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ウエイド、岩波新書に地形図デビュー!

町の本屋さんに必ずコーナーがあって、字が小さくて頭の良さそうな本が並んでいる…それが私の岩波新書のイメージです。
夏目漱石の『こゝろ』を最初に刊行した出版社としても有名です。

今までなかなかご縁のなかった岩波書店に、ついにお仕事で関わることができました。うれしい!
その本がこちら!
一茶の相続争い 北国街道柏原宿訴訟始末』(高橋敏著、岩波書店
『一茶の相続争い 北国街道柏原宿訴訟始末』(高橋敏 著、岩波新書)
帯のキャッチコピーが強烈です。

タイトルどおり、小林一茶の遺産相続争いを中心とする豊富な史料を読み解いて、知られざる素顔に迫っています。
驚くほど多彩な史料にあたりつつ、一茶と一茶に関わる人々の心理を深く洞察した内容で、ついつい先に読み進んでしまいます。

現代の相続争いにも通じる、大俳人一茶の知られざる相続争い、興味を持った方はぜひ店頭でご覧ください。

さて、ウエイドが担当したのは、巻頭の地図です。
『一茶の相続争い 北国街道柏原宿訴訟始末』(高橋敏 著、岩波新書)地図
一茶の故郷である柏原村の立地を説明した地図で、同村の立地条件を見ながら本文を読むと、より理解が深まります。

地形図作成にはカシミール3Dを使用し、モノクロ印刷用に設定を追い込んであります。
3D地形図はこういった歴史に関する本との相性がとても良いです。
その地域の特色が、直感的に伝わります。
地形図を使いたい、と思ったら、ぜひウエイドにお声かけください!

モダンリビング大賞2016 発表!

11月30日、都内某所。

今回は毎号ウエイドが制作に関わっている、ラグジュアリー住宅誌『モダンリビング』(ハースト婦人画報社刊)様が開催している「モダンリビング大賞」の表彰式にお邪魔しました。
このイベントは毎号『モダンリビング』で紹介している住宅のなかで、最も多くの読者支持を集めた住宅を表彰していて、今年で12回目となります。
会場は建築家、インテリアコーディネーター、デザイナーなどたくさんの方々が詰めかけ大盛況でした。

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モダンリビング』では、毎号国内外問わず、ロケーション、建築、インテリアなど様々な観点から見て「美しく」、また「いつか住んでみたい」と夢を抱かせてくれる住宅を紹介しています。

年6回発行で約150軒もの住宅が紹介されていて、
その中で見事大賞を受賞したのは「丘の上の住宅」(モダンリビング222号掲載)でした。
鎌倉に建てられた住宅は、山と海を同時に望める丘の上に建ち、木を基調とした自然を活かした造りとなっており、まさに大賞にふさわしい住宅作品です。

実際に受賞式にお見えになったのは、家主のご一家と、そのお家を手がけた建築家の方。
建築家の方は家主の方と相談をしながら設計されたそうです。

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また、『モダンリビング』は今年でなんと創刊65周年。
我々ウエイドも、その長い歴史に少しでも貢献させていただいているかと思うと、とても感慨深いです。
これからもこの歴史が長く続くことを願うとともに、その一助ができればと…。
今回のイベントに参加することで、改めて気を引き締め直しました。

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ウエイドでは毎号、平面図のトレースを主に担当させていただいております。
建築家さんの作成されました専門的な図面を、ただトレースするのではなく一般の方々にも読みやすいよう整理しています。
長年建築業界のお仕事に関わっているウエイドのノウハウを活かし、
よりわかりやすく、かつ美しくデザインされたその建築をさらに美しく見えるよう心掛けながら毎回作業させていただいております。

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モダンリビング』は「家を建てたいのだけれど、どうしたらいいんだろう?」といった新築、建て替えを考えている方の参考書にもなる雑誌です。
紹介されている美しい住宅やインテリアを眺めていると、自分がまるで素晴らしい見晴らしの豪邸に住んでいるかのような気持ちになってきます。
普段の生活ではなかなか見られないような素敵なお家に出会いたい方は、ぜひ!

本たちの戦国時代に地図・デザインで参戦!

いわゆる「戦国ブーム」というものは昔からありましたが、
ここ10数年はその盛り上がりが顕著なのではないでしょうか?
今年は大河の影響もあり、またジワジワと盛り上がってますね!
関連書籍も多種多様に刊行され、戦国関連本の戦国時代か!と思うほど、たくさんの書籍たちが本屋でせめぎ合ってるように感じます。
戦国武将ならぬ、戦国武書!そんな戦国武書の2冊にウエイドも加勢させていただきました!
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まずは洋泉社さま発行の『歴史REAL 戦国時代大図鑑』です。
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ウエイドでは巻頭の三折地図と巻頭特集と本文図版を担当しました。
地図を製作するにあたっては、「何を一番伝えたい地図なのか?」という点を意識して、さまざまな見せ方をご提案させていただいております。
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今回の折込地図では、各地の合戦場を紹介するとともに、平野戦と攻城戦がひと目でわかるような合戦地図になっています。
地形がわかる地図を製作し、当時の国境が山脈などによってわかれていた様子もわかりやすいかと思います。
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巻頭特集の“最強戦国大名10人詳細データファイル”は、データファイルということで、文章だけでは伝わりにくい様々な情報をビジュアル的にみせています。
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相続時〜統治時代〜死没までの石高のグラフなどは、相続時少なかった石高を一代でどれだけ増やしたか、一目瞭然です。
また旗印・馬印をイラストでかき起こしているので、詳細な部分まで確認することができます。
本文の図版は各武将が所有していた金山銀山の配置をあらわしたものを作成しました。

もう一冊は歴史関連のお仕事をいつもご一緒させていただいております
かみゆさま編の『戦国の名城』(かみゆ歴史編集部 編・スタンダーズ株式会社様発行)。
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“お城”と言っても実際にどんなものなの?と、思う人も少なくないと思います。
建てられた目的や時代によって様々な城が存在していました。
かみゆ歴史編集部が選ぶ10人の名将たちと、その名将が所有していた名城を、復元CG・イラスト・写真・地図などを駆使して紹介しています。

築城の名手、加藤清正の熊本城や藤堂高虎の今治城など、今もその姿を残す城からは当時の築城の息吹を感じるのではないでしょうか?

名城を紹介するとともに、10の攻城戦も紹介されております。
大坂城などは、いかに堅牢で豪奢な城だったかと伝えられながらも、後に攻め落とされてしまうという…まさに激動の時代だったなのだな、と感じますね。
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ウエイドでは本文の地図を担当致しました。
当時もしこのような地図があったら、他国や他所領を攻めるのに便利だったかもしれませんね。

個人的に、お!と思ったのは「山城の歩き方」というトピックです。
これ本当に大事です…ハイキングぐらいの気持ちで行った方がいいです。
間違ってもブーツでなんて行ってはいけません…(体験談)
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お城自体を眺めたりするのもモチロンおもしろいですが、そこに城があったという痕跡がのこる石垣や掘などもとてもロマンを感じます。
石垣の石の積み方や反りなどにも注目してみると楽しいですよ!

ようやく秋めいてきたかと思えば冬もすぐやってきそうなこの時期こそ、史跡巡りに良い季節だと思います。
是非この2冊を持って戦国史跡巡りに行きましょう!

「新選組10人の隊長」の素顔を読み解く

私はよく骨董市にいくのですが、
以前に比べ若い女性を多く見かけます。

出店している店主の話では
「なにやら刀剣をモチーフにしたゲームの影響で、刀を見にきているみたいだよ」とのこと。

以前は骨董好き、歴史好き、のおじさんが集まって
なんだかんだと井戸端会議状態であった市も
少し華やかになりました。

骨董・歴史好きと一言にいってもジャンルは様々なようで
かなり絞った時代を徹底的に勉強している人が多い様子。
市はそれぞれの専門家(一般人)が集う場所でもあるのです。

そんな中にポツンと私がいるという状況。
おじさんたちはありとあらゆる知識を教えてくれるのですが、
9割は理解できません。

「歴史の勉強…した方がいいかな…」と毎回思います。

今回ご紹介する本は、そんな歴史を勉強したい人にもってこいのこちら。
別冊歴史REAL 新選組10人の隊長』(洋泉社MOOK 別冊歴史REAL)です。
『別冊歴史REAL 新選組10人の隊長』(洋泉社MOOK 別冊歴史REAL)表紙

相川司伊東成郎伊藤哲也菊池明の4人の執筆者は、
いずれもその筋では有名な歴史研究家で、
本のタイトル通り、新撰組の10人の隊長のエピソードを中心に
近藤勇や土方歳三などの幹部についてや
隊士のくらしについても書かれています。

この本のメインとなっている新撰組隊長10名、
沖田総司、永倉新八、斎藤一、松原忠司、武田観柳斎、
井上源三郎、谷三十郎、藤堂平助、三木三郎、原田左之助
については、それぞれの生きざまや秘話などを紹介しており、
最前線で戦った彼らの素顔に迫っています。

また、巻末には356人の隊士を入隊時期に分けた「隊士リスト」があり、
ここだけ読んでも面白いです。

新撰組を切り口に、時代が大きく動いた幕末を勉強するのも面白いかもしれませんね。
『別冊歴史REAL 新選組10人の隊長』(洋泉社MOOK 別冊歴史REAL)本文

「別冊歴史REAL 新選組10人の隊長」の
装丁・紙面デザイン・図版をウエイドが制作しています。

大人向けの本であるため、スタイリッシュで高級感のある
デザインを意識して制作しています。
新撰組の本というと隊士の写真や羽織のダンダラ模様が
よく使われますが、今回はそれを敢えて使用せず、
激動の時代を駆け抜けた男達の哀愁が漂う雰囲気を目指しました。

歴史初心者でも読み進めやすいように
紙面はできるだけ写真や図版を大きく掲載し、
すっきりとした紙面作りを心がけました。
全隊士356人のリストも力作です。
大量の表を指定のページ内にキッチリきれいに収めるのは意外と大変なのです。

私のような歴史初心者でも図解やイラストを見ながら
「なるほど」と思える一冊です。

と同時に「子孫が語る新撰組」のようなインタビューページもありますので
歴史好きな方ももちろん楽しめる内容になっています。

書店で見かけた際には是非手に取ってみてください!