ヒット連発!誠文堂新光社の編み物手芸書2冊をご紹介!

ここ数日でガクッと気温が下がり、一気に季節が秋へと変わってしまいました。
私も先日ウール地のジャケットを引っ張り出しましたが、なんとカビが生えてしまっていてクリーニングに出す羽目に。
なので今夏用のジャケットで若干肌寒さを感じながらこの記事を書いております。
さて秋といえば編み物の季節。そして編み物といえばマフラーかセーターというのが定番のイメージですが、それだけではないのです!

猫つぐらの作りかた』や『動物ぽんぽん』などなど、斬新な手芸本を次々と世に送り出し、昨今のハンディクラフト界の台風の目とも言える誠文堂新光社さま。
そこからまたしても素晴らしい本が出ました。それがこちら。『編み込み動物バッグ』(東海えりか著)と『かぎ針で編む華やかであたたかい 草花の手編みざぶとん』です。
『編み込み動物バッグ』(東海えりか著、誠文堂新光社)、『草花の手編みざぶとん』(誠文堂新光社)表紙

編み込み動物バッグ』は編み込み技法を用いて動物柄のバッグを作る本。かわいい猫のバッグから、オオカミの顔がどアップになったインパクト抜群のものまで、計25種類が載っております。
編み込み模様は糸の変え方を覚えてしまえば、シンプルな編み方で色々な絵柄を作れるので、習得しやすく、ハマってしまう方も多いとか。
マス目で絵柄がデザインされているので、クロスステッチにも応用できそうです。
『編み込み動物バッグ』(東海えりか著、誠文堂新光社)作品ページ

今回ウエイドではこちらの本の編み込み模様図案のトレース・刺しゅう図案の着彩などを担当いたしました。制作にあたって特に気をつけたことは、図案ページが二色刷りであること。色数が限られるため、作品のイメージに合いつつ見分けやすい色分けを心がけました。
編集さんは色指定をしなくてよかった分、他の作業に集中していただけたと思っております。
『編み込み動物バッグ』(東海えりか著、誠文堂新光社)作り方イラスト

そして『草花の手編みざぶとん』ですが、こちらは草や花をモチーフにした椅子用ざぶとんを編むための技法書。
パラパラとページをめくるとわかるのですが、とにかく作品がカラフルかつ非常に編みが複雑。色々な技法を駆使する作品が多く『編み込み動物バッグ』に比べると上級者向けの本です。
『草花の手編みざぶとん』(誠文堂新光社)本文

こちらの本では編み図などを制作したのですが、作品が複雑なら当然編み図も複雑なものに。
構造や編む手順も想像しながら、重なっている部分をどう表現するか、詰まってしまう記号をどう綺麗に並べるか、作戦を立てて描き始めないと描き直しになってしまいます。
作業担当者の話を聞いていると、技術だけではなく読む人の目線に立った想像力が必要なんだなあと実感。
それがあって初めて見やすい、わかりやすい図版になるのですね。
『草花の手編みざぶとん』(誠文堂新光社)編み図

そうそう、昔実家には母が若いころ父に贈った手編みのセーターなるものがありましたが、父が太って着られなくなったのでタンスの肥やしになっておりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です