タグ別アーカイブ: 建築

専門家の視点で世界の建築を紹介

今回ご紹介する本は東京大学出版会発刊の『世界建築史ノート』(編者:中川 武)です。
世界13地域の建築物を専門家が見所や歴史的価値をご紹介する本です。

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イラストレーターの原田が章扉の地図の図版を制作しました。

原田がこだわった点は「歴史的な建築物は地形に沿った造りになっていることが多いので精密な地図が必要」というお客様の要望に応えて、
海や川、山や丘など地形の状態が一目でわかりやすいように色を繊細に表現したところです。

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細かな地図が必要な実用書にはウエイドが最適な地図でお応えしますので、どうぞご相談ください!

沈んだ心をリノベーション

最近はコロナ問題で忙しくて落ち着きません…!
そんな沈んだ心を未来のマイホームをリノベする妄想でリノベーションするしかない!

今回ご紹介する本は扶桑社様の『SPA!』でございます。弊社は間取り図を担当致しました。

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普段から同出版様の雑誌『住まいの設計』『relife+』にてお世話になっている担当者様がウエイドのことをご紹介くださり、今回のお仕事につながりました!

ところで、間取り図って見ているとワクワクしてくるのは私だけでしょうか?

ネットで探しているとこんなのもアリなのか…と時々驚愕物件に当たったりと中々楽しいと思います。
新型コロナの影響で外出を控えねばならないこのご時世にピッタリだと思います。探してみるのも自分でこんな家に住みたいなぁ、と描いてみるのも案外楽しいかと!

少し話が脱線気味ですが、今回の間取り図制作担当者のこだわりポイントを聞きました。

間取り図にも専門家向けと一般向けがあり、今回の雑誌は一般のお客様向けなので分かりやすい様に制作したとの事でした!
記事に合わせた情報量が大事な訳ですね!

なるほど、ためしに『SPA!』と『relife+』を見比べて見ましたが、確かにどちらも一般向けなのですが、ディテールに違いがありますね。

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・『SPA!』間取り図

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・『relife+』間取り図

用途に合わせた情報量、私も大切にしていきたいところであります!

ここらで自宅をリノベーション

年末の大掃除の時に、改めて気づくご自宅のほころび…。
はたまた、ご年配の方はお子さんが独り立ちして、部屋を持て余している…。
なんてことが気になったりしていらっしゃいませんか?

いきなり寂しめな話題から始まりましたが、今回はそんな方のお耳に入れたい情報が満載の書籍をご紹介したいと思っております。
扶桑社さまより発売中の『オトナリノベーションNo.4 (別冊住まいの設計)』です。

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オトナにこそ読んでもらいたい、不便さを解消し、これからの暮らしを豊かに、楽しく変えるためのリノベーション実例集でございます。

今回ウエイドでは普段『relife』さんで担当しているのと同様に間取り図全般を制作しておりますが、
いつもの間取り図と違う点は、リノベーション前と後を両方掲載しているという点です。

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リノベーション後の使用感も説明しなくてはならないので、実際のイメージを伝えるべくより詳細な間取り図を製作しています。
また、そうする上でも原稿をただなぞるのではなく、情報を整理しながら図面の原稿をトレースしていきました。

本ブログでは、手芸や歴史の書籍の紹介が多くなりがちですが、ウエイドは前身になっている会社が建築図面を多くになっている会社だったこともあり、
当時からのつながりで建築系の書籍も数多く、かつ定期的に携わっているので、その中で培った経験を生かすことができます。

引越しや、部屋の模様替えの時なんかもそうですが、家の間取りや新しい家具のレイアウトを考える時って、なんだかワクワクしますよね。

生活スタイルに合わせて生まれ変わった、新しい我が家での新しい毎日を検討してみるのはいかがでしょうか?

3DCGとペイントアプリを駆使して南北朝時代の山城を描く

大河ドラマ、観てますかー?
毎年必ず見るわけではない僕も、今年は毎週楽しみに視聴しております。
歴史って面白いですね。

今回は幕末志士達とは直接関係ないのですが、
歴史REAL 足利将軍15代』(洋泉社)でお仕事をさせて頂きましたので、そのご紹介をしたいと思います。

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足利氏といえば、尊氏さんや義昭さんは教科書にも太字で登場するので覚えてますね。
あと義満さん、義政さんも金閣・銀閣で有名だと思います。

「でも、他の将軍様は正直ちょっと…。」
という人はぜひ本書をご覧になって頂きたいですね。
最近ブームになった応仁の乱も室町時代の話です。
この辺りの話をちゃんと説明できるとカッコいいかもしれませんよ。

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義材さん、さて何をした人でしょう?
疎遠な知り合いに会ったときのような後ろめたさがありますね…。

ウエイドでは『歴史REAL』の本文デザインや図版などをよく担当させて頂きますが、今回はいつもと少し違うイラストのお仕事をご紹介します。

当ブログでも時々ご紹介している、ミリタリー通でおなじみウエイドイラストレーター渡辺信吾が担当しました。

以前、彼の著書『西洋甲冑&武具 作画資料』と共に中世騎士に関する造詣の深さについて紹介しましたが、今回の題材は日本の戦国の城。
彼の守備範囲は戦国の建築にまで及ぶのです。よくばりですねぇ。

今回のイラストは「○○城」という特定のお城ではなく、南北朝時代の平城・山城の様式を解説したものになります。

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本イラストはデジタル環境で仕上げた作品ですが、特筆すべき点は3DCGアプリケーションを使って構図の検討をしている所です。

3DCGアプリで、あらかじめ大まかな立体データを用意しました。
これにより山城を含んだ地形を正確なパースで描く事が出来るほか、あらゆる角度から眺められるので、詳細に構図を検討できます。

今回はまず編集部の担当者に3DCGで作成したラフを提出してOKが出てから本書きに進みました。
発注者も完成のイメージをつかみやすくなり、制作側も構図がしっかり決まってから描き始めることができるので、大きな書き直しのリスクがありません。

いい事尽くめですね。

よもや当時の武将も自分たちの拠点が3DCGで再現されて、色々な角度から凝視されるなんて思わなかったでしょう。

兎にも角にも、今回の『歴史REAL 足利15代』を是非お手にとって頂いて、「こういうイラストをウチでも使いたい」という方はご一報頂ければと思います。

ワタナベ本人も描きたくてウズウズしているくらいなので、お声掛け大歓迎でございます!

「文句があるならベルサイユへいらっしゃい」!? あの写真集の初回特典を作成

9月7日、筑摩書房さまより、写真集「ヴェルサイユ宮殿」が出版されました。
公式ウェブサイト )
4人のヴェルサイユ公式カメラマンが撮影した、唯一の公式写真集です。

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表紙に使われているのは、宮殿内随一の人気スポット「鏡の回廊」。
(第一次世界大戦でヴェルサイユ条約が締結されたのがこの場所です)

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陽光の射し込む無人の回廊、装飾品の接写、ドローンによる空撮などなど、公式カメラマンでなければ撮れない貴重な写真が満載。
解説文も秀逸で、歴史的出来事から裏話まで簡潔にまとめられています。
ガイドに案内されて宮殿を特別に案内されているような気分になってきます。
このボリュームの写真集で6000円(税抜)というスペシャルプライスなのも魅力です。

今回ウエイドが制作を担当したのは、初版限定特典の「宮殿内地図」、「庭園地図」。
『ヴェルサイユ宮殿』(筑摩書房)宮殿内地図
『ヴェルサイユ宮殿』(筑摩書房)庭園地図
(不鮮明でスミマセン!購入者のみのお楽しみということで…。)

この地図は日本版のみの特典。
日本版編集部の発案で、写真集の内容をより楽しめるように、地図を付録にすることになったとか。

宮殿内部は建設当初から増改築が何度も繰り返されており、非常に複雑な構造となっています。さらに隠し部屋や非公開エリアなども存在し、写真だけではどこにあるのか分からない部屋もあります。そのため、制作に当たっては様々な資料を集め、写真集の内容と照らし合わせながら作業を進めていきました。
地図の部屋名などに掲載ページが付記されているので、「マリー・アントワネットの図書室の写っているページが見たい」といった時に、すぐにそのページを開けます。
編集部と制作担当者の力作です!
初版限定ですので、欲しい方は早めの確保をオススメします。

地図には「小トリアノン」「三部会の間」など、『ベルサイユのばら』に登場する場所も多数あり、ベルばら好きとしては写真集と見比べながら名場面を思い浮かべるのも楽しいです。

このように、「地図」があるだけで情報の理解度はグッと深まります。
今回のように「地図を作りたいけど元の情報が少ない」という場合でも、ぜひウエイドにご相談ください。
経験豊富なスタッフが対応させていただきます!

快適空間へイメージトリップ!「読者に伝わる間取り図面」お任せ下さい

引っ越しなどで部屋を探すとき、必ず見るのが間取り図かと思います。
部屋の広さは?どんな家具を置こう?新たな生活空間を考えるとワクワクしてきますね。

そんな想像の手助けとなる間取り図の制作も、ウエイドは得意としています!
ウエイドの前身となる会社では、手描きの時代から、主要な建築雑誌の図面や著名な建築家の作品集用の図面トレースを一手に担っておりました。
そのため、建築図面の読み方や、効果的な見せ方の知識が蓄積されています。
だからこそ、建築家のプロが読む専門的な雑誌の図面から、一般の方が読む住宅誌などの簡略された図面など、目的に沿った図面づくりが、細かな指定無しで可能となっております。

今回は間取り図のお仕事を担当させていただいた、こちらの2誌をご紹介します!
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まずは、『CREA6月号』(文藝春秋さま)特集「東京ひとりガイド。」の、
一人暮らしにオススメなお部屋を紹介するページの間取り図を制作しました。
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一人暮らしが楽しくなる街と部屋を紹介する企画なので、
わかりやすいのはもちろん、キッチンまわりや水回りなどの細かなところも
具体的に想像できるように、との意識で作成しました。
扉の開く向きといったポイントもしっかり抑え、浴槽の形やシャワーなどの位置も資料写真で確認できる限り尊重しつつ、オシャレな本誌の雰囲気に合う間取り図にしました。

もう1誌はリノベーション雑誌『relife+』(扶桑社さま)です。
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※発売前のため、写真は以前の号となります。

6月14日発売号では、2企画で間取り図のお手伝いをさせていただきました。
リノベーション雑誌ですので、ビフォーアフターの間取り図を載せていきますが、
「どこが変わり、どこが変わっていないか?」という点を意識して、それを読者さんにわかりやすく伝わるように作成しました。

作成している私たちはもちろん、誌面だけをみている読者さんも、実際に掲載されている部屋に行くことは、まずないと思います。
そのためにも、間取り図と写真から「どんな部屋なのか」、ということが想像しやすいよう作成しました。
こちらの発売は6月14日発売ですので、是非誌面をご覧になってみてください。

このように私たちウエイドは、間取り図はもちろん、様々な図面を「わかりやすく伝える」「発注者に負担をかけない」を意識して作成しております。
1点から、是非ご相談ください!

モダンリビング大賞2016 発表!

11月30日、都内某所。

今回は毎号ウエイドが制作に関わっている、ラグジュアリー住宅誌『モダンリビング』(ハースト婦人画報社刊)様が開催している「モダンリビング大賞」の表彰式にお邪魔しました。
このイベントは毎号『モダンリビング』で紹介している住宅のなかで、最も多くの読者支持を集めた住宅を表彰していて、今年で12回目となります。
会場は建築家、インテリアコーディネーター、デザイナーなどたくさんの方々が詰めかけ大盛況でした。

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モダンリビング』では、毎号国内外問わず、ロケーション、建築、インテリアなど様々な観点から見て「美しく」、また「いつか住んでみたい」と夢を抱かせてくれる住宅を紹介しています。

年6回発行で約150軒もの住宅が紹介されていて、
その中で見事大賞を受賞したのは「丘の上の住宅」(モダンリビング222号掲載)でした。
鎌倉に建てられた住宅は、山と海を同時に望める丘の上に建ち、木を基調とした自然を活かした造りとなっており、まさに大賞にふさわしい住宅作品です。

実際に受賞式にお見えになったのは、家主のご一家と、そのお家を手がけた建築家の方。
建築家の方は家主の方と相談をしながら設計されたそうです。

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また、『モダンリビング』は今年でなんと創刊65周年。
我々ウエイドも、その長い歴史に少しでも貢献させていただいているかと思うと、とても感慨深いです。
これからもこの歴史が長く続くことを願うとともに、その一助ができればと…。
今回のイベントに参加することで、改めて気を引き締め直しました。

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ウエイドでは毎号、平面図のトレースを主に担当させていただいております。
建築家さんの作成されました専門的な図面を、ただトレースするのではなく一般の方々にも読みやすいよう整理しています。
長年建築業界のお仕事に関わっているウエイドのノウハウを活かし、
よりわかりやすく、かつ美しくデザインされたその建築をさらに美しく見えるよう心掛けながら毎回作業させていただいております。

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モダンリビング』は「家を建てたいのだけれど、どうしたらいいんだろう?」といった新築、建て替えを考えている方の参考書にもなる雑誌です。
紹介されている美しい住宅やインテリアを眺めていると、自分がまるで素晴らしい見晴らしの豪邸に住んでいるかのような気持ちになってきます。
普段の生活ではなかなか見られないような素敵なお家に出会いたい方は、ぜひ!