カテゴリー別アーカイブ: 歴史

年の瀬に歴史探訪などいかが?

突如として寒くなりました今年の冬。
気がつけばもう年末進行真っ只中です。

ところで、そんな年末年始はテレビの特番などで普段より世界史・日本史に対する研究欲求が高まる時期でもありますよね。

今回ご紹介する書籍は、まさにそんな欲求にアジャストできる内容です。

ONE PUBLISHING様の『まる見え!日本史超図鑑』(歴史群像編集部/編集)と
旬報社様の『13歳から考える戦争入門』(増田ユリヤ/監修、長谷川敦/著、かみゆ歴史編集部/編集)を
合わせてご紹介します。

Ph01_onepub_Omie

Ph02_junpou_warnyumon

ウエイドでは誌面のレイアウトを担当しました。
各ページに掲載されている詳細なフルカラーイラストや写真の魅力を、
最大限活かせるようなレイアウトを心がけています。

どちらの書籍でも、ビジュアル満載の楽しい紙面はさまざまなテーマをわかりやすく解説。
子供から大人まで気がつけば歴史が好きになっているはずです。

ちなみに作業したスタッフの一押しページは『日本史超図鑑』のコチラ。

Ph03_nekosagashi

戦後、復興へ向かう日本の市井が描かれたページですが、
このイラストの端々にネコが潜んでいるそうですよ。

みなさんは何匹見つけられるでしょうか?
(あまり歴史関係ないですが。。。)

春樹 パスタに感動

みなさん、文学に触れてますか?

ということで今回は、さくら舎様より出版されました『これだけは知っておきたい日本の名作』を紹介させていただきます。

この本は古来から現在に至るまで、日本文学の歴史の転換点になったのではないかとされる作品をピックアップして紹介した本です。

「古事記」や「源氏物語」、「徒然草」といった誰もが名前くらいは聞いたことはある有名な作品から、明治時代の雑誌の付録まで(どうやって手に入れられるのか)幅広く紹介されています。

弊社では、各作品をイメージした挿絵を担当させていただきました。

作品の内容に則したものから、文豪まで幅広く描かせていただいております。

作品ごとに作風も内容もまったく違いますので、絵柄も様々に描きわけており、

夏目漱石、芥川龍之介はオススメです!

「文学」に触れたい気持ちはあるけれど、どこから手を出したらいいのかわからない

と、ちょっと手控えている方へのガイド本となっておりますので、ぜひ!

おもしろい日本史!

今回ご紹介するのは『暗記じゃなくて考えたら 日本史はこんなにおもしろい』(山川出版社発刊)です。
学生や日本史を学び直したい大人へ向けた本で、読者が想像力を働かせ歴史を追体験できるところが大きな魅力です!

日本史はおもしろい_P01

ウエイドではフォーマットデザイン、図版、装丁を手掛けました。

日本史はおもしろい_P02

山川出版社様は、歴史を扱う教科書の大手出版社です。
今回は「教科書のような固い印象の参考書ではなく、雰囲気を変えてデザインしてほしい。」とご要望をいただきました。

あくまで勉強に使うものなので、
学びが得られるようなキチンとした印象は損なわないように、
でも難しそうと思わせないすっきりとしたデザインになるように作成したところが1番のポイントです!

印刷は黒1色ですが、囲みにバリエーションをつけることで一目で内容が分かりやすくなっています。

日本史はおもしろい_P02

教科書のアイコンも、山川出版社様の実際にある日本史の教科書を模して作成しました。
リアルに描かないところが、こだわりのポイントです!

日本史はおもしろい_P04

教科書や参考書に携わらせていただくことが多いウエイド。
勉強を頑張る人の力に、少しでもなれたら嬉しいです!

どうする『徳川家康のすべて』

今回ご紹介する本は現在放映中のNHK大河ドラマ「どうする家康」の時代背景を知ることができる2冊です。
・『徳川家康のすべてワン・パブリッシング発刊(編集長:星川武、編集・執筆:かみゆ歴史編集部)です。
・『テーマ別だから政治も文化もつかめる 江戸時代朝日新聞出版社発刊(監修:伊藤賀一)

ウエイドではDTP、図版を山岸と菅野を手掛けました。

写真がたくさん掲載されているのですが、資料が古いものが多く、色の調整は色校を重ねて、印刷屋さんに頑張ってもらいました。
edo-tokugawa_3

とくに力を入れたのが、カバー裏の特典MAP「日本地図でみる江戸時代」です。
日本地図を大名の種類ごとに塗り分け、地名を入れました。要素が多かったので、色の濃淡や文字の置き方に気をつけました。ちなみに各地の特産物と船で江戸へ運んだ航路も描かれております。
紙のサイズが大きくて見やすく、知りたい情報が一気にわかリます!

edo-tokugawa_4

ウエイドでは歴史が好きな社員が多いので、歴史の本は大歓迎です!

さいとうなおき先生に紹介された!

ちょっと事件です。
なんとあのお絵かきYoutuberの「さいとうなおき」先生の「絵が上手くなる本5」で、WADEのイラストレーター渡辺信吾が執筆した『西洋甲冑&武具 作画資料 超描けるシリーズ』(玄光社)が紹介されているじゃないですか!


YT_photo01

「写真じゃなくてイラストだから構造がわかりやすいんです」
「史実に基づいた解説&細部の名称まで記載」などなど

この本を作った意図をバッチリ解説してくださってて嬉しいですね。
甲冑を描きたい方はぜひご覧ください!

ちなみにそんなコンセプトで同じく日本の甲冑の本も執筆しているんです。
さいとう先生、今度はこっちも紹介してもらえないでしょうか…。

YT_photo02
イラストでわかる日本の甲冑』(マール社

世界の宗教を知るということ。

今回は、新星出版社様より刊行されました『カラー版 徹底図解 【新版】世界の宗教』と、ナツメ社様より刊行されました『イラストでサクッと理解 流れが見えてくる宗教史図鑑』の2冊を紹介させていただきます。

カラー版 徹底図解 【新版】世界の宗教』は長年続くベストセラーシリーズで、今回はデザインのリニューアル版となります。
ウエイドでは、新たなデザインの製作を担当させていただきました。

shinsei_shukyo_ph01

長年続いていることもあり、当時のデザインの流行によって読みやすさも変わってきますので、今回のデザインでは、「今風に」「やわらかく」といった方向性が求められました。

具体的には昔は見出しなどがグラデーションを使用し、立体感を表現した重たいイメージのものが多かったのですが、今回は立体感は出さずにシンプルでフラットな形状、色はパステルカラーを採用し文字も丸みのあるフォントを使うことで印象は軽くなり、読みやすいものとなっております。

shinsei_shukyo_ph02

shinsei_shukyo_ph03

shinsei_shukyo_ph03

次にご紹介させていただくのは『イラストでサクッと理解 流れが見えてくる宗教史図鑑』です。

shinsei_shukyo_ph05

こちらは写真や図表を使用し解説されている『カラー版 徹底図解 【新版】世界の宗教』とは異なり、イラストや図を多用し、読者の方に内容をわかりやすく伝えることに力を入れていると感じられる本となっております。

イラストは2.5頭身のキャラクターが登場しますので、人によっては「やさしめ」だったり、低年齢の学生の方向けかとも受けとれるかもしれませんが、
内容はしっかりと網羅されており、この一冊を持っておけば世界の三大宗教のみならず、日本で起こった宗教、日本にやってきた宗教の成り立ちを理解することができます。

shinsei_shukyo_ph06

shinsei_shukyo_ph07

shinsei_shukyo_ph07

現代日本では、(勿論、いまでも宗教の教えに従っておられる方はいらっしゃいますが)人々の宗教の影響力は縮小化され、世俗化されてしまっていると言わざるを得ません。

ですが、外国では宗教の教えに従い、救いとし、生活されている方が多くいらっしゃいますし、信仰の形も様々です。
また、我々がニュースで目にする出来事、例えば紛争などは宗教の教えの違いによるものであったりと宗教の存在は世界のなかではとても大きなウエイトを占めているのだと知ることがわかります。

なので、、宗教についてまったく触れてこなかった方も、「学生時代に授業のなかで勉強してきてそれなりに知ってるよ」という方も
今回ご紹介したこの2冊の本を読むことでもう一段、「宗教」について詳しくなってみませんか。

シェフの王『アントナン・カレーム』

今回は、ポプラ社から発売される『コミック版 世界の伝記』シリーズの最新刊
アントナン・カレーム』をご紹介させていただきます。

みなさんは、アントナン・カレームをご存知でしょうか。
アントナン・カレームは料理と菓子の開発や改良、レシピの出版を通じて、フランス料理の発展に大きく貢献した宮廷料理人で、
「シェフの王」「フランス料理の帝王」とも呼ばれている人物です。

1783年のフランス・パリのとても貧しい家庭に生まれた彼は、貴族と高級聖職者が権力を独占していた状況が破壊され、貴族と上層市民を対等の地位に変えた激動のフランス革命と共に過ごします。
9歳で捨て子となってしまいますが、読み書きもできない彼は食堂で働くことになり、努力を重ね、芸術性を磨きのちに国の重要なパーティーの料理をつくるシェフとなります。

アントナン・カレームが残した功績は、フランス建築を参考にした壮麗なピエス・モンテや、スープを基本とした何百種類のソースと冷菜料理を発明し、フランス式のサービスからロシア式のサービスへの移行を推進したり多数の料理書の出版したり…、と数多く挙げられます。

そんな彼がどのような人生を歩んできたのかを、コミックというとてもよみやすい形で知ることができます(小学生向けではありますが、大人が読んでもとても面白いと思います)。

ウエイドでは、この本の漫画パート以外のデザイン(DTP、地図など)を担当させていただきました。
ベースとなるデザインは長くシリーズが続いているので、引き継いだものではあるのですが、最近のシリーズでは本の帯のデザインが新しくなりより目を惹くものとなりましたので、こちらもぜひご注目ください。

現代料理にも多くの功績を残した
アントナン・カレームの波乱の人生、店頭でぜひお手にとってご覧ください。