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幕末・維新の謎を解き明かす!

今回ご紹介するのは、歴史の本!
…筆者は歴史があまり得意ではありません(小声)

が!パラパラとめくってみますと
こんな私でも読み進めたくなっちゃう本なのです…びっくり…!

SBビジュアル新書
江戸・東京 幕末・維新の「事件現場」

1_bakumatu

ウエイドでは
◎図版・イラスト
に携わらせていただきました。

見開きのマップにも注目です٩( ‘ω’ )و
そう…これは弊社のイラストレーター、地図を自由自在に操れる、原田鎮郎の仕業…!
(『Illustrator+無料アプリでここまでできる! クリエーターのための[超速]地図デザイン術』の著者である!)

歴史ものは文字が多くて、
出来事や人物の関係性がいまいち理解できなくて苦手なんですよね…(._. )
…しかし!しかーし!
本書は、新書なのに全ページフルカラー!贅沢!!

図版の色分けが様々に工夫されていて、
見やすく、わかりやすい内容になっています。
(なんということでしょう…!!!)

歴史上の人物のイラストは、弊社のイラストレーター、森崎達也が担当しております。
実は、ちょっとした制作秘話があるようで…?

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歴史上の人物をかき起こす際の、もととなる資料で
リアルな人物画が残っているものもあれば、浮世絵しかない人物もいたりして。
…おわかりいただけただろうか?
そう、これらバラバラなものを【統一した絵柄】に揃えていかなければならないのです…!
こりゃあ…すごい…(^-^)!

でも、そこはさすがプロ森崎。
クオリティの高いイラストに仕上がっております。
森崎はサラリとした顔で制作秘話を語ってくれましたが、
同じイラストレーターやっている身としては、
なかなかに…これは技術がいることだと思いますね…ウンウン…。

令和の時代を新しく迎え、来年にはスポーツの世界的イベントもあります!
歴史的に大きな出来事が連なっていきますね。
どきどき。わくわく。

エイリアンはサッカーの試合を見るか?『宇宙背景放射「ビッグバン以前」の痕跡を探る/羽澄昌史(集英社新書)』

冥王星が太陽系惑星から外されたかと思えば新たな第9惑星が発見されつつあったり、はやぶさ2も絶賛航行中だったりと、人類のフロンティアに対する欲求は尽きない様子。
一方地上の花粉症患者たちは、火星で生活すればスギ花粉に怯えずにすむのでは無いかしらと思う今日この頃でございます。

今回の実績紹介はそんな人類の飽くなき知的好奇心を刺激する一冊。
宇宙背景放射「ビッグバン以前」の痕跡を探る羽澄昌史集英社新書)』のご紹介。
宇宙背景放射や原始重力波の観測だなんて難解なテーマについて書かれている本ですが、この分野に明るくなくても、序盤からダーッと一気に読んでいける感じです。

『宇宙背景放射「ビッグバン以前」の痕跡を探る/羽澄昌史(集英社新書)』表紙

人類が宇宙の基本原理を理解するという難題も「宇宙人がサッカーの試合をみる場合に、それをキチンと勝ち負けのあるゲームと理解できるのか?」という問題に置き換えて説明したり、他にも「ドッカーン効果」とか、「アメーバが一瞬で銀河になるほどのインフレーション」だとか、楽しい表現で説明してくれるんです。

今回ウエイドでは図版を担当しております。高度な学術分野を少しでもイメージしやすいイラストやグラフになるよう、表現に工夫を加え、世界中を飛び回る著者の先生に研究の合間をぬって確認して頂くような形で進めました。(今話題の重力波にも関連していて、著者さんの研究が成功すれば、将来ノーベル賞をとるかも、なんて図版担当原田くんが言っていました)

一から描き起こす図以外でも、元のカラーデータをただ白黒に直すだけでは見づらい絵になってしまうので、4色カラーの色相の違いがモノクロの明暗の差で置き換わるように、普段あまり使わない技を駆使して変換したりしています。
『宇宙論』という難しくて壮大なテーマを、シンプルに理解することに役立てば幸いです。

『宇宙背景放射「ビッグバン以前」の痕跡を探る/羽澄昌史(集英社新書)』本文

本を読んで思うに、人類が最終的にたどり着こうとしている“宇宙の基本原理”なるものもまた、驚くほどシンプルで天地が入れ替わるほど突拍子もないことかもしれません。

ですので僕たちはノーベル賞は狙えないまでも、今のウチから「金星の戸籍を取得したよ」とか「宇宙はラズベリーの味がするんだ」とか言っておけば、今は電波あつかいされたとしても、「あの人は先見の明があったんだね。」なんて、後から再評価されるかもしれませんね。
500年後くらいに。

実績紹介:『教養は「事典」で磨け』(成毛眞著、光文社新書)

みなさんこんにちは!ウエイドの実績紹介のコーナーです。
今日ご紹介する本はこちら。光文社様から刊行の『教養は「事典」で磨け ネットではできない「知の技法」』(成毛眞 著)です。
『教養は「事典」で磨け』(成毛眞著、光文社新書)表紙
世の中には『織田信長家臣人名辞典』や、『世界チーズ大図鑑』、『県別 罵詈雑言辞典』など、ユニークなテーマを扱った事典が数多く存在します。
本書はそんな珍事典のみをまとめた、いわば「事典の事典」ともいうべき本なのです。

著者の成毛眞さんは、本書の他にも様々な書評関連書籍を執筆され、書評サイトHONZの代表を務められるなど、常に多数の書籍に携わっている方だからこそ、これだけの広い範囲の事典を紹介することができたのではないでしょうか。
そして本書はただ事典をずらりと羅列しただけでなく、グーグルやウィキペディアではできない、効果的な事典の活用法を教えてくれます。

今回ウエイドがお手伝いさせて頂いたのは、各章トビラと、事典を紹介する第2章のデザインです。
「事典の事典」ということで、デザインはアカデミックで実用的な趣に。各事典の見開き写真やサイズ比較表などをつけて、シンプルながらビジュアル面でも充実した構成を目指しました。
『教養は「事典」で磨け』(成毛眞著、光文社新書)章トビラ『教養は「事典」で磨け』(成毛眞著、光文社新書)本文

またデザインだけでなく100ページを越すDTP(いわゆる流し込み)も担当しました。
ただ文字を入れるだけの単純な流し込み作業ではなく、増減する文字量や図版の大きさに合わせ、様々なアレンジを加えられるのがウエイドの強み。一度フォーマットを作っても、いざ流し込みとなると色々とイレギュラーな対応が必要・・・という状況は多いかと思います。
そんな時は、ぜひデザイナーさんの意図を汲んだ臨機応変な対応ができるウエイドに声をお掛けくださいませ。

教養は「事典」で磨け ネットではできない「知の技法」』は、全国の書店にて好評発売中。お見かけの際はぜひ手に取って、めくってみて下さい。

ちなみに、本書で紹介されている『城のつくり方図典』は今回の担当ワタナベの愛読書だったりします。

高学歴なアノ人は、こんなことを考えてる。

高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか加藤俊徳(著)が、PHP研究所様より発売中です。
今回は帯に使用されている脳のイラスト作成を担当しております。
『高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか』 (PHP新書)表紙
普段ウエイドでは医療系・スポーツ系の詳細な骨格や筋肉や内臓の図も多く手がけていますが(つい先日も人体図祭りでした!)、シンプルな脳のイラストからも滲み出る、人体図製作における研鑽も感じ取って頂けたら嬉しいです。

本書では脳のMRI診断・発達脳化学の専門家が、「高学歴な人がなぜ社会では優秀であるとは限らないのか、天才と言われる人はどのような脳構造をしているのか、自分から動く人は30歳を超えても脳は発達し続ける、健全な脳は新しい刺激を求めつづける…」などを解説しています。

タイトルから察するに、ご自分がそうでなくとも学校や職場に、「高学歴でイヤな奴」がいて、人間関係にお困りの方にオススメの本のように思えますが、それだけではなく、高齢化社会に向けての認知症対策など、脳の機能を活性化させるメカニズムなどについても解説されていて、老後の生活にぼんやりとした不安がある方のためにもなる本です。

脳にとっては、毎日少しずつ新しい事に挑戦して、ワクワクした気持ちで過ごす事が大切みたいですから、
いつもは新書を読まないという方も、この本で脳に新しい刺激を与えてみてはいかがでしょうか?
帯のカラフルに区画分けされた脳のイラストが目印ですよ!

実績紹介 新書大集合

今日は新書の実績をご紹介いたします。
ブログ担当の大好物サイエンス系から、地図や図表、年表、系図などなど。文章だけでは伝わりにくい内容を少しでも分かりやすくするお手伝いは、とてもやり甲斐のある仕事です。

宇宙は無数にあるのか
宇宙は無数にあるのか (集英社新書)
インフレーション理論の提唱者が解説する最新宇宙論。何が分かっていて、何が未解明なのか、言葉を選んで分かりやすく解説されています。ともすればSF的になりがちな壮大な理論の世界を、慎重に冷静に、しかも夢を持って語られる様子にワクワクします。

ニュートリノでわかる宇宙・素粒子の謎
ニュートリノでわかる宇宙・素粒子の謎 (集英社新書)
『宇宙は無数にあるのか』が理論の最先端なら、こちらは実験の最先端。
カミオカンデ、スーパーカミオカンデ、カムランドと、数々の歴史的観測をしてきた実験施設での研究を振り返りながら、ニュートリノの性質を解き明かします。大規模な実験設備での研究の様子も窺い知ることができます。

『元素周期表で世界はすべて読み解ける』表紙
元素周期表で世界はすべて読み解ける 宇宙、地球、人体の成り立ち (光文社新書)
元素周期表をあらためて見直しながら、様々な現象や物質との関連を優しく解説した本です。
高校で習う周期表を基本としながら、他にも様々な形式の周期表があったりで興味深いです。

『皮膚に聴く からだとこころ』表紙
皮膚に聴く からだとこころ (PHP新書)
皮膚に現れる変化から、心身の状態を探る本です。
皮膚の構造図を担当しました。

『海洋へ膨張する中国』表紙
海洋へ膨張する中国(角川SSC新書)
こちらはオビのマップを担当しました。
難しいですが重要な問題だと思います。

『辞書を編む』表紙
辞書を編む(光文社新書)
目次、章扉を担当しました。辞書っぽい書体、辞書っぽい雰囲気になるよう工夫しました。
辞書編纂の現場を読みやすい文体で解説した本です。
『舟を編む』とあわせて読みたい一冊です。

『1日で学び直す哲学』表紙
1日で学び直す哲学 常識を打ち破る思考力をつける(光文社新書)
ソクラテスからハイデッガーまで、1日で学び直す!全体像をつかみ直すのにちょうどよさそうな本です。
本文図版と章末のまとめを担当しました。

まだまだありますが、今日はこの辺で。