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秋の夜長に編み物と正しい睡眠を

秋!最高の編み物シーズン到来です!
そんな季節にうってつけ。
今回はセブン&アイ出版さまから発売中の『手編み大好き!』をご紹介します。

『手編み大好き』(セブン&アイ出版)表紙

編んでみたくなる、一枚編んだらやめられない。
セーター&小ものの旬ニットの編み方を分かりやすく解説する大ヒットマガジンです。

ウエイドでは長年編み図のトレースを担当しております。
作る作品をイメージしながら、かぎ針・棒針・作り方まで、原稿に書かれている図の意図を、読み解き考えながら作図・トレースします。

本書はヤング・ミセス・ハイミセス・メンズから子ども用まで幅広く掲載されていますので、手編み大好きな人だとジャンジャン作れそうですね。

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どうです? ワクワクして夜更かししちゃいそうですか?

でもいけませんね。いけません。
そうです。皆様、「睡眠負債」という言葉をご存知ですか?
最近健康業界で話題のキーワードですね。

聴くからにネガティブな響きですが、これは日々の睡眠不足が借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすおそれのある状態のこと。

そこで今回はセブン&アイ出版さま特集ということで、もう一冊!
そんな状態を解消してくれる良書のご紹介。
疲れがとれて 朝シャキーンと起きる方法友野なお 著)』です!

『疲れがとれて朝シャキーンと起きる方法』(友野なお著、セブン&アイ出版)表紙

人生において、人間は約1/3の時間眠っています。
眠りの質が変われば、残りの2/3の時間の質も変わるはず!
といった内容です。

上手に眠る事によって、「肌の調子がよくなった」り、「編み物がはかどった」りできるとしたら、睡眠のチカラって偉大ですよね。
しかし、実際のところは日本人のほとんどが「眠りベタ」。
睡眠自己破産寸前なのだそうです。
恐ろしい…。

借りた物は返しましょう。
本書には今すぐ始められる睡眠のテクニックが満載です。
4週間のプログラムでシャキーンとした朝が訪れます!

本書の中で、ウエイドはグラフ制作に携わっております。

限られたスペースと色数の中で、いかに情報を整理してキレイに作るか?
腕の見せ所ですね。
今回は頂いた原稿を確認して、二つのグラフを一つにまとめたり、こちらでより見やすい見せ方をご提案させて頂いた物もあります。

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スッキリしたグラフで、脳もスッキリ!
本の情報がシャキーンと頭に入ってきたら嬉しいです。

くれぐれも編み物に熱中しすぎて、うっかり睡眠負債をためないように、ご自愛ください…。
むしろシャキーンと目覚めた頭で、普段の生活の中で楽しく編み物できるとステキですよね。

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ぜひ合わせてお買い求め下さいませ〜!

文庫の装丁もウエイドにおまかせください!

テレビ番組で催眠術の実演を見たという人は多いと思います。
勝手に腕が持ち上がったり、レモンが甘くなったりするアレです。

しかし目の前でやっているところを見たという人、実際にかかった事がある人、ましてかけた事がある人なんてほとんどいないでしょう。
でも誰だって、出来るものならかけてみたいと思った事くらいはあるのではないでしょうか。
人の心を思い通りに操れるなんて、ちょっと興味が湧きますよね。

そんな人にズバリおすすめな本が光文社様から出た『誰でもできる催眠術の教科書』です。
こちらの本は、2012年に出版された新書を、好評につき文庫版にリニューアルしたものです。

今回ウエイドは装丁、本文フォーマット、目次・章扉のデザインを担当しました。
また、図版も新書版で制作したものが再掲載されています。
催眠術というと、オカルトじみた、なんだか胡散臭いイメージが付きまといますが、本書は催眠術を心理学として取り扱った科学的な本です。
催眠術は特殊能力ではなく科学的な現象なので、きちんと勉強して訓練すれば、誰でもできるようになるのだとか。

著者の林貞年先のご希望は「マンガチックにならず、真剣さが伝わり、信憑性がある」デザイン。
実績のある確かな催眠術の技術を積み重ねてきた方の、本物の情報を求める読者にしっかり届けたいという思いを受けてデザインしました。

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スッキリとアカデミックで落ち着いた雰囲気の中に、催眠術と関連の深いパーツを組み入れました。

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下に向かって濃くなっていく帯は、深層心理へと働きかけていく様子を象徴しています。

ところで催眠術というと五円玉を使った振り子が定番ですが、一体いつからあるものなんでしょうね?
穴の空いた五円玉は戦後すぐの登場らしいので、戦前は五銭玉とかを使ってたり?

さぁ、この記事を読み終わったあなたは、だんだんウエイドに仕事を頼みたくなぁる…。

地味でおなじみの【応仁の乱】を華やかにデザイン!

日本史業界では、今【応仁の乱】ブームが来ているのはご存知ですか?
中公新書の『応仁の乱』が8月現在40万部突破の異例のヒットを記録していて、著者の呉座勇一さんはNHK「英雄たちの選択スペシャル」に登場するなど大活躍中。
これをきっかけに応仁の乱に関する書籍やムックが続々と発売されています。

この波は、歴史書籍のデザインや図版作成を多く手がけているウエイドにも当然やってきました。

それがこちら『応仁の乱 下剋上への道英和ムック)』でございます。
かみゆ歴史編集部様よりご依頼頂きました。

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そもそも【応仁の乱】とは?
「教科書で名前は習ったけれど中身はよくわからない…。」という感想がほとんどだと思います。
「戦国時代前夜」という位置づけですが、特に有名武将が登場する訳でもなくダラダラと約11年も続いた内乱なので、印象が薄いのも仕方ないかもしれませんね。

この度のブームもこの「スター不在」「だらだら続く」という印象の薄さを、逆手にとって火がついた経緯があるようです。弱点を、逆転の発想で魅力に変える、広告の力って偉大ですね。

しかし、この「印象の薄さ」は紙面制作の面では厄介です。群雄割拠の戦国時代に比べて、肖像画が残っている武将は少なく、主要な史跡もほとんど残っていないので、ページを演出するデザイン要素としての絵や写真が足りず、普通に作ると乱と同じく地味〜になってしまうのです。

この点を補うべく、ウエイドのデザインチームも知恵を絞りました。紙面のデザインでは各章ごとに変化をつけたり、背景の素材や装飾に工夫を凝らす等して、バラエティー豊かな仕上がりになっております。

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また登場するマイナー武将達の裏切りに次ぐ裏切り、あまつさえ家族親戚の間柄でも争う始末なので、相関図や勢力分布図も非常に複雑です。
どうやっても混み合ってしまう図版を、いかに見やすく美しくまとめるか。それが図版チームの腕の見せ所でした。

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歴史物を多く手がけるウエイドでも【応仁の乱】を扱う機会は少なく、各自勉強しながらの作業でしたが、ページによっては原稿や資料をしっかり読み込んで、既存の類書には無かった工夫を加えた分かりやすい図を提案できたと自負しています。
装丁から本文デザイン、DTPに図版、平面・3D地図制作まで、一冊まるっと制作しておりますので、ぜひ実際に書籍を手にとって見て頂ければと思います。

複雑な「労働基準法」がわかりやすく一冊にまとまりました!

「ブラック企業」「長時間労働」「過労死」など、ここ最近は企業の労働トラブルに関するニュースが後を絶ちません。

この流れを受けて、厚生労働省も雇用環境の改善に乗り出しました。その一環として、今年5月から労働基準関連法に違反した企業名の公開を、ホームページ上で開始しています。

このように労働問題に対する関心が高まっている今こそ、企業の担当者ならずとも、労働に関する法律の知識は知っておきたいところですね。

そこで今回ご紹介するのは、ナツメ社様発行の『これ一冊でぜんぶ分かる! 労働基準法』です

ウエイドでは、本文のデザイン・DTPを担当いたしました。

労働に関する様々な法律を、豊富な図解とイラスト入りで分かりやすく解説した、 タイトル通り「これ一冊でぜんぶ分かる」労働基準法の入門書です。
デザインは分かりやすさを最優先し、ウエイドからも見せ方のアイデアを色々と提案させていただきました。

巻頭ページには「よくある労使トラブル」など、特に重要な内容を、カラーイラスト入りでまとめて掲載。

本文は左ページに文章、右ページに図解という読みやすい構成。

昨年から人事が頭を悩ませているであろう「マイナンバーの管理」も、これで対策はバッチリです!

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書類の作成例も、どんな書式でどこが重要なのか、知りたい情報がすぐに分かるようになっています。

担当デザイナーいわく「最初は法律のことはよく分からなかったけど、作業を進めていくうちに労働基準法に詳しくなっていった」「内容を理解する事で制作する図がより分かりやすくできた」とのこと。

ウエイドは図版の作成を得意としております。今回のように「形のないもの」も、うまく図解化することで劇的に内容をつかみやすくできます。
複雑な内容をどうビジュアルに置き換えるか?というのは、デザイナーとしての腕の見せ所でもあります。

最後に、コラム「専門家に相談!」の、ホワイトボードのイラストにもご注目ください。
限られたスペースでホワイトボードっぽさをどう表現するか、若手デザイナーが工夫を凝らした力作です。

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繊細な3Dマップで、人気の「お城本」の読み応えをアップ!

熊本地震の影響で立入り制限が続く熊本城の行幸坂(みゆきざか)ですが、お花見の季節に合わせて3月25・26日と4月1・2日に規制を一部解除したそうです。
いかれた方いらっしゃいますか?

熊本城の崩れかかった姿はなんとも痛々しいですが、その他のお城でも完全とはいかなくとも震災や戦火を乗り越えてまだ姿を残しているのって凄いですよねぇ。
当時の大工さん達のキッチリしたお仕事のたまものです。

せっかく桜の季節ですし、お花見にかこつけてちょっと遠くのお城まで足を伸ばして、匠の技巧にうなってみるのも面白いかもしれません。
という訳で、今回はお城巡りのガイドブックにおすすめな本を、ドドドドンと4冊イッキにご紹介します。

まずはこちら、装丁と本文デザインに図版、DTPまで一冊丸ごと関わっております『よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書』(学研プラス
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それから、
別冊歴史REAL「山城歩き」徹底ガイド』(洋泉社
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別冊歴史REAL「名城歩き」徹底ガイド』(洋泉社
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戦国の名城』(スタンダーズ株式会社
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の3冊では、それぞれレイアウト、地図を中心とした図版、DTPなどで制作に携わっています。
いずれも、ウエイドと歴史関係のお仕事で長いお付き合いのある、かみゆ歴史編集部さんからご依頼頂きました。(→過去の業務実績

4冊ともお城をあつかった本ですが、違った個性の本が完成しました。
見比べてみても面白いはず。

まとめて眺めていると気がつくのが、「地形という観点から歴史を眺めるというのがブームになっている」と言う事ですね。
タモリさんの影響でしょうか?

この波に乗って… という訳ではないのですが、歴史書籍を多く手がけるウエイドでも地形の分かる3Dマップ制作の研究が進んでいます。

TV番組でもよく見かける<Google Earth>と、地形ソフトとして定評のある<カシミール3D>など、複数のアプリケーションを組み合わせて使用しています。
いずれもフリーソフトなので、使った事があると言う方もいるかも知れませんね。

簡単に立体的な地形図が作成できて面白いのですが、出版物に掲載となると、美しく、誰が見ても判りやすいようしっかり調整されている必要があります。
そのため、ウエイドではただソフトを起動してデフォルト設定で地図画像を書き出すという事はほとんどしません。(もちろんご予算次第ですが… *⌒―⌒*)

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紹介する地形に合わせて、3D地形マップの標高エフェクトや色設定を繊細に検討したり、PhotoshopやIllustratorでアプリの機能を補って、地形をより魅力的に判りやすく見せるよう、日々研究工夫を続けています。

お城を建てる大工さんと一緒です。
どんな道具でも使う人の技術や心の込め方次第で仕上がりは大きく違ってくるのですね。
ぜひ他の本と見比べてみてください。

こんな風に、皆さんの「こんな感じの本作れないかな?」といった漠然としたアイデアにも、今まで培ってきた歴史関係のデザイン経験や地図製作のノウハウ等を活かして、色々な実現方法をご提案できます。

よりよい本を一緒に作っていけたらと思っておりますので、まずは雑談からでも、お気軽にウエイドへお声かけを!

医薬品業界が注目する植物メタボロミクスの世界をイラストで図解!

薬局で処方される漢方薬や植物由来のお薬たちを、“辛気くさい”なんて思ってる方いませんか?
「効き目が分かりづらい」とか「いつまで飲めばいいの?」なんて言いたそうな顔が目に浮かびますよ。

でも、想像力豊かな皆さんならきっとお分かりになるはず。

もし突然植物のいない世界に放り出されたら。
美容と健康の味方、ビタミンやリコピン、食物繊維だけではありません。
解熱鎮痛剤となるアスピリンに、あの有名なカフェインやポリフェノール。
それから抗がん剤の原料になる成分も無くなってしまいます。
……ああ、恐ろしい。実に恐ろしい!

そこで!
今改めて植物の重要性を実感した賢明なみなさまにお勧めしたい、これまた賢明な内容の一冊、『植物はなぜ薬を作るのか』(斉藤和季 著/文藝春秋)を今回ご紹介します。

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ゲノム科学などの分子生物学の進展によって明らかになりつつある、植物たちの薬を作る能力について、薬の歴史から最先端の研究まで幅広く、丁寧に解説しています。

薬学の基礎知識のある方はモチロンのこと、僕のような健康志向な一般人、さらには「化学の基本は習ったけど、薬学となると興味はあるけど詳しく知らないんだよね〜」という理系の方、さらにさらに薬学部に進もうか迷っている高校生までもが楽しめる内容です。
研究が進む事によって、多くの薬に配合される甘い薬効成分カンゾウのような、植物由来の化学成分が人工的に作り出せるようになるかもしれないとか。

この分野で、今注目されている著者の斉藤和季先生が、「○○は××に効く」といった効果だけ解説するのではなく、「どうしてそうなるのか」という仕組みまで踏み込んで説明しているので、入門書にありがちなモヤモヤをしっかり解消してくれます。

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ウエイドでは全体の解説イラストを、東大工学部卒という異色の経歴を持つイラストレーター原田くんが担当しました。(ウエイド発行『原田君にもわかる!日本史』のあの人です。)

内容が内容だけに、編集さんがイラストを依頼しようにもどんな図が適切か決めかねるとうことで、ここ幡ヶ谷から千葉大学まで、著者の先生との打ち合わせに参加させていただきました。

打合せの際には図の見せ方について様々なご提案をさせて頂き、先生からも簡潔で明快なお答えや描き方のアイデアをご呈示いただいたそうです。もちろん、これは化学の基礎知識がある原田くんだからこそできる事ですね。
その甲斐あって、専門用語が多くて文章だけでは伝わりにくい部分を、化学初心者でもついていけるようにヴィジュアル化できたのではないかと思います。

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特に今回のハイライトはこの“DNAトポイソメラーゼ Ⅰ と抗がん薬カンプトテシン”の働きを解説したイメージ図。

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薬学未習得の私には「トポ、メラ、…ん?」という感じでしたが、この図のおかげで細胞分裂の仕組みとカンプトテシンが効く理由が理解できました。たぶん…。

昨今、日本人のノーベル賞連続受賞で盛り上がるサイエンス界ですが、ウエイドのサイエンス系のお仕事も今熱いです!

手芸や歴史分野にくわえて、サイエンス系のお仕事もこの場でもっと紹介していきたいと思っておりますので、お仕事のご依頼・ご相談をドシドシお待ちしております!
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本たちの戦国時代に地図・デザインで参戦!

いわゆる「戦国ブーム」というものは昔からありましたが、
ここ10数年はその盛り上がりが顕著なのではないでしょうか?
今年は大河の影響もあり、またジワジワと盛り上がってますね!
関連書籍も多種多様に刊行され、戦国関連本の戦国時代か!と思うほど、たくさんの書籍たちが本屋でせめぎ合ってるように感じます。
戦国武将ならぬ、戦国武書!そんな戦国武書の2冊にウエイドも加勢させていただきました!
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まずは洋泉社さま発行の『歴史REAL 戦国時代大図鑑』です。
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ウエイドでは巻頭の三折地図と巻頭特集と本文図版を担当しました。
地図を製作するにあたっては、「何を一番伝えたい地図なのか?」という点を意識して、さまざまな見せ方をご提案させていただいております。
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今回の折込地図では、各地の合戦場を紹介するとともに、平野戦と攻城戦がひと目でわかるような合戦地図になっています。
地形がわかる地図を製作し、当時の国境が山脈などによってわかれていた様子もわかりやすいかと思います。
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巻頭特集の“最強戦国大名10人詳細データファイル”は、データファイルということで、文章だけでは伝わりにくい様々な情報をビジュアル的にみせています。
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相続時〜統治時代〜死没までの石高のグラフなどは、相続時少なかった石高を一代でどれだけ増やしたか、一目瞭然です。
また旗印・馬印をイラストでかき起こしているので、詳細な部分まで確認することができます。
本文の図版は各武将が所有していた金山銀山の配置をあらわしたものを作成しました。

もう一冊は歴史関連のお仕事をいつもご一緒させていただいております
かみゆさま編の『戦国の名城』(かみゆ歴史編集部 編・スタンダーズ株式会社様発行)。
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“お城”と言っても実際にどんなものなの?と、思う人も少なくないと思います。
建てられた目的や時代によって様々な城が存在していました。
かみゆ歴史編集部が選ぶ10人の名将たちと、その名将が所有していた名城を、復元CG・イラスト・写真・地図などを駆使して紹介しています。

築城の名手、加藤清正の熊本城や藤堂高虎の今治城など、今もその姿を残す城からは当時の築城の息吹を感じるのではないでしょうか?

名城を紹介するとともに、10の攻城戦も紹介されております。
大坂城などは、いかに堅牢で豪奢な城だったかと伝えられながらも、後に攻め落とされてしまうという…まさに激動の時代だったなのだな、と感じますね。
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ウエイドでは本文の地図を担当致しました。
当時もしこのような地図があったら、他国や他所領を攻めるのに便利だったかもしれませんね。

個人的に、お!と思ったのは「山城の歩き方」というトピックです。
これ本当に大事です…ハイキングぐらいの気持ちで行った方がいいです。
間違ってもブーツでなんて行ってはいけません…(体験談)
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お城自体を眺めたりするのもモチロンおもしろいですが、そこに城があったという痕跡がのこる石垣や掘などもとてもロマンを感じます。
石垣の石の積み方や反りなどにも注目してみると楽しいですよ!

ようやく秋めいてきたかと思えば冬もすぐやってきそうなこの時期こそ、史跡巡りに良い季節だと思います。
是非この2冊を持って戦国史跡巡りに行きましょう!