歴史×数学コラボレーション

今回はウエイドが日本語版の図版作成・調整と本文のDTPを担当させて頂きました、この豪華な表紙のハードカバー本、
国家興亡の方程式 歴史に対する数学的アプローチ』(ピーター・ターチン著、水原文訳)のご紹介です。
(あの勝間和代さんを見いだした事でも有名な、ディスカヴァー・トゥエンティワン様より発売中!)
『国家興亡の方程式』(ピーター・ターチン著、水原文訳、Discover21)表紙
タイトル通り、今回は歴史の話だけでなく数式が大挙して登場します。
普段このブログで歴史の書籍を多く紹介するので、歴史好きなウエイドのイメージをお持ちの方も多い事でしょうが、実は理数系が得意なスタッフもいるのです。
そこで、DTPは歴史好き、グラフ・図版は数学好きの人間が担当するという、異色タッグチームで製作にあたりました。
『国家興亡の方程式』(ピーター・ターチン著、水原文訳、Discover21)本文
本書は、領土の面積、人口、集団の団結力などなど、国家の盛衰に影響する要因を考察してモデル化・数値化して数式にして、実際の歴史と比較することで、仮説を検証し、より高精度で国家の興亡を説明できる数式を探求していきます。
人類の生きてきた過程である“歴史”という分野を、自然科学の手法で理解する事で、将来は天気予報のように、人類の未来の事まで計算で予測できるかもしれません。
この試みは生態学・進化生物学、人類学、数学を研究する著者のものすごい功績なのだそうです。

国家の興亡の歴史が、地理的条件や民族的な団結力や資源力などを数値化することで説明できるとしたら、政治家の手腕などの個人の力とは関係なく国は栄えたり滅んだりするのでしょうか。高校では習わない数式が出てくるためハードルは高めですが、興味深い研究です。

日が沈むと肌寒く感じる日も増えてきて、暦の上ではもう秋です。読書の秋なのです。
そんな季節に向けて、少し読み応えのある本を手に取ってみるのも良いものですよ。

※ちなみに歴史といえば、WADE初の自社出版『原田君にもわかる!日本史』はAmazon、紀伊国屋他、主要書店で注文できます!通販サイトも運営中です!
http://wade-japan.com/shop/)歴史入門者の方はこちらもどうぞ。

※2015/9/24 数式の難易度に関する表現を修正しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です