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カレーを歴史から紐解く

皆さんはカレーをどんな頻度で食べていますか?

大手の食品メーカーの調査によると、日本人のカレーの消費量は一人あたり年間平均84食で、我々は週に1〜2食程度カレーを食べていることだそうです。

私も週1度、お昼に食べるので当てはまっています!

 

さて、今回ご紹介をするのはSBクリエイティブさんから発刊のカレーを世界史の観点からみる、カレー総合研究所代表取締役の井上岳久氏著の『カレーの世界史』です。

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こちらの本ではカレーを世界史と共にご紹介しています。
カレーが今日、世界中に広まった背景にはイギリスによるインドの植民地支配、戦争、貿易など経緯があります。

さらにアジア諸国は宗教や地理や政治的な部分の影響を受けて、独自のカレー文化が発達しています。(バングラデッシュ→イスラム教を考慮し、羊と鶏肉のカレー、タイ→緑・赤・黄色のスパイスとハーブの比重が多い)

 

ウエイドはイラスト、図版、DTPを手がけました。

今回のお仕事は、担当の編集さんがウエイドのイラストレーター作品集をご覧になってくださり、その中で弊社イラストレーター・関のイラストが目に止まり、企画に雰囲気がぴったりハマりそうとお声がけいただきました。

さらにデザイナーの木下がカレー好きなので、「ぜひやりたい」という熱意も後押しとなり、双方が意欲的な状態で始まりました!

世界史となると固いイメージになってしまい、小難しい印象を与えてしまいますが、歴史を親しみやすいイラストともに図版に組み込んでいます。

 

特にデザイナーの木下のこだわりはカレーを意識した色使いです。
写真があるページはカラーなのですが、図版に関しては黄色と黒の2色を巧みに使い分けています。
どのページを見てもカレーらしさを感じ、雰囲気を醸し出しています。
色数が制限している中で表現できるのはやはりベテランの木下ならではですね!

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イラストレーターの関はインド人、日本人、西洋人の特徴の表現に苦労し、特に鼻や骨格にこだわりました。
一方、日本の偉人たちも登場するのですが、見事に特徴を捉えて一発で分かりますね。
柔らかいタッチで描き分けられるところが関の優れているところです。

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米やパン(ナン)や麺にも合う万能なカレーがこんなにも歴史的背景を受けて、各地で進化している食べ物だとは知りませんでした。
特にイギリスがインドを植民地にしたことや三角貿易の影響を受け、カレーは世界史なくては語れないのです。
ウエイドから出版した『世界史ON MAP』と併用して読み進めると、さらに理解力が深まりますよ!

幕末・維新の謎を解き明かす!

今回ご紹介するのは、歴史の本!
…筆者は歴史があまり得意ではありません(小声)

が!パラパラとめくってみますと
こんな私でも読み進めたくなっちゃう本なのです…びっくり…!

SBビジュアル新書
江戸・東京 幕末・維新の「事件現場」

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ウエイドでは
◎図版・イラスト
に携わらせていただきました。

見開きのマップにも注目です٩( ‘ω’ )و
そう…これは弊社のイラストレーター、地図を自由自在に操れる、原田鎮郎の仕業…!
(『Illustrator+無料アプリでここまでできる! クリエーターのための[超速]地図デザイン術』の著者である!)

歴史ものは文字が多くて、
出来事や人物の関係性がいまいち理解できなくて苦手なんですよね…(._. )
…しかし!しかーし!
本書は、新書なのに全ページフルカラー!贅沢!!

図版の色分けが様々に工夫されていて、
見やすく、わかりやすい内容になっています。
(なんということでしょう…!!!)

歴史上の人物のイラストは、弊社のイラストレーター、森崎達也が担当しております。
実は、ちょっとした制作秘話があるようで…?

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歴史上の人物をかき起こす際の、もととなる資料で
リアルな人物画が残っているものもあれば、浮世絵しかない人物もいたりして。
…おわかりいただけただろうか?
そう、これらバラバラなものを【統一した絵柄】に揃えていかなければならないのです…!
こりゃあ…すごい…(^-^)!

でも、そこはさすがプロ森崎。
クオリティの高いイラストに仕上がっております。
森崎はサラリとした顔で制作秘話を語ってくれましたが、
同じイラストレーターやっている身としては、
なかなかに…これは技術がいることだと思いますね…ウンウン…。

令和の時代を新しく迎え、来年にはスポーツの世界的イベントもあります!
歴史的に大きな出来事が連なっていきますね。
どきどき。わくわく。

「まめ」に「スタ」ディ!『まめスタ』!

今の時期、学生のみなさんは夏休みですね。
お祭りでかき氷食べて、花火みたり、カブトムシ飼ったり、スイカを食べたり…
はたまた、ボトルキャップチャレンジしている子もいるのでは?
QOL爆上げに忙しい毎日ですね!

…忘れちゃダメですよ。
……そうです。
勉強という、大いなる存在を…!

「思い出づくりに必死すぎて、勉強が追いついてないよ( ; – ; )」
なんていう、小学生たちに朗報です!
今回ご紹介するのは、ちょっとしたスキマ時間に効率的に勉強できる、文英堂様の『まめスタ』!

(小学校の帰り道に花の蜜や雑草を食べて、のほほんと育ったゆとりの筆者にはちょっと縁遠いお話かもしれないですが…!丹精込めてご紹介させていただきます!笑)

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ウエイドでは
◎装幀
◎紙面デザイン
に、携わっております。

いかに見やすい紙面にできるか、そして勉強に集中できるデザインにするか…
より良いものにするため、熟考に熟考を重ねた結果出来上がったデザインです。

スキマ時間で「まめ」に「スタ」ディ、『まめスタ』。
本書は中学校受験を控えている、小学生の皆さん向けの教材です。
こういった教材は「買ったこと自体に満足して結局やらない…」ということがありがちかと思いますが。

この『まめスタ』であれば、心配ご無用!
なぜならば、

◆厚すぎず、大きすぎず、ちょうどいいサイズ感
ソフトカバーで手にフィット感もあり、すっと出してすっとしまえる便利なサイズなので、通学の電車の中など、ちょっとした時間に気軽に読めちゃいます。
とっつきやすさ抜群です。

◆入試に出やすい順に学べる
ポイントをおさえた内容になっており、短い時間で効率的に勉強できちゃいます。赤シートも併せて使えるので、しっかりと知識を定着させることが可能です。

◆落ち着いた紙面デザインで集中力UP
『まめスタ』の対象レベルは、ちょっと上級者向けです。
スッキリとしたデザインに仕上げ、知識がすんなりと頭の中に入ってくるように考慮されています。

…などなど。
おすすめポイントがこんなにも!

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『まめスタ』シリーズは、3教科(全6冊)あります。

・国語(『慣用句・ことわざ』、『四字熟語・語句』)
・理科(『物質エネルギー』、『生物・地球・宇宙』)
・社会(『地理』、『歴史』)

一教科を重点的に抑えるもよし!シリーズを網羅して受験対策するもよし!

まずはぜひ、お手にとってご覧くださいませ。
きっと、いい出会いになるはずです。

考えてはダメです…
感じるんです…
「これを読んだら受かる!」
と………!

歴史上の偉人をマンガで学ぼう!

これから出てくる言葉はある偉人の方々の言葉なのですが、皆さんはどれが誰の言葉か分かりますか?

『人民の人民による 人民のための政治を地上から決してなくさない』

『私は、あれこれ考えませんでした。ただひたすら、実験をくりかえしました』

『私はヨーロッパではどこでもよく知られています』

一番目は有名な奴隷解放宣言したアメリカの大統領の「リンカン」ですね。

二番目はX線を発見した、第一回ノーベル賞を受賞した「レントゲン」です。
分かった方、お見事!

三番目はいかがでしょうか?ヒントは女性の化石ハンターです。

正解は“メアリー・アニング”という女性の言葉です。
実は日本ではあまり有名ではないのですが、彼女がある貴族の質問に「自身の功績はヨーロッパ中が知っている」と豪語しつつ答えた時のものです。

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メアリー・アニングはイギリスの労働者階級に生まれました。
家具職人の傍ら、化石を発掘・販売することで家計の足しにしていた父親に化石発掘の面白さを教えてもらい、自らも生涯化石発掘に携わっていきます。

当時は女性の労働に理解が乏しく、力仕事の化石発掘を生業とすることで変わり者扱いされてしまうのです。

しかし、そんな中でも彼女はひたむきに化石発掘を続けて世界的な化石を発見し、支援者を次第に増やしていきます。
当初はいくら化石発掘をしても女性の身分が低いため、正式に論文や博物館には自分の名前が紹介されませんでしたが、やがて功績の大きさが広く知られるようになると、死の直前になってようやくロンドン地質学会から名誉会員として認められ、死後に彼女の功績は高く評価されることになります。

今回の実績のご紹介は、そんなアニングを含む三人の偉人についてマンガで学ぶことができる『コミック版世界の伝記』シリーズの三冊です。

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ウエイドでは装丁、見返し、登場人物の欄、巻末の解説ページと、主にデザイン関係を多数手掛けました。

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是非、注目していただきたいのは装丁です。
主人公イラストの存在感が引き立つように背景のデザインにこだわりました。

とくに「メアリー・アニング」の背景は彼女が発掘していた現場を彷彿させる写真を加工して、イラストに違和感なく馴染むように工夫しています。

また、これまでのシリーズの帯は定番の形式で作られていましたが、今回の「メアリー・アニング」でデザインをリニューアルしました。

お客様との相談やこちらからのご提案を何度か繰り返し、試行錯誤の上とても良い感じにできました。
色使いはメリハリを効かせて目を引かせつつ、彼女生涯のイメージが湧くような化石のイラストを用いて読みたいと思わせる仕掛けにしています。

さて、どの偉人も同じことが言えますが、自分の信念を持ってひたむきに取り組む姿勢は周囲の理解や支援を生み、やがて良い方向へと導きます。
特にこの三人の中で「メアリー・アニング」は境遇や環境に決して恵まれない中でも自分の信念を貫き、偉業を成し遂げたことに私はとても感銘を受けました。

その他にも、ウエイドは児童書にも実績があります。
今後もイラスト、デザイン、DTPでその書籍の魅力を発掘できるようお手伝いしたいです!

地図を見ながらゆったりたっぷりの〜んびり♪

突然ですが、私、ものすごい船酔いするタチです。

もう船に乗るだけで気分が悪くなり、北海道で遊覧船に乗った時も観光客の中で私だけ景色も見ずに船室で横になっておりました。
沿岸部をぐるっと回るだけの全く揺れない船だったので、おそらく体質ではなく精神的なものが原因だと思うのですが、それには一つ心当たりがあります。

私が小学校の低学年のころ、家族旅行で千葉県の鴨川に旅行に行きました。
記憶が曖昧ですが、そこでホテル三日月に泊まったりした覚えがあります。

その旅行の中で有名な観光スポットである鯛の浦に行き、漁船みたいなサイズの遊覧船に乗りました。
船底に開いたを窓を覗き込んで鯛の群れを上から見ることができたのですが、もうその船が恐ろしく揺れたのです。
船から降りるや私は漁港のベンチでしばらく横になり、以来「船恐怖症」ともいうべきトラウマが植え付けられました。(祖父と弟は全く平気でしたが…)

さて、前置きが長くなりました。
そんな私にとって色々と思い出深い鯛の浦ですが、今回思いがけずお仕事で地図を描くことになりました。
それが掲載されているのがこの本、洋泉社様から発刊の『新発見! 千葉 歩きたくなるふるさと20の物語』です。

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香取神宮新勝寺、江戸情緒の残る佐原周辺など千葉の観光名所を写真と地図で紹介しています。
今回ウエイドでは、地図の制作と本文デザイン・レイアウトを担当いたしました。

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この本は千葉の名勝を巡る旅行ガイドで、散策しつつその土地の歴史や、地元の方しか知らないような隠れた史跡を学べる仕様となっています。

お堅い歴史本ではないので、写真の配置には画一的にならないよう変化を持たせて軽やかな印象に、地図は簡潔に描きつつ要所をまとめ、旅のお供に最適な一冊に仕上げました。

いよいよ夏休みも近づいてまいりました。おすすめですよ!

それはそうと、三日月とかハトヤのCMって最近見ませんね。

いざ、山城攻め! 「城歩き」虎の巻。

城びとより

「あっ…お城…城に登りたい…!」
そんな時に便利な、様々なお城情報やクチコミなどがのっているサイトを御存知でしょうか?
それがコチラのサイト「城びと」です。

お城に関する読み物や、お城に関するイベントの情報・レポートなどが掲載されていますので、お城好きの方はもちろん、「お城に少し興味がある…。」という方にもオススメです。

自分が行ったお城の情報を投稿することができるので、自身の備忘録としても使えます。
また、他の方の投稿をみて実際のお城の様子などを知ることができ、お城巡りで大活躍します!

こちらのサイト内の連載「ナワバリスト西股さんと行く!ビギナー女子の山城歩き」に、ご縁ありまして、弊社デザイナー木下が参加させていただくことになりました!
取材当日はサポートとして、私、菅野もお供しました。

タイトルの通り、大人気大河ドラマ「真田丸」の軍事時代考証もされていた、ナワバリストこと城郭研究家の西股総生さんと山城へ行き、遺構などを巡る企画となっております。

私も個人的に山城へ行ったりするのですが、実際現地に行っても「このあたりにお城があったのか〜…」とぼんやり思う程度なので、しっかりと詳しい方に解説していただきながら、実際に山城を散策するのは本当に貴重な体験でした。

“山城”ときくと、「すごく山奥なの?」と思われるかもしれませんが、実は駅から徒歩圏内の近場のお城もあるんです!
現在サイトにて公開されている「茅ヶ崎城」は横浜からブルーラインで一本、「センター南駅」より徒歩5分の山城です。
こちらの山城は城址公園として道も整備されており、山歩きというより公園を散策するような感じで、気軽に山城体験ができますよ!
公園内には遺構の説明や歴史、由来などの看板も立っているので初心者の方にもオススメの山城です。

「ビギナー女子はどんなところが気になるかな?」「どうしたら山城に行きたくなるか?」
取材当日は様々な意見交換が交わされ、お城に対する熱意のこもった現場となりました。
また、「なぜ、ここにこんな凹みがあるのか?」「このすごく深い竪堀は…?」などなど、実際に歩いてみて見えてくる疑問を、西股さんに丁寧に解説していただきながら山城を散策することにより、一層縄張に対する理解を深めることができました。

城びと」のサイトで掲載されている記事をみながら山城を巡っていただくと、よりわかりやすいかと思います。
詳しい内容は、是非サイトをご覧になってみてくださいね!

1月には『完全山城ガイド』(学研様)のお仕事にも携わらせていただき(詳しくはコチラの記事)、お城ブームはまだまだ続くなあ〜と感じております。
是非こちらの山城ガイドを片手に山城へ行ってみてください!

ちなみに「城下町」ではないですが、お城の周りにはオススメのお店もチラホラあるので、是非そんなガイドブックが出たら…、いえ!つくれたら嬉しいなぁ〜と思います!切実に!!

3DCGとペイントアプリを駆使して南北朝時代の山城を描く

大河ドラマ、観てますかー?
毎年必ず見るわけではない僕も、今年は毎週楽しみに視聴しております。
歴史って面白いですね。

今回は幕末志士達とは直接関係ないのですが、
歴史REAL 足利将軍15代』(洋泉社)でお仕事をさせて頂きましたので、そのご紹介をしたいと思います。

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足利氏といえば、尊氏さんや義昭さんは教科書にも太字で登場するので覚えてますね。
あと義満さん、義政さんも金閣・銀閣で有名だと思います。

「でも、他の将軍様は正直ちょっと…。」
という人はぜひ本書をご覧になって頂きたいですね。
最近ブームになった応仁の乱も室町時代の話です。
この辺りの話をちゃんと説明できるとカッコいいかもしれませんよ。

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義材さん、さて何をした人でしょう?
疎遠な知り合いに会ったときのような後ろめたさがありますね…。

ウエイドでは『歴史REAL』の本文デザインや図版などをよく担当させて頂きますが、今回はいつもと少し違うイラストのお仕事をご紹介します。

当ブログでも時々ご紹介している、ミリタリー通でおなじみウエイドイラストレーター渡辺信吾が担当しました。

以前、彼の著書『西洋甲冑&武具 作画資料』と共に中世騎士に関する造詣の深さについて紹介しましたが、今回の題材は日本の戦国の城。
彼の守備範囲は戦国の建築にまで及ぶのです。よくばりですねぇ。

今回のイラストは「○○城」という特定のお城ではなく、南北朝時代の平城・山城の様式を解説したものになります。

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本イラストはデジタル環境で仕上げた作品ですが、特筆すべき点は3DCGアプリケーションを使って構図の検討をしている所です。

3DCGアプリで、あらかじめ大まかな立体データを用意しました。
これにより山城を含んだ地形を正確なパースで描く事が出来るほか、あらゆる角度から眺められるので、詳細に構図を検討できます。

今回はまず編集部の担当者に3DCGで作成したラフを提出してOKが出てから本書きに進みました。
発注者も完成のイメージをつかみやすくなり、制作側も構図がしっかり決まってから描き始めることができるので、大きな書き直しのリスクがありません。

いい事尽くめですね。

よもや当時の武将も自分たちの拠点が3DCGで再現されて、色々な角度から凝視されるなんて思わなかったでしょう。

兎にも角にも、今回の『歴史REAL 足利15代』を是非お手にとって頂いて、「こういうイラストをウチでも使いたい」という方はご一報頂ければと思います。

ワタナベ本人も描きたくてウズウズしているくらいなので、お声掛け大歓迎でございます!