突然ですが、今回のブログは久々にクラフト回です。
「つくってあそぼ」的な回にしたいと思います!
では早速、今回の業務実績で紹介したい本は
『ローズウィンドウ:色にときめく紙のステンドグラス/中山 真季(著)』と『濱直史の立体切り絵/濱 直史 (著)』です。
どちらも切り絵で作る魅力的な立体作品を多数収録していています。
どちらも河出書房新社より発売中です。
ウエイドではパターン見本の作製とDTPを担当いたしました。
何を隠そう、付録として作品の材料も付いているので、これは作らないわけにはいかないのです。
まずはローズウィンドウ。
聞き慣れない方もいるかもしれませんが、もとはもともと教会の美しく飾った円形のステンドグラス「薔薇窓」をさす言葉で、今回作るのはそれを紙細工で表現した作品になります。
光の色彩を楽しむ作品ですね。
それでは僭越ながら制作過程をば…!
●まず紙に枠の線を引いて切ります。
ここはカンタンですね。(のりしろは忘れずに…)
●パターンに合わせてトレースです。
この型紙は先生の手書きデータをスキャンしてイラストレーターで作製した枠にはめ込んでいます。
なんだ、ただ貼付けただけか…
と思うことなかれ。デジタルトレースしなかったのにはちゃんとした理由があるのです。
詳しくは完成写真の後で!
●切ります。
そして開きます。
今回は難易度A(初級編)なのでそれほど細かくないですが、高難度の作品に挑むには鋭いカッターがあると良いと思います。
●最後は重ねて枠に張ります。
デキタ!! うわっ、すごいやワクワクさ~ん☆
ぷちステンドグラスです。どことなく厳かな雰囲気がただよっているじゃありませんか。
作ってよかったですよ。
そして、繊細な重なりやズレが色彩の変化となり、作品に深みを出しているのがお判り頂けるでしょうか。
デジタルトレースの過程で、気を利かせたつもりで、「ピッタリ重なるようにしておきました!」とやってしまうと、この重なりを計算して描かれた先生の設計が台無しになってしまいかねないのです。
そこで先生の原画を最大限活かしつつ、外形は正確に、色も鮮やかにと工夫の結果、今回の作業行程が決まったのです。
原画を正確に枠内に貼り付けるためにも、手順を工夫しております。
今度は立体切り絵です。
切り絵に折り紙の要素をプラス。
平面の切り絵にはない存在感と、繊細な切り絵がマッチして新しい魅力がありますね。
繊細な切り絵アートは近年静かなブームとなっているようです。
こちらは社内で作りたい人が続出、かっさらわれてしまったので作り方は割愛、…無念。
この本の特徴は、24枚もの色付き型紙がとじ込まれていて、ページを切り取ればそのまま立体切り絵を作れることです。
表裏が矛盾なく、美しく仕上がるように、何度も修正を加えた型紙たちです。
表裏の色の違いや、折り線の入れ方にも工夫がこらされていて、切り終わって、折って立体に仕上がっていく時には何ともいえない感動が味わえます。
スタッフが作った完成品(入門編)はこんな感じです。
かわいらしいですねぇ~
表紙のツルの高級感とはまた違った魅力です。
こちらも色々なレベルがあるので入門編から上級者向けまで長く楽しめそうですよ。
「つくってあそぼ」が終了して久しいですが、幼少期に培われたワクワクさんマインドはまだ失われていないはず。
せっかく春ですし、何か新しい趣味を模索中という方、どちらもオススメです!
ちなみに僕は細かい作業が出来るようにチューンナップされたゴロリの指先が好きです。
「つくってあそべる ウエイドブログ!(『ローズウィンドウ/中山 真季(著)』『濱直史の立体切り/絵濱 直史 (著)』/河出書房新社)」への1件のフィードバック