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本日発売!『Illustrator+無料アプリでここまでできる!クリエーターのための[超速]地図デザイン術』

ウエイドのスタッフ原田くんが執筆した本が、本日発売になりました!
『超速地図デザイン術』表紙
Illustrator+無料アプリでここまでできる!クリエーターのための[超速]地図デザイン術』(技術評論社
基盤地図ビューアV4/V5ジオ地蔵QGISなどのMac対応フリーソフトと、無料で使えるオープンデータを組み合わせて、簡単に素早く地図を作成する、現場のノウハウが惜しげ無く盛り込まれています。
「こんなに公開しちゃっていいの?」という声も社内から聞かれたほどです。
ブックデザインもウエイドの木下が担当!さわやかな雰囲気に仕上がっています。
時間をかけずに、でもデザイン性は高く、地図作成の効率化にきっと役立つことでしょう。
ぜひ店頭でご覧ください!

人がくる!?

「令和」に決まった年号改正の話題に隠れてしまいましたが、
外国人労働者の受け入れを拡大する「改正出入国管理法」が4月1日に施行されましたね。

今回は、文字だけ見ると見ると、
とっつきにくそうなそれらの内容を分かりやすく解説してくれる本のご紹介です。

集英社さんから出版された『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?/内藤正典(著)』です。

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こちらでは、地図やグラフ表を担当させていただきました。
今回の地図はQGISという、地理情報システムの閲覧、編集、分析機能のあるソフトを使い作成しました。
その為、普段作成する事の少ないような地域でも、柔軟かつスピーディーに対応する事が出来ました。

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グラフも、参考資料をもとに、パッと見て何について書かれているのか分かりやすくように吹き出しを入れるなどのデザインを提案し、内容が分かりやすい事を重視いたしました。

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内容は外国人労働者を「労働力」としてではなく、「人がくる」という視点に立って書かれています。
言われれば当然な事ながら、法律や単位ではなく人の生活に関する事なのだと再認識させてくれます。

日本は島国であり、鎖国をするなどして人の流入に慣れておらず、「日本人」=「日本の血が流れている」と認識があります。
そんな私たちが人を受け入れるには何が必要か。

生活習慣、宗教、価値観の違い……問題は沢山あるとは思いますが、まずはこの本を読んで、「人がくる」という心持ちから始めるのも良いのではないでしょうか。

ウエイド謹製 地図イラストの入った書籍を2冊同時紹介

絵入りの地図と言うものが昔から好きでした。

ギザの地名の横にはピラミッドとスフィンクスが描かれ、中国北部をデフォルメされた万里の長城が横切り、大海原ではクラーケンが帆船を襲っているようなやつです。

最近ウエイドではこの手の絵入り地図を二点制作致しました。
一つはこちらの『JIYUGAOKA OFFICIAL GUIDE 2018-2019 vol.29』です。

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こちらは自由が丘の商店街の方々が発行しているガイドブックで、自由が丘にあるオシャレなお店、行事、町の歴史が紹介されています。

ウエイドが制作したのはこのガイドの冒頭にある絵入り地図です。

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鉛筆で描いた地図をフォトショップで色つけしてポップな感じに。
さらに周りには人物のイラストを配置しました。なんだか自由が丘らしい素敵な雰囲気でしょ?(私はまだ行ったことないけど)

また、自由が丘駅構内の見取り図も描きました。

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二つの路線が上下に交差しているんですね。
駅構内の立体的な構造を、如何にシンプルかつ分かりやすくまとめるか?というところに注力しました。

そして二つ目がこちら。
光文社様の大人気シリーズ、古典新訳文庫の『ボートの三人男 もちろん犬も』です。

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こちらは息の詰まる現代社会に生きる3人の男と犬一匹が、ボートに乗ってテムズ河をひたすら遡る旅に出る。というお話のユーモア小説。

こちらも巻頭にある地図を制作しました。

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イギリスの地名は日本人にとって馴染みのないものばかり。
なるべく詳細に紹介しつつ、しかし文字の配置は見やすいよう工夫しました。
そしてこの地図も周りにイラストをちりばめてあります。
特にこのワンちゃんの絵は大変可愛いと編集の方にも大変好評でございました。

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それはそうと「息の詰まる現代社会」といいつつ原書の出版は19世紀末。
登場人物たちは、日本の首都をトーキョーではなくエドと呼びます。

あなたの都道府県は何位?いろんな統計データをご紹介!

よく「○○が多いのは▲県」「××する人が多いのは●県」など、全国都道府県のランキングがテレビや雑誌で話題となりますが、そんなさまざまな統計データを都道府県ランキングでまとめたのがコチラ!
47都道府県の偏差値』(久保哲朗 著/小学館

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データの結果の数値を連ねるだけではなく、単位人口を決めて、全国偏差値としてあらわしています
今回ウエイドでは、統計データページのデザインフォーマットを作成しました。

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データが命!の統計ですが、ひたすら数値だけを連ねても堅い印象になってしまいますし、わかりづらいですよね。
クライアントさんよりいただいた数値データを、どうしたらわかりやすく、ビジュアル的にみせられるか?様々な表現方法をご提案しております!

今回は各都道府県の様々な統計ということで、日本地図をやわらかい印象になるように、イラストタッチで書き下ろしました!

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偏差値上位から濃い色〜薄い色と、パッと見て偏差値の高い順がわかりやすいように工夫しています。

本編は章ごとに「食」「子育てと教育」「住まいと生活」「働き方」「レジャー」「社会と健康」という6つのテーマにて構成されています。
それぞれの様々な偏差値が紹介されており、仕事の会話で使える話題もあれば、友人との話のネタとしておもしろい統計ランキングもたくさん掲載されています。

たとえば、コラムのページは「かつお節・削り節の消費量」などがあるのですが、その統計データから見えてくるかつお節、削り節にまつわる深〜い歴史なども…

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パラパラとページをめくったときに、ふと目に付いたのが「アイスクリーム・シャーベット消費量」の統計です。
暖かい県が1位なのかと思いきや、なんと石川県が1位でした。
寒い地域ほど、暖かい部屋でアイス…というのが多いのでしょうか。
私自身も外は寒いけれど、暖かくした部屋で食べるアイスは大好きです。

持ち歩いて、空いた時間などにパッと開いたページを読むのに、ちょうど良い一冊かと思います!
是非バッグに一冊、いかがでしょうか?

今年は「山城歩きデビュー」してみませんか?

今回は久々に、ウエイド得意の歴史本のご紹介です!

大きな縄張図で歩く! 楽しむ! 完全詳解 山城ガイド』。
城関連の書籍を数多く手がけている学研さまの発行です。

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ここ数年、歴史好きの間では「山城ブーム」が続いていますが、本書では山城の基本構造から縄張図(山城の構造を描いた図)の読み方などとともに、合計34城のルートガイドを紹介。

山城に興味はあるけど、現地に行くのはまだまだハードルが高い…という方にも、入門書兼ガイドブックとして最適な一冊となっています。

学研さまの折込ページ付き歴史本をウエイドが手掛けるのは、昨年発行の『超ワイド&パノラマ 鳥瞰イラストでよみがえる歴史の舞台』(写真右)に続いて二冊目。
ベストセラーとなっている『鳥瞰イラスト』に引き続き、今回も装丁と本文のデザインに、一部地図やイラスト作成も担当させていただきました。

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初心者でも構造が見やすい、編集部おすすめの5つの山城は、復元図と縄張図を折込みページでどーんと掲載。

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こちらは、その5つの山城の中でも特に人気が高い「日本のマチュピチュ」こと竹田城の復元イラスト。
サイズが大きいと迫力が違います!

巻頭には、春風亭昇太師匠による山城歩きガイドも!
昇太師匠といえば、最近ではBSの山城トレッキング番組で案内役を務めるほどの山城好きとして有名ですね。

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デザインは「ぜひ本書を手に取って、山城を実際に歩いてみてほしい」という思いから、一般的な歴史本と比べて明るく活動的なイメージの誌面となっています。

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各城のタイトル背景に入るデフォルメイラストは、ウエイドスタッフ原田くんの力作です。
各章で紹介するお城の特徴をシンプルに表現するよう工夫しています。

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天守閣のある平城と違い、自然の要塞である山城は建造物こそ少ないものの、わずかな遺構を頼りに当時の戦国武将たちが何を考え、行動していたのかを想像するという楽しみがあります。
最近は現地でスマホをかざすとVRで復元図が見られるなど、鑑賞方法も充実しているようですね。

かくいう私も山城初心者なので、春になったら登山も兼ねて山城デビューしてみたいと密かに思っています。
(ちなみに山城歩きのベストシーズンは晩秋から春先、冬は積雪のある地域は避けた方がよいとのことです。)

そうだ、地図を片手に京都へさんぽに行こう♪

暑い暑い…と毎日感じていた日々も過ぎ、一気に秋めいてきましたね。
秋といえば紅葉!特に京都の紅葉は本当に綺麗ですよね!
数年前に紅葉真っ盛りな時期に京都へ行ったことがありますが、見事なものでした。

今回はそんな紅葉を楽しむ京都さんぽについて特集された、『婦人画報11月号』(ハースト婦人画報社様)にて地図のお仕事をウエイドでさせていただきました。

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ガッツリ観光!というものではなく、ゆったりさんぽを楽しむ企画ですので、地図の道や川などはしっかり表現しながらも、普段のカチッとした印象とは一味違う、全体的に手書き感のある、あたたかみのある地図になるよう制作しました。

巻頭特集・京都 秘密のさんぽ道より、
まず1つ目は『祇園路地さんぽ』の地図です。

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祇園の芸妓・紗月さんオススメの、地元に暮らしているからこそ知る名店などが紹介されています。

表の通りだけでなく、裏路地の隠れたお店なども紹介されているため、地図にも細かな道をわかりやすく描きこんでいます。

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次に『鴨川自転車さんぽ』の地図です。

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こちらは鴨川付近を自転車で周るさんぽですので、大きな道をしっかりと描き、細かな道は必要最低限に絞って描きこんでいます。

同じ京都の街でも、広範囲・特定の範囲など、目的に沿った地図をわかりやすく制作しております。

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余談ですが、春先に弊社社内旅行で京都へ行ってまいりまして、その際、偶然にも歩いたあたりだったため、土地勘を活かすことができました。ご縁に恵まれた嬉しいお仕事でした。

京都へ行きたくなってきましたか?私はとっても行きたくなりました。
次に京都へ行った際は、お菓子や美味しいもの巡りをしたいなあと思います。

▼オマケ
omake
数年前に撮った京都の紅葉です。三色の葉のコントラストがとても綺麗でした。

「文句があるならベルサイユへいらっしゃい」!? あの写真集の初回特典を作成

9月7日、筑摩書房さまより、写真集「ヴェルサイユ宮殿」が出版されました。
公式ウェブサイト )
4人のヴェルサイユ公式カメラマンが撮影した、唯一の公式写真集です。

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表紙に使われているのは、宮殿内随一の人気スポット「鏡の回廊」。
(第一次世界大戦でヴェルサイユ条約が締結されたのがこの場所です)

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陽光の射し込む無人の回廊、装飾品の接写、ドローンによる空撮などなど、公式カメラマンでなければ撮れない貴重な写真が満載。
解説文も秀逸で、歴史的出来事から裏話まで簡潔にまとめられています。
ガイドに案内されて宮殿を特別に案内されているような気分になってきます。
このボリュームの写真集で6000円(税抜)というスペシャルプライスなのも魅力です。

今回ウエイドが制作を担当したのは、初版限定特典の「宮殿内地図」、「庭園地図」。
『ヴェルサイユ宮殿』(筑摩書房)宮殿内地図
『ヴェルサイユ宮殿』(筑摩書房)庭園地図
(不鮮明でスミマセン!購入者のみのお楽しみということで…。)

この地図は日本版のみの特典。
日本版編集部の発案で、写真集の内容をより楽しめるように、地図を付録にすることになったとか。

宮殿内部は建設当初から増改築が何度も繰り返されており、非常に複雑な構造となっています。さらに隠し部屋や非公開エリアなども存在し、写真だけではどこにあるのか分からない部屋もあります。そのため、制作に当たっては様々な資料を集め、写真集の内容と照らし合わせながら作業を進めていきました。
地図の部屋名などに掲載ページが付記されているので、「マリー・アントワネットの図書室の写っているページが見たい」といった時に、すぐにそのページを開けます。
編集部と制作担当者の力作です!
初版限定ですので、欲しい方は早めの確保をオススメします。

地図には「小トリアノン」「三部会の間」など、『ベルサイユのばら』に登場する場所も多数あり、ベルばら好きとしては写真集と見比べながら名場面を思い浮かべるのも楽しいです。

このように、「地図」があるだけで情報の理解度はグッと深まります。
今回のように「地図を作りたいけど元の情報が少ない」という場合でも、ぜひウエイドにご相談ください。
経験豊富なスタッフが対応させていただきます!