オニガシマから鬼の先生がやってきた!

みなさん、“鬼”ときくと悪者のイメージや良くないものを想像することが多いのではないでしょうか?
鬼が出てくる物語では桃太郎や一寸法師などが有名ですね。悪者として描かれるお話もあれば、泣いた赤鬼など、優しい鬼の物語も少なくありません。
最近では、某会社のCMでも人気者のキャラクターとして描かれていますね。

今回ご紹介する本は、そんな鬼が学校の先生としてやってきた!?
こころが育つ道徳マンガ 自分も学校も好きになる! 13のこころのおはなし』(朝日新聞出版
『自分も学校も好きになる! 13のこころのおはなし』(作・平光雄/絵・楠美マユラ/朝日新聞出版)
著者は、道徳教育に熱心に取り組み現在は社会教育家として活躍されている平光雄先生(通称オニ先生)。
平先生をモデルとしたオニ先生を、漫画家・イラストレーターの楠美マユラ先生が漫画化。
漫画なのでとても楽しく読むことができ、内容は大人もなるほど…と思うところがたくさんあります。

『自分も学校も好きになる! 13のこころのおはなし』(作・平光雄/絵・楠美マユラ/朝日新聞出版)本文
成功、感謝、友情など13のテーマが設定されており、
学校を舞台に生徒たちが悩んだり、時にぶつかりあったり…
これでいいのかな?と感じたとき、不思議な力を持つオニ先生と一緒に解決していきます。
巻頭のお話はなんとフルカラー!鮮やかなページは読んでいるとワクワクしますよ!

私が印象に残ったのは“根気”をテーマにしたお話です。
算数のむずかしさを階段で表し、一つ困難を放っておくとその階段が一段消え、
最終的には階段すべてがなくなってしまい、困難は崖となってもう登ることもできなくってしまいます。
大人には教訓となり、子どもにはわかりやすい表現だと感じました。
他のお話も、子どもだけでなく是非大人にも読んでもらいたいテーマばかりです。

ウエイドではデザイン全般を担当させていただきました。
ノンブル部分が鬼のシルエットになっていたり、読む人が楽しくなるような遊び心もありつつ、
漫画がメインですが道徳書としてくずしすぎないよう意識しています。
またカバーは学校の黒板、キャラクター紹介ページは学校の掲示板をイメージしてデザインしています。
イラストレーター様に黒板に描いた風のイラストをお願いして、学校が舞台なのだとわかりやすくしました。このような黒板アート風のデザインの表紙も珍しく、目をひくのではないでしょうか?
カバーとあわせて帯もデザインしており、実はこの帯を取ると…?!
是非、手にとって確かめてみてくださいね!オニ先生もイケメンですよー!!
『自分も学校も好きになる! 13のこころのおはなし』(作・平光雄/絵・楠美マユラ/朝日新聞出版)イケメンオニ先生

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