タグ別アーカイブ: 装丁

「読書感想文のニガテを解決」のお手つだい!【前編】

夏ですね。暑くてとけそうです。

夏といえば「夏休み」
小学生のときの思い出といえば。。。

宿題が終わらなくて母親にてつだってもらったコト。
(ろくでもないですね。。。)

読書感想文も「あらすじ」を書いて「やっつけ」てました。
(ろくでもないですね。。。)

しかし、そんな(ろくでもない小学生だった)ウエイドデザイナー木下が、この度デザインのお仕事で「読書感想文のニガテを解決」のお手つだい!をさせていただいたのです!

ドーーーーーーーーーーーン!!!!!!

大好評!シリーズ累計150万部突破!
旺文社さま『学校では教えてくれない大切なこと』シリーズの
夏の新刊『本が好きになる』『文章がうまくなる』+『読書ノート』の
合計3冊セット『読書感想文に役立つ 読書&作文セット』のデザイン、DTPを担当させていただきました!

obunsha_kansoub01

 

シリーズ累計150万部突破特別企画として『読書ノート』がシリーズに仲間入り!

さらに、シリーズ累計150万部突破特別企画なので

ドーーーーーーーーーーーン!!!!!!

と電車広告も東急田園都市線で、展・開・中です!

obunsha_kansoub_02
(掲載期間:7/13(金)~7/26(木))

というわけで、ウエイドブログの方も語りたい内容が盛りだくさんになってしまいました。
詳しい内容や制作の裏話などは【後編】に続きます!

自然の素材で100種類の「編みかご」がつくれます!

今まで当ブログでは様々な手芸本を紹介してきましたが、今回ご紹介するのはその中でもページ数・作業量・作品の難易度…どれもトップクラスの内容です。

誠文堂新光社さま発行の『草・つる・枝でつくる編みかご100 身近な自然で編むかごとリース 素材の採集方法から編み方まで』(佐々木麗子著)

seibundo_amikago_P1

著者の佐々木麗子さんは、今まで数々の書籍を出版されている編みかご作家。
野の花司「自然素材でかごを編む教室」の講師を務められている方です。
その佐々木さんが過去に出版された4冊の本の内容を1冊にまとめ、装いも新たにリニューアルされての発行となりました。

seibundo_amikago_P2

バスケットやキッチングッズ、コースターなど、自然の素材を使った作品の編み方を100点掲載。
元々4冊分の内容ということもあり、全271ページ・価格3000円という大ボリュームです!

今回、ウエイドでは
・表紙デザイン
・誌面デザイン
・作り方イラスト制作
・DTP
と、1冊まるごと携わらせていただきました。

この内容と価格に見合ったデザインを…ということで、高級感のある上品な雰囲気となっています。

seibundo_amikago_P3

イラストは、過去の原稿を元に8割ほどを新たに描き下ろしています。
元のイラストは1冊ごとにそれぞれタッチが異なっていたため、統一感を出すことで作っている読者さんがストレスなく作業に集中できるようにする工夫です。
社内のイラストレーターチームが分担して描き直しました。
量はもちろんのこと、細かいイラストなので実は力作です!

さらに仕上がったイラストを素材として誌面をデザインする際も、デザイナーチームと連携を取りながら進めました。
このように、多くの工程が発生する作業を社内でスムーズに進められるというのが、イラストレーターとデザイナーが多数在籍するウエイドの強みでもあります。

ちなみに、タイトルに「素材の採集方法」とあるように、作品に使う材料は自然の植物。
もちろん手芸屋さんでは買えないので、作りたくなったらまず野山で素材を集めるところからスタートです。
(その工程も、本書に詳しく記載されています。ご安心を)

このようにかなり上級者向けの内容となっていますが、さらなる手芸の達人を目指したい方はぜひチャレンジしてみてください!

表紙はアニメ風。最新ニュース用語集で就活を有利に!

みなさん毎日ニュースは見ていますか?

日々様々なニュースが現れては消えていくこの現代社会、ニュースの内容について全て正確に把握している人は実のところそういないのではないでしょうか?

どうしてシリアは内戦になっているの?

イギリスがEUから離脱するとどうなるの?

逮捕と書類送検って何が違うの?

最近は就職面接でも時事問題を問われる事が多いそうで、就活生の方は国内政治や国際問題にもある程度詳しいことが求められます。
とはいえニュースの内容は非常に多岐にわたっていて、テレビを見ているだけでは表面的な情報しかわかりません。

そこで便利なのがこちらの本。
清水書院様から刊行の『ニュースがわかる基礎用語 2018〜2019年版』です。

shimizu_news_ph01_hyoshi

「マグナ-カルタ」から「イクメン」まで、ニュースを理解するため必要な膨大な語彙を網羅した用語辞典で、N検3級以上の出題語をフォローしています。

shimizu_news_ph02_naiyou

こちらのシリーズは毎年刊行されていて、これはその最新版なのですが、今回ウエイドは表紙の制作をしました。
そしてこの表紙のイラストを描いたのがウエイドのイラストレーター森崎です!
ニュースというちょっとお堅いテーマも可愛いテイストのキャラクターで描けるところに彼の実力が現れています。

shimizu_news_ph01_hyoshi

クライアントからのご要望は若者向けアニメ調にという大分幅の広いものでした。
そこで就活生っぽい女の子を配置しつつ、タイトル横に大きなビックリマークを配置し理解の深まる感じを演出しました。
さらに「政治」「経済」「国際」「社会」の4つを擬人化したキャラクターを周りに置くというアイデアを提案したところ、担当者の方からは大変喜んでいただき採用と相成りました。
今回は社内でデザインからイラストまで制作できる、ウエイドの強みが遺憾なく発揮された一冊と言えるでしょう!

shimizu_news_ph03_okuzuke

さて、世間は南北首脳会談、そして(このブログを書いている時点ではまだ行われていませんが)米朝首脳会談に注目が集まっています。
果たして『ニュースがわかる基礎用語 2019〜2020年版』にはどのように紹介されるのでしょうか?

筋膜リリース!猫背も肩こりも解消!

全日本国民のみなさん。
肩こりにお悩みではないですか?

今や肩こりは国民病というように、
肩こりになったことがない人はほとんど居ないと思います。

生真面目な日本人は諸外国人に比べて肩こりの割合が多いのだとか…。
悲しい性ですね。

整体に通ったり、針治療してみたり、ときには筋肉に注射してみたり。
それでも直らないとなれば、もうダメだ。おしまいだぁ〜。

…と、ならないために、
肩こり民族日本人にウッテツケな健康法があります。

ズバリ「筋膜リリース」!
健康業界のトレンドですよ!

「耳慣れない言葉だぞ。」と言う方のためにざっくり説明致しますと。
筋膜とは身体のどこか一部分を指すのではなく、全身に張り巡らされている筋肉や内臓を覆う薄い膜のこと。
ず〜と同じ姿勢をしていると、キレイに整っていたこの膜が次第に歪んでしまいます。
放置すると歪んだまま固まって、肩こりや猫背の原因になるそうです。

この歪みを解消するためのストレッチや体操が筋膜リリース。

肩こりや猫背は肉体的にも精神的にもよろしくない万病のもとです。
なくせるものならぜひ取り除きたい!

そんな筋膜リリースのコツを豊富な写真とイラストを交えて解説した本が、
イースト・プレス様から発行されています 『筋膜リリースで肩こり解消!』です。
監修はの医学博士の武井仁先生。
「ためしてガッテン」「世界一受けたい授業」などTV番組でも大人気ですよね。

この度ウエイドでは本書の装丁・本文を含むデザイン一式と、図版・イラスト、DTPにいたるまでマルッと担当いたしました。

eastpress_kinmaku-P01

本書はイースト新書Qでの好評を受けて、コンビニ向けに判型をA4に大型化、実際にやってみることをメインにビジュアルも大幅に強化してリニューアルしたものです。

写真も図もカラー化し、字がとても大きくなったので年配の読者さんにも優しいですし、一連のポーズを1ページに収まるように配置しています。
本を見ながら、途中でページをめくらずに筋膜をリリースする体操ができます。

eastpress_kinmaku-P02

その他にも新書版からサイズを大きくする際に、そのまま拡大すると図やイラストの見栄えが変わってしまう部分があるので、図やイラストごとにメリハリがついて見えやすくなるように調整しました。

eastpress_kinmaku-P03

読者さんが実際に使う際に、ストレスを感じず筋膜リリースに集中してもらえるような工夫です。

自分も含めて、筋膜リリースは日々デスクワークをしている方にはぜひ取り入れて欲しい習慣ですね。

毎日続けて、長年悩まされた肩こりともオサラバ☆
肩こり以外の色々な生活習慣病の予防にもなるかもしれません。
やらない理由なんてないじゃないですか!?

※急に無理なストレッチをするとけがにつながることもあります。本書をよく読んで、くれぐれも無理せずゆっくりと。
自分にあった範囲で続けましょう。

2020年に向けて、漢字ドリルもリニューアル!

2020年より小学校の学習指導要領が改訂され、国語の授業では6年間で習う漢字が1006字から1026字に増えることになりました。
(これにより小4で47都道府県すべてを漢字で書けるようになるのだとか。あらためてそう言われると、今まで習っていなかったのが不思議ですね…。)

これに伴い、教育系書籍の老舗・旺文社さまでも関連書籍のリニューアルが進められています。
その中でも今回ご紹介するのは、新装版『小学国語 漢字の正しい書き方ドリル』。

obunsha_kanji_p1

元となっているのは、ロングセラーの『小学正しいドリル』シリーズ。
こちらの『漢字の正しい書き方ドリル』は、該当学年で習うすべての漢字の書き方を一画ずつ順番に掲載。
タイトル通り、これさえあれば漢字の書き順はバッチリ! な内容となっています。

今回の新学習指導要領への対応のため、そのシリーズの表紙(カバー)がリニューアルされることになり、カバーデザインをウエイドで担当させていただきました。

ただしリニューアルは段階的に行なっているため、移行中は新旧デザインのドリルが一緒に書店に並ぶということも。
店頭で見た方が混乱しないように、新デザインについては「従来のカバーとのシリーズ感を出しつつ新しさを出したい」とのご要望がありました。

obunsha_kanji_p2
(左:新装版 右:今までのデザイン)
長年愛されてきた「正しいドリル」の色使いや基本要素を受け継ぎながらも、ポップで元気な表紙となった新装版の誕生です!

obunsha_kanji_p3

「ドリル」の文字が鉛筆っぽく尖っているのも、デザイナーの遊び心です。

ちなみに、1年〜3年は表紙のみリニューアルの「新装版」ですが、内容の変更が多い4年については、中身も新しい学習内容に対応した「改訂版」となっています。

これにあわせて『小学漢字 1026字の正しい書き方』も改訂&新装版に。

obunsha_kanji_p4
(左:新装版 右:今までのデザイン)
こちらは6年分の漢字を完全網羅した、文庫本サイズの便利な一冊。
年齢・世代を問わず使えるように大人っぽいデザインです。
(これは私も欲しいかも…!)

ウエイドでは教育関連の書籍も数多く手がけていますが、勉強が苦手だったり悩みを抱える子どもたちが少しでもポジティブな気持ちになれるように、毎回いろいろと試行錯誤しながらデザインを考えています。
今回も、子どもたちが少しでも楽しく漢字学習に取り組めて、保護者さんたちのお役に立てれば…と思いながら取り組ませていただきました。

ちなみに表紙(カバー)のイラストは、ベストセラー『学校では教えてくれない大切なこと』シリーズに登場するキャラクターたち。
『学校では〜』シリーズといえば、ウエイドのイラストレーター・関和之もマンガを手がけていますが、彼のキャラクターもいつかドリルの表紙を飾ることになるのでしょうか?
今後に乞うご期待です…!!

人気上昇中!メカ・ミリタリー・イラストレーター渡辺信吾 大特集!

今回は、ウエイド所属イラストレーター・渡辺信吾の担当致しました、イラストのお仕事をドドンッ!とご紹介したいと思います。

ご存知の方も増えてきていると思いますが、幼少の頃から飛行機が大大大好きで、歴史や戦史の知識も非常〜に豊富なイラストレーターです。

01_matome

昨年末に発刊されました『西洋甲冑&武具 作画資料』では著者としても活躍しております。
本人自ら著書のご紹介もさせていただいております。詳しい内容はコチラ

まずは、『世界を変えた暦の歴史』(谷岡一郎 著/PHP研究所 刊)です。

02-1_PHP_koyomi

暦と社会のつながりを紹介する本書には、「アンティキテラの機械」のイラスト2点を掲載していただきました。

02-2_PHP_koyomi

アンティキテラの機械とは、一体なんなんでしょうか?

1901年、エーゲ海・アンティキテラ島の沖合で紀元前70〜60年ごろの難破船が発見されました。
その中で時計のような、歯車がいくつも使われたものが見つかります。
しかし当時はまだ時計が開発されるよりもはるか昔です。

この機械の謎に挑んだ学者たちのお話しは一冊の本になるほどですが、結論を言ってしまうと、アンティキテラの機械とは、古代ギリシアで作られた、日食と月食の時期など天体の運行を計算する機械だったのです。
まさに、世界最古のコンピュータではないかと推測されるものでした。

本イラストは、イギリスの科学博物館のマイケル・ライトが復原したレプリカと、 他諸説を参考にし、アンティキテラの機械の外観と内部構造を立体的に表現しました。
奥行感が出たことにより、複雑な構造や仕組みも視覚的によりわかりやすくなっており、精密なイラストを得意とする渡辺ならではの工夫がなされています。

実はこのイラスト、ウエイド発行『茶柱探検隊』にて渡辺がすでに描きおこしていたものです。
偶然にも、アンティキテラの機械のイラストをご依頼いただき、晴れてメジャーデビューとなりました。

本書ではモノクロでの掲載ですが、茶柱探検隊18号(P26-27)ではにて掲載されております。

 

次は書籍のお仕事です。
「ななつ星」「四季島」「瑞風」ぜんぶ乗ってきた!』(中嶋茂夫 著/河出書房新社 刊)

04_kawade_nanatsu

ウエイドでは装丁、装画を担当致しました。
表紙に使用されている装画を渡辺が担当しております!
戦闘機や飛行機、甲冑などを得意とする渡辺ですが、今回初めて電車のイラストに挑戦致しました。
車体がメタリックのような色合いで、光り具合の表現に苦心したそうです。
本書は昨今ブームとなっている豪華寝台列車をご紹介する一冊となっております。

普通の旅行ではリラックスして移動というのはなかなかできませんが、
こんなホテルのような車内・客室だったら、移動時間も楽しいひと時となりますね。

 

最後はプラモデルのパッケージイラストです!
ちび丸 ティーガーI (東部戦線仕様)』(フジミ模型 販売)

03_fujimi_t

フジミ模型の方が、雑誌『Scale Aviation(スケールアヴィエーション)』の、
渡辺がイラストと文章を担当している連載「巨人機の時代」をご覧になってお声がけしてくださいました。

今回はティーガーという第二次世界大戦中、ドイツで開発された重戦車のイラストということで、戦闘機、戦車などのイラストを得意とする渡辺のフィールドと言えるでしょう!

こちらは“ちび丸シリーズ”という、戦艦や戦車をデフォルメしたプラモデルのシリーズです。
プラモデルの設計書を参考に、イラストの構図からご提案させていただきました。

元にしているのは戦時中の戦車ですので、当時の戦場の臨場感が出るような動きのある構図を、というご要望に見事に応えた仕上がりではないでしょうか。

今までに無い種類のお仕事でしたが、新たな媒体への一歩となるお仕事となりました。

 

こんなイラストをずっと描き続けて一生過ごしたいという渡辺、一番好きなのは第一次世界大戦前後の大型機だそうです。
渡辺が他の仕事をしなくてもいいくらいに、この手のお仕事を大募集中です!

今年は「山城歩きデビュー」してみませんか?

今回は久々に、ウエイド得意の歴史本のご紹介です!

大きな縄張図で歩く! 楽しむ! 完全詳解 山城ガイド』。
城関連の書籍を数多く手がけている学研さまの発行です。

yamajiro_gakken_p01

ここ数年、歴史好きの間では「山城ブーム」が続いていますが、本書では山城の基本構造から縄張図(山城の構造を描いた図)の読み方などとともに、合計34城のルートガイドを紹介。

山城に興味はあるけど、現地に行くのはまだまだハードルが高い…という方にも、入門書兼ガイドブックとして最適な一冊となっています。

学研さまの折込ページ付き歴史本をウエイドが手掛けるのは、昨年発行の『超ワイド&パノラマ 鳥瞰イラストでよみがえる歴史の舞台』(写真右)に続いて二冊目。
ベストセラーとなっている『鳥瞰イラスト』に引き続き、今回も装丁と本文のデザインに、一部地図やイラスト作成も担当させていただきました。

yamajiro_gakken_p02

初心者でも構造が見やすい、編集部おすすめの5つの山城は、復元図と縄張図を折込みページでどーんと掲載。

yamajiro_gakken_p03

yamajiro_gakken_p04

こちらは、その5つの山城の中でも特に人気が高い「日本のマチュピチュ」こと竹田城の復元イラスト。
サイズが大きいと迫力が違います!

巻頭には、春風亭昇太師匠による山城歩きガイドも!
昇太師匠といえば、最近ではBSの山城トレッキング番組で案内役を務めるほどの山城好きとして有名ですね。

yamajiro_gakken_p05

デザインは「ぜひ本書を手に取って、山城を実際に歩いてみてほしい」という思いから、一般的な歴史本と比べて明るく活動的なイメージの誌面となっています。

yamajiro_gakken_p06

各城のタイトル背景に入るデフォルメイラストは、ウエイドスタッフ原田くんの力作です。
各章で紹介するお城の特徴をシンプルに表現するよう工夫しています。

yamajiro_gakken_p07

天守閣のある平城と違い、自然の要塞である山城は建造物こそ少ないものの、わずかな遺構を頼りに当時の戦国武将たちが何を考え、行動していたのかを想像するという楽しみがあります。
最近は現地でスマホをかざすとVRで復元図が見られるなど、鑑賞方法も充実しているようですね。

かくいう私も山城初心者なので、春になったら登山も兼ねて山城デビューしてみたいと密かに思っています。
(ちなみに山城歩きのベストシーズンは晩秋から春先、冬は積雪のある地域は避けた方がよいとのことです。)