プレゼントを贈るとき、どんなものを贈ったらいいんだろう、
どんなものが喜んでもらえるかな、といろんなことを考えたりしますよね。

今回ご紹介するのは、そんなときに是非読んで欲しい一冊、
イースト・プレス様発行『プレゼント‐復刻版‐』です。

著者は手芸家の横尾香央留さん。
ジャケットのほつれやセーターの虫くい穴を、
刺繍やかぎ針編みなどでかわいく、時に遊び心をこめた
お直しをされることで有名です。
ほぼ日（ほぼ日刊イトイ新聞）での連載（「お直しとか」）も好評でした。

初版は惜しくも絶版となってしまいましたが、
このたび、８点の新作を加え７年ぶりに復刊されることとなり、
初版本の編み図を担当したご縁で、追加された作品の編み図のお手伝いを致しました。

以前つくった編み図は７年も前…ですが、同じテイストになるように、
気をつけて制作致しました。

復刊記念にあたり開催された展示会にも、
制作担当者が足を運ばせていただきました。

７年前に編み図を制作した作品の実物を目にして感激しつつ、当時のことを色々と思い出したようです。

著者の横尾さんとお話をさせていただいた際、
展示物として飾ってあった、本にも掲載の名刺入れから、
ヒョイっと名刺を取り出して下さったのが印象的だったとか。

実用的なプレゼントって、使っているときに贈ってくれた相手のことを思い出すので
もらうと嬉しいですよね。
そんな名刺入れのつくりかたももちろん掲載されています。

誰かにプレゼントをしたいとき、プレゼントに迷ったとき、
読んでみてはいかがでしょうか？

『こんな糸で編んでみたい』MOORIT著（グラフィック社）
東京駅前のKITTEに移転して、ますます話題の毛糸の店「MOORIT」著！
「大量生産はできないけれど丁寧に作られた糸、編んでいて気持ちのいい糸、編んだものを使うことで幸せな気持ちになれるような糸」を届けたいというコンセプトのお店だけあって、毛糸への並々ならぬこだわりがひしひしと伝わってくる本です。
糸の種類と世界の糸作りの現場の紹介や、道具の紹介、英文パターンの読み方など、奥深くて興味深い内容が充実。写真も豊富で、オシャレさと実用性を兼ね備えた、上級者も納得の豪華な作りです。

編み図や編み方の基礎イラストを担当しました。
「2色で作る1目ゴム編みのつくり目」など、普通の本では省略されがちな図がいくつも載っています。

付録の糸の太さを計るものさしや、糸情報記録カードもオシャレです。

発売を記念して、イベントもされているようです。ぜひチェックしてみて下さい。

夏から秋にかけてお手伝いさせていただいた手芸関連の本、雑誌をまとめてご紹介いたします。

すてきにハンドメイド 2013年 11月号（NHK出版）
毎号、実物大型紙のトレースとレイアウトを担当しています。

兵頭良之子のスローライフニット（日本ヴォーグ社）
編み図を担当しました。
伝統模様を基調とした棒針作品がたくさん。写真もスタイリッシュです。

モヘア*アルパカで編む ふんわりニット (Let’s knit series)（日本ヴォーグ社）
こちらも編み図担当です。
かぎ針、棒針、織り交ぜて、ウェアやマフラーなど大きめの作品が多いです。

M・L・LLサイズで編める シンプルメンズニット (Let’s knit series)（日本ヴォーグ社）
こちらも編み図。この夏はたくさんたくさん編み図を描きました。
３サイズ対応が意外と大変でした。
ベストやセーターだけでなく、帽子のバリエーションも豊富です。全て棒針編みです。

ちいさな刺繍アクセサリー（河出書房新社）
刺しゅうで作る可愛いアクセサリーの本です。
著者さんのイラストの調整、文字入れ、ネックレス等の完成図など担当しました。

手編み靴下研究所 (ニットマニアックス)（グラフィック社）
まるごと一冊、色々な靴下の編み方を紹介した本です。
表紙も斬新というか、これは何だろうという感じで挑戦的です。
手描きイラストもあり。

’13-’14手編み大好き! AUTUMN&WINTER （実業之日本社）
毎号有名モデルさんが表紙を飾る手編み大好きでも編み図を描きました。
手描きの職人さんの引退に伴い、デジタル化進行中とのことで、お声かけいただきました。
前号までの手描きの編み図は消え行く定めかも。持っている方は貴重です。

ブログ担当が関わった本をピックアップしましたが、他にもたくさん手芸本を担当しております。デザインも。

次回は図版関係をご紹介したいと思います。