カテゴリー別アーカイブ: 歴史

ローマは1日にして成らないわけです

マール社さまから発刊されている『古代ローマ軍の土木技術』。
ウエイドさんは本文デザインとDTPをやらせていただきました。

maar_doboku01

翻訳本なのですが、タイトル通り古代ローマ軍の土木技術がイラスト・図版で事細かに紹介されてます。
圧巻なのは見開きで掲載されている緻密な鳥瞰図!

あまり土木建築に興味がなくても思わず見入ってしまうこと請け合い!

maar_doboku02

この図もきっと1日にして成ってはいないんだろうなー。
ぜひお手に取ってご覧ください。

人気連載「巨人機の時代」6年分が1冊に!

ミリタリー・イラストレーターとして着実に実績を重ねてきた、ウエイドの渡辺信吾の連載デビュー作、「巨人機の時代」(スケールアビエーションにて連載継続中)が、6年の連載を経て単行本化されました!

『巨人機の時代』(渡辺信吾著、大日本絵画)表紙

タイトル通りの巨大な飛行機をイラストと解説文で40機種紹介。
しかも、単行本化にあたって、全てをカラー化!
毎回1ページの連載を未開きに再構成しているので、イラストサイズも大きくなって細部までしっかり見られます。
雑誌をお持ちの方は、ぜひ比べて見てください。

『巨人機の時代』連載と単行本の比較
左が単行本、右が雑誌連載

バックナンバーを全てお持ちの方にも、大推薦の1冊です。

小社刊『軍用機大図鑑』も一緒に読めば、開発競争が猛烈に繰り広げられた大飛行機時代の悲喜交交の世界にどっぷり浸れます。

『巨人機の時代』と『軍用機大図鑑』

鎌倉殿の13人と3冊

今回は1/9(日)からはじまったNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観るにあたり、ぜひ!合わせて読んでいただきたい3冊を紹介します。

1冊目はコチラ!
執権 北条義時(知的生きかた文庫、三笠書房刊)』

shikken_hojo_mikasa_P1

まずは、主人公である北条義時の生涯を押さえておきたいですよね!
北条義時が生まれた家系、そしてドラマでもキーパーソンとなる源頼朝や姉の北条政子との関係性は、大河ドラマを観る前に知っておいたほうが物語を楽しめること間違いなしです!
“鎌倉殿”源頼朝の死後、将軍となる源頼家をとりまく宿老、(タイトルにもなっている)「鎌倉殿の13人」のメンバーと、義時の生涯のなかでも転換点となる「和田の乱」「将軍実朝の暗殺」「承久の乱」といったキーワードも覚えておきたいところです。

⬆︎ウエイドでは、この本に出てくる図版の制作をさせていただきました。

つぎに、読んでおきたい2冊目はコチラ!
キーパーソンと時代の流れで一気にわかる 鎌倉・室町時代(だからわかるシリーズ、朝日新聞出版刊)」

ikkiKamakura_asahi_P1

ikkiKamakura_asahi_P2

こちらは北条義時とその周辺の人物だけではなく、もう少し範囲を広げて鎌倉・室町時代を知ろう!というものです。
「鎌倉殿の13人」を観た後に北条義時の生涯に連なる時代の流れ、鎌倉幕府だけではなくその時日本全国(とモンゴル帝国)ではどのような状況だったのかをわかりやすく知ることができます。

歴史に関連する書籍は勉強が苦手な方にとっては、どうしても堅苦しくとっつきにくい印象がありますがそういった方にも手にとりやすいデザインになっているのも魅力です。

⬆︎ウエイドでは、この本で全体のデザインや地図、図版の制作をさせていただきました。

そして最後はコチラ!
面白すぎる! 鎌倉・室町(歴史と人物、中央公論新社刊)』
です。

omoshiro_kamakura_chuo_P1

omoshiro_kamakura_chuo_P2

この本では、鎌倉・室町時代に起きた15の合戦と、10のキーワードに特化して掘り下げており、それらを踏まえておくと、よりこの時代の人々の動き、考え方、時代のうねりなどを感じ取ることができます。
特に合戦は豊富な地図と図版で解説されているので、ドラマだけではわからない部分(進軍ルートなど)をビジュアルで知ることができます。
今後、北条義時に大きく関わる「承久の乱」はドラマと一緒に読むと面白いのではないでしょうか。

いままでずっと大河ドラマを観てきた方も、「鎌倉殿の13人」からこの時代について興味を持たれた方にもぜひ読んでいただきたい3冊でした。

『武器と甲冑』大好評発売中!

9月8日にウエイドのイラストレーター渡辺信吾が関わる本
図解 武器と甲冑』(ワン・パブリッシング)が発売されました!

hon

今回はそれに乗じて、本の内容をご紹介したいと思います。

この本は元々『歴史群像』というミリタリーに特化した雑誌で連載していた特集を
一冊の本にまとめたものです。
イラストと解説を弊社の渡辺。
構成と文をミリタリーライターの樋口隆晴さんが担当しています。

内容としては、
・平安から戦国末までの武器と甲冑の紹介
・武器と甲冑が戦争や戦い方の変化に伴いどう変化を遂げたのか
・武器と甲冑の使い方
など

美術品としてではなく「戦うための道具」という観点から武器と甲冑を紹介しています。

また「戦うための道具」というだけあり、実戦で道具をどう使って戦っていたのかがよく分かります。

そして、だからこの形になったのかと経過まで理解できる代物。
より深く武器と甲冑を知ることができ、武器と甲冑について詳しくない私が読んでもわかりやすく理解できたため、今から興味を持った方にもおすすめです。

特集の連載期間は4年にもなり、
本になってからは更に新規描き下ろしも追加され、ボリューミーな内容に仕上がりました!&

ぜひ実物をお手に取っていただけますと嬉しいです。

buki&kacchu01

buki&kacchu02

buki&kacchu03

弊社のイラストレーター渡辺信吾に依頼したいイラストの案件がありましたら、以下お問い合わせページよりご連絡ください。
https://wade-japan.com/contact/

イラストサンプルはこちら
http://wade-japan.com/illustration/

お待ちしております!

本当の織田信長とはどんな人だろう?

長谷川博己さん主演の大河ドラマ『麒麟がくる』が現在放映していますが、皆さんはご覧になっていますか?

長谷川博己さん演じる明智光秀は、戦国時代の様々な出来事や戦いに翻弄されながらも出世し、仕えていた織田信長に逆襲する「本能寺の変」でとても有名になった武将です。
明智光秀の人生の中で織田信長に出会ったことが一番のターニングポイントだったそうですが、織田信長とはどんな人物なのでしょうか?

今回、ご紹介する本は光文社さまから発刊された『ここまでわかった!本当の信長』(渡邊大門 著)です。

koubunnsya_nobunaga_1

こちらの著者の渡邊大門さんは歴史学者で、歴史と文化を研究する会社の代表です。
日本史中世に詳しく、特に西国大名を専門で近畿、中国地方を中心にフィールドワーク、論文発表をされている方です。
著書は50冊以上あり、歴史上の偉人の真の姿についての題材が多いです。
この本も織田信長の真の姿について書かれています。

ウエイドではイラストレーターの森崎が装丁を手がけました。
なんと森崎の念願叶い、表紙の見返しに名前が入りました!

koubunnsya_nobunaga_2

以前、ウエイドのイラストレーターの作品集をご覧になったお客様が、大学で日本画を専攻していた森崎の浮世絵風のイラストを覚えていてくださり、今回の装丁にピッタリだとお声いただきました。

お客様のご要望は「浮世絵風で織田信長の新しい姿」。
そこで、一般的な刀や弓の姿でなく、南蛮文化で入ってきた火縄銃を愛でている場面をカバーイラストにしました。
西洋の武器を取り入れながらも、信長と一目で分かり、浮世絵風のタッチが本の雰囲気をさらに盛り上げてくれますね。

さて、織田信長とは「破天荒」、「無神論者」や「新しいことを積極的に取り入れる」などの印象が強いですが、本書を読むとそこからさらに進んだ新たな“信長像”を発見できるはずです。
興味ある方は読んでくださいね!

ウエイドでは歴史の本も得意としており、デザイン、表装、DTP、図版、地図、イラストなどを一括で承ることができますので、ぜひお気軽にご相談ください。

偉人たちの名言が、自分の生き方を後押し!

「賽は投げられた」
「私には夢がある」
「私たちの時代の平和を手に戻ってきました」
歴史の中には人々を鼓舞する、またはハッと人生の意味を気づかせてくれる名言が数多くあります。

この度ウエイドではそんな名言の数々を紹介する本を手がけました。
それが国土社様から刊行の『伝えよう 心にのこる偉人たちの名言』です。

kokudo_ph01_fig1

本書はアリストテレスから手塚治虫まで、数々の名言が掲載されています。

ウエイドはこちらの本の装丁と全体のフォーマットをデザインしました。
小学生向けの本ですので、ポップで軽やかな印象に。2C印刷でも全体が単調にならず、躍動感が出るよう心がけました。
お子さんも気軽に読めて、かつ歴史の勉強にもなるお得な本に仕上がっております。

kokudo_ph02_fig2

kokudo_ph03_fig3

ところでみなさん何か好きな名言はありますか?
私のお気に入りの名言は、チャップリンの「I used to think that my life was a tragedy. But now I realize, it’s a comedy.(人生はアップで見ると悲劇だが、ロングショットでは喜劇である)」です。

歴史上の偉人をマンガで学ぼう!

これから出てくる言葉はある偉人の方々の言葉なのですが、皆さんはどれが誰の言葉か分かりますか?

『人民の人民による 人民のための政治を地上から決してなくさない』

『私は、あれこれ考えませんでした。ただひたすら、実験をくりかえしました』

『私はヨーロッパではどこでもよく知られています』

一番目は有名な奴隷解放宣言したアメリカの大統領の「リンカン」ですね。

二番目はX線を発見した、第一回ノーベル賞を受賞した「レントゲン」です。
分かった方、お見事!

三番目はいかがでしょうか?ヒントは女性の化石ハンターです。

正解は“メアリー・アニング”という女性の言葉です。
実は日本ではあまり有名ではないのですが、彼女がある貴族の質問に「自身の功績はヨーロッパ中が知っている」と豪語しつつ答えた時のものです。

popurasya_sekaidenki_1

メアリー・アニングはイギリスの労働者階級に生まれました。
家具職人の傍ら、化石を発掘・販売することで家計の足しにしていた父親に化石発掘の面白さを教えてもらい、自らも生涯化石発掘に携わっていきます。

当時は女性の労働に理解が乏しく、力仕事の化石発掘を生業とすることで変わり者扱いされてしまうのです。

しかし、そんな中でも彼女はひたむきに化石発掘を続けて世界的な化石を発見し、支援者を次第に増やしていきます。
当初はいくら化石発掘をしても女性の身分が低いため、正式に論文や博物館には自分の名前が紹介されませんでしたが、やがて功績の大きさが広く知られるようになると、死の直前になってようやくロンドン地質学会から名誉会員として認められ、死後に彼女の功績は高く評価されることになります。

今回の実績のご紹介は、そんなアニングを含む三人の偉人についてマンガで学ぶことができる『コミック版世界の伝記』シリーズの三冊です。

popurasya_sekaidenki_2

ウエイドでは装丁、見返し、登場人物の欄、巻末の解説ページと、主にデザイン関係を多数手掛けました。

popurasya_sekaidenki_3

是非、注目していただきたいのは装丁です。
主人公イラストの存在感が引き立つように背景のデザインにこだわりました。

とくに「メアリー・アニング」の背景は彼女が発掘していた現場を彷彿させる写真を加工して、イラストに違和感なく馴染むように工夫しています。

また、これまでのシリーズの帯は定番の形式で作られていましたが、今回の「メアリー・アニング」でデザインをリニューアルしました。

お客様との相談やこちらからのご提案を何度か繰り返し、試行錯誤の上とても良い感じにできました。
色使いはメリハリを効かせて目を引かせつつ、彼女生涯のイメージが湧くような化石のイラストを用いて読みたいと思わせる仕掛けにしています。

さて、どの偉人も同じことが言えますが、自分の信念を持ってひたむきに取り組む姿勢は周囲の理解や支援を生み、やがて良い方向へと導きます。
特にこの三人の中で「メアリー・アニング」は境遇や環境に決して恵まれない中でも自分の信念を貫き、偉業を成し遂げたことに私はとても感銘を受けました。

その他にも、ウエイドは児童書にも実績があります。
今後もイラスト、デザイン、DTPでその書籍の魅力を発掘できるようお手伝いしたいです!