、最新の知見と共に解説されています。
地球が誕生してからの46億年を1年に換算すると、人類が生まれたのは、12月31日の23時59分30秒だそうです。30秒しか生きていない、超新参者ですね。

46億年の間には、地球全体が凍結するスノーボールアース・イベントや、天体衝突イベント、大酸化イベント、海洋無酸素イベントなどなど……様々なイベントが盛りだくさんだったようです。

長い歴史の中で大量絶滅が5回はあったそうですが、最後に起こった大量絶滅のは約6600万年前だそうなので、そろそろまた凍結か、無酸素イベントかで、大量絶滅イベントが起きそうですね。

数億年後の、人類が絶滅した地球にはどんな生物が地球上を闊歩しているのか、新年が始まったばかりで想像するのも乙なものです。
猫好きな私としては、ネコ科の生物が大手を振って歩いている、そんな未来を希望します。

ここらで自宅をリノベーション

年末の大掃除の時に、改めて気づくご自宅のほころび…。
はたまた、ご年配の方はお子さんが独り立ちして、部屋を持て余している…。
なんてことが気になったりしていらっしゃいませんか?

いきなり寂しめな話題から始まりましたが、今回はそんな方のお耳に入れたい情報が満載の書籍をご紹介したいと思っております。
扶桑社さまより発売中の『オトナリノベーションNo.4 (別冊住まいの設計)』です。

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オトナにこそ読んでもらいたい、不便さを解消し、これからの暮らしを豊かに、楽しく変えるためのリノベーション実例集でございます。

今回ウエイドでは普段『relife』さんで担当しているのと同様に間取り図全般を制作しておりますが、
いつもの間取り図と違う点は、リノベーション前と後を両方掲載しているという点です。

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リノベーション後の使用感も説明しなくてはならないので、実際のイメージを伝えるべくより詳細な間取り図を製作しています。
また、そうする上でも原稿をただなぞるのではなく、情報を整理しながら図面の原稿をトレースしていきました。

本ブログでは、手芸や歴史の書籍の紹介が多くなりがちですが、ウエイドは前身になっている会社が建築図面を多くになっている会社だったこともあり、
当時からのつながりで建築系の書籍も数多く、かつ定期的に携わっているので、その中で培った経験を生かすことができます。

引越しや、部屋の模様替えの時なんかもそうですが、家の間取りや新しい家具のレイアウトを考える時って、なんだかワクワクしますよね。

生活スタイルに合わせて生まれ変わった、新しい我が家での新しい毎日を検討してみるのはいかがでしょうか?

宇宙のことを分かりやすく学ぼう!

みなさん、宇宙に興味をお持ちですよね?

小さい頃の私は宇宙科学館へ行くことが好きでした。
星座や天体の展示物やプラネタリウムで色々な知識を学びました。
星の成り立ち、天体の種類、何でも吸うブラックホールなど知るたびにわくわくししませんか?

特に「惑星で体重を測ったらどれぐらいの重さになるか?」という装置の計量体験が一番楽しかったです。

水星だと地球より軽くて、木星や土星だと何倍も重く計量されるんですよ。
重力が関係しているそうですが、宇宙のしくみがどうなっているのかと疑問を感じつつ、興味をもちました。

さて、今回ご紹介する本は小学館発行の『地球一やさしい宇宙の話』です。

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著者は吉田直紀氏、宇宙物理学者で東京大学出身、アメリカの大学を経て現在は東京大学の教授であり、同設された研究所でも宇宙についての研究をされているそうです。
特にブラックホールついては横に出るものはいないといわれております。
本書は宇宙の本当?嘘?の面白い話、天体の成り立ち、研究分野のブラックホールまでと幅広くご紹介しております。

ウエイドで担当させていただいたのは図版関係で、こちらも同じく東京大学の理系出身のイラストレーターの原田クンが携わりました。
なんと奇遇ですね!

ご依頼は本文の内容を分かりやすく、イメージするための図版ということですが、今回は特に中高生でも読めるように柔らかいタッチや分かりやすい雰囲気で描いております。

特にご注目していただきたいのはこちらの2点の図版です。

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一つは漫画のようにセリフをつけてどういう状態かを分かりやすくしている図版です。
二つの差がセリフがあることでより明確で頭に入りやすいです。
一手間加えることでぐっと印象も変わりますね。

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もう一つはグラフを見やすく整理した図版です。
元々もらったデータは、専門の方々がご覧にならないと分からないものだったそうです。
本に記載するにあたり、データの測定値はそのまま活かし、見やすい色分けにし、凡例をつけたりと我々素人が見ても分かりやすくしました。

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彼は理系出身ということもあり、きちんと難しい説明を把握して、先生が入れたい情報を図版にしております、今回は図版の修正がほぼなかったそうです。
担当の方も安心してご依頼いただけますね!

とはいえ、内容はなかなか難しいので、原田に少し内容を詳しく聴き込んだところ、熱のこもった話が始まり、圧倒されるばかりで私の頭がついていけませんでした…。
改めて年末年始にゆっくり読もうと思います。

ウエイドでは理系に強く、他とは違う図版もご提案できますので、どうぞお問い合わせください!

怒涛の3冊同時紹介

今日は紹介する本が複数ありますので導入の本にちなんだ話がしにくいです。
写真も多めですし単刀直入に行きましょう。

ドーンと3冊を一気にご紹介

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光文社様からの『ビジネスアスリートが実践する最強のリカバリー術』、
品切れ、過剰在庫を防ぐ技術
そして『パパ活の社会学』です。

こちらの3冊では図版を制作しました。
エクセルのデータを元にグラフを作り、参照画像をベースにしてイラストを描いたのですが、どれも単に作ったというだけではなく、本のテイストに合わせて統一された印象に。
さらに強調したいところを吹き出しで囲って伝えたいことを明確にしたので、図版だけ見ても本文の言いたいことが想像できると思います。

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また『ビジネスアスリートが実践する最強のリカバリー術』では多くのサイエンス系図版を作ってきた経験から培った、様々な人体の描き方から、最も本の内容にあった表現を選びました。

我々ウエイドにはこうした図版を長く手がけてきたノウハウがありますので、細かな指示をいただかなくても著者、編集の方の意図に沿ったものを作れるというわけです。

しかしパパ活…。ちょっと前、家の近所で50代くらいの男性と、20代ほどの女性が連れ立って歩いているのを見ました。
どうにも女性の格好がお父さんと出かける時のようなものではなく、ひょっとするとアレが…。

勤勉なだけでいいのか? 日本人!!

パソコンやタブレットでウェブサイトで本を読むことが当たり前のことなってきましたが、子供の頃はSF映画の世界でしたね。

ワタシ達、いつの間にか未来に来ていたようです。

さて、そんな未来の読み物、小学館BOOK PEOPLEで好評連載中の『死ぬまで勉強』(出口治明 著)の『第3回 データで見る「低学歴の国」日本』にて、ウエイドではグラフを制作いたしました。

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出口さんは、京都大学法学部を卒業後、日本生命保険相互会社に入社。企画部などで経営企画を担当。現在は、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師、慶應義塾大学講師を務めるなど、まさに常に勉強と向上を目指していらっしゃる方です。

記事の内容は具体的な数値やグラフを用いて、日本人の労働時間に対する、経済成長率の低さや、世界と比べた場合の大学進学率などがわかりやすく書かれています。

そういえば、私の通っていたデザインの学校でも、一度就職してからまた学校に進学してきた人がいました。
海外では、そういった人も多いそうです。

今の自分がもう一度学校に通えたら……。
ときどき考えてはみますが、実行には移せたことはありません。

記事を読むと「今の自分の働き方はこれでいいのか…。」と、考えさせられます。

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今回、作成したグラフは、いつもと一味違います。
紙での出版(CMYKデータ)ではないく、WEBでの読み物なのでグラフをRGBデータで作成しているのです。
いつもとは違う事への挑戦。まさに勉強ですね。

その他、数値のみのエクセルデータや、他の文献の資料、手書きのラフなど、グラフ制作の元となる資料は様々ですので、そこから、必要な箇所を抜粋したり、強調したり見る人に分かりやすく、かつシンプルにデザインを統一して作成しています。

グラフの内容は、「日本はこのままでいいのか?」と疑問や不安を抱かせますが、グラフ自体は見やすく、安心な仕様となっております。

ところで、あと数年したら、タブレットが紙のようにペラペラになったり、空間に文字が投影されて、それを読めるようになるのでしょうか?
記事を読んで、一抹の不安を感じながらも、そんな明るい未来は待ち遠しいです。