今回は誠文堂新光社さまから出版している子ども向け科学雑誌『子供の科学(通称:KOKA)』にて、付録「算数カードバトル」の制作を担当しましたので、そのご紹介をしたいと思います。
本書『子供の科学』は創刊90年を超える歴史のある雑誌で、子供が科学を分かりやすく学べるように編集されています。
「どれどれ、最近の子はどんな勉強をしてるのかしら?」と、
中身をパラパラめくっていくと…、
身近な動物の科学から、巷で話題の「チバニアン」、
近々必修科目になるというプログラミングのことまで、
写真・イラスト多めで楽しく賑やかに紹介されていました。
気づいたら僕もすっかり内容に引き込まれてしまい…。
きっと子どもに買ってあげる名目で、自分も真剣に読んでいる親御さんも多いのではないでしょうか?
さて、今回ウエイドでは、付録「算数カードバトル」のカード本体とルールブックの、デザインとイラストを丸ごと担当させて頂きました。
楽しく賑やかな本誌のイメージにマッチするように、かつ、ルール説明の部分では読者の子どもたちが遊びながら、ストレスなく視覚的に内容を理解できるように、イラストや紙面の見せ方を工夫しました。
カード本体も数字の形を見分ける際に、「6」と「9」で「ビリヤードの玉のように下に線が入るのNG」というご要望も頂いておりました.ので、一目で「6」と「9」の見分けがつくよう、今回の付録用に数字を書き起こしています。
本書の略称“KOKA”(子科)のロゴも、
上下を見分けるヒントになっています。
他にも、楽しくなる仕掛けを細々仕込みましたので、是非現物で遊んで頂ければと思います。
ところで、この「算数カードバトル」。
「頭脳をフル回転させて挑まなければ、勝つのは難しいゾ。」との事。
運だけではなかなか勝てなくて、ルールによっては必勝法もあるようです。
とても気になるので、実際に遊んでみる事にしました。
という訳でココからは、ブログの記事を書くためと上司にも少しばかりつき合ってもらいまして…。
遊戯王顔負け(?)の、ウエイドスタッフによる熾烈なカードバトルの模様をかいつまんでお届けします。
入門編ということでルールブックの最初に載っている「10づくりブラックジャック」で対決です。
シャッフルしたカードを二人で交互に引いて、足し算で先に10に近い数を作った方の勝ち。
10を過ぎたらドボン。その時点で負けです。
とにかくやってみましょう。デュエルスタートです!
まずはカードをランダムに並べて…
四の五の言わずカードを引いて行きます。
一言ではとても語り尽くせませんが、たしかに運だけではない高度な算数の読み合いがあります。
かと思えば、“運”がなければ考え抜いた“計算”もアッサリ裏切られてしまう。
一見シンプルですが、以外と奥が深いです…!
などと語っている間に上司のドボンで、最初のゲームは僕の勝ちです。
幾ばくかの申し訳なさを感じつつ……
「や、やった〜!」
(たとえ目上だろうと、真剣勝負に忖度ナシですよね ・`ー・´)*
カードに白と黄色の色分けがあるのがニクい所です。
場に残っている数字を推理して、「ここは攻めるのか?」「いや、ストップか?」みたいな駆け引き。
脳みその普段使っていない部分を使ったので、明日は頭が筋肉痛になりそう…。
そして、最後はキチンと後片付けも忘れずに。
(大事な制作実績なので、しっかり袋に戻します。)
ここでも、なんとなく先に並べ終わった方の勝ちという流れになっていました…。
しかしこれは、ルールブックには載っていない新しいゲームの誕生です。
このカードは与えられた問題を解くだけではなく、自分で問題を発見する力も科学の分野では大切なのだと気づかせてくれたのです。
最後まで勉強になる素敵な付録だと思いました!