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大河のお供に!一冊でわかる 井伊直虎本デザインしました

2017年の大河ドラマ『おんな城主 直虎』が始まりましたね。
(つい先日『真田丸』の最終回だったような気もしますが…)
前回の『真田丸』では言わずと知れた有名人、あの真田幸村が主人公だったのに対し、今回は一地方のマイナー(失礼)な女性が主人公ということで、この先どういうストーリーになるのかちょっと予想がつきません。

「女性で大名」という事で一躍注目を浴びている直虎ですが、実は戦国時代、当主の急死などで家を取り仕切ることになった、「女性大名」と言える人たちは直虎の他にもいたそうです。
今回のドラマをきっかけに、他のおんな城主にもスポットが当るかもしれませんね。

そうそう、主演女優は柴咲コウさんですが、最近では珍しく幼少期を子役が演じるということでちょっと話題になりました。
(『真田丸』は初めから堺雅人さんだったのに!)

さて、歴史好きな社長の元、ウエイドではこれまで大河ドラマのガイド本を何度も手がけてきましたが、やはり今回も作りましたよ!
洋泉社様から刊行の『歴史REAL 一冊でわかる大河ドラマ・ヒロインのすべて 井伊直虎』です。

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こちらの本では井伊家ゆかりの地を尋ねる旅行ガイドページをデザインしています。
以前から旅行ガイド本の制作に携わる機会が多いので、こちらも得意分野なんです。

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女性主人公のドラマですので、「いつもと違った可愛らしいイメージにしたい」とのことでウエイドにお声がかかりました。
他にも「ちょっと今回はデザインのイメージを変えたいわぁ」なんてお思いでしたら、是非ウエイドまでご相談ください。

あと人物相関図も写真付きで入っているので、テレビのそばに常備しておくのが吉!

余談ですが…。
物語前半の敵役として井伊家を支配する大名今川義元が出てきます。

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白粉、置き眉の公家風装束ながら一言も発さず裏切り者を処刑するラスボス然とした風格ですが、演じるのはあの笑点の司会春風亭昇太さん。
そのシーンを見て以来、笑点を見るたびに今川義元が頭に浮かんできて困っています。

「山田くん、井伊さんの領地全部とっちゃって」(笑)

本たちの戦国時代に地図・デザインで参戦!

いわゆる「戦国ブーム」というものは昔からありましたが、
ここ10数年はその盛り上がりが顕著なのではないでしょうか?
今年は大河の影響もあり、またジワジワと盛り上がってますね!
関連書籍も多種多様に刊行され、戦国関連本の戦国時代か!と思うほど、たくさんの書籍たちが本屋でせめぎ合ってるように感じます。
戦国武将ならぬ、戦国武書!そんな戦国武書の2冊にウエイドも加勢させていただきました!
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まずは洋泉社さま発行の『歴史REAL 戦国時代大図鑑』です。
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ウエイドでは巻頭の三折地図と巻頭特集と本文図版を担当しました。
地図を製作するにあたっては、「何を一番伝えたい地図なのか?」という点を意識して、さまざまな見せ方をご提案させていただいております。
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今回の折込地図では、各地の合戦場を紹介するとともに、平野戦と攻城戦がひと目でわかるような合戦地図になっています。
地形がわかる地図を製作し、当時の国境が山脈などによってわかれていた様子もわかりやすいかと思います。
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巻頭特集の“最強戦国大名10人詳細データファイル”は、データファイルということで、文章だけでは伝わりにくい様々な情報をビジュアル的にみせています。
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相続時〜統治時代〜死没までの石高のグラフなどは、相続時少なかった石高を一代でどれだけ増やしたか、一目瞭然です。
また旗印・馬印をイラストでかき起こしているので、詳細な部分まで確認することができます。
本文の図版は各武将が所有していた金山銀山の配置をあらわしたものを作成しました。

もう一冊は歴史関連のお仕事をいつもご一緒させていただいております
かみゆさま編の『戦国の名城』(かみゆ歴史編集部 編・スタンダーズ株式会社様発行)。
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“お城”と言っても実際にどんなものなの?と、思う人も少なくないと思います。
建てられた目的や時代によって様々な城が存在していました。
かみゆ歴史編集部が選ぶ10人の名将たちと、その名将が所有していた名城を、復元CG・イラスト・写真・地図などを駆使して紹介しています。

築城の名手、加藤清正の熊本城や藤堂高虎の今治城など、今もその姿を残す城からは当時の築城の息吹を感じるのではないでしょうか?

名城を紹介するとともに、10の攻城戦も紹介されております。
大坂城などは、いかに堅牢で豪奢な城だったかと伝えられながらも、後に攻め落とされてしまうという…まさに激動の時代だったなのだな、と感じますね。
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ウエイドでは本文の地図を担当致しました。
当時もしこのような地図があったら、他国や他所領を攻めるのに便利だったかもしれませんね。

個人的に、お!と思ったのは「山城の歩き方」というトピックです。
これ本当に大事です…ハイキングぐらいの気持ちで行った方がいいです。
間違ってもブーツでなんて行ってはいけません…(体験談)
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お城自体を眺めたりするのもモチロンおもしろいですが、そこに城があったという痕跡がのこる石垣や掘などもとてもロマンを感じます。
石垣の石の積み方や反りなどにも注目してみると楽しいですよ!

ようやく秋めいてきたかと思えば冬もすぐやってきそうなこの時期こそ、史跡巡りに良い季節だと思います。
是非この2冊を持って戦国史跡巡りに行きましょう!

まんがで世界の歴史も情勢も! 身につく「世界史講義」

みなさん漫画ってお好きですか?
私は幼い頃から漫画を読むのが大好きです。
絵本もですが、漫画はさらに細かい描写のおかげで、難しい漢字や表現があっても話は理解できる…
そんな状況描写が細かいところが漫画の良さだと感じています。

さて今回はそんな漫画で世界の歴史、主に政治経済について学べる一冊をご紹介したいと思います。
マンガでわかる 今を読み解く世界史講義』(浅野典夫監修、新星出版社
『マンガでわかる 今を読み解く世界史講義』(浅野典夫監修、新星出版社)表紙

世界史?歴史の本なの?講義って勉強の本?いいえ、それだけじゃありません。
もちろん、国のなりたちから近代の世界情勢についても学ぶことができますが、
この本はその知識を活かしてビジネスの場でも役立てよう、という本なのです。

紙面のフォーマットから、DTP、図版、装丁周りまで、まるごとウエイドで担当させていただきました。
偶然にも、今回ブログ担当のKが担当させていただいております!

7つのエピソードで構成されており、各エピソードのプロローグ漫画、さらに4~5話ずつの漫画が入ります。
漫画でテーマとなる歴史や出来事の全体を把握し、本文で細かに補足、というつくりになっています。
なので、まずは漫画の部分だけでも読んでいただければ内容はひととおり理解できるのです。

漫画ページのタイトル部分にはこまかなこだわりが…
『マンガでわかる 今を読み解く世界史講義』(浅野典夫監修、新星出版社)タイトルデザイン
タイトル横の地球のイラストですが、どのあたりの地域での出来事なのか、わかりやすくするためにひとつひとつすべて回転させてるんです。くるくる地球を回していると、地球を手玉にとった気分でした…

歴史上の人物もうまくデフォルメされており、とても愛着のわくキャラクターになっています。
イギリスのエリザベス女王とスペインのフェリペ2世の海戦のあたりは、セリフ入れの作業をしながらも思わずフフッと笑ってしまいました。
『マンガでわかる 今を読み解く世界史講義』(浅野典夫監修、新星出版社)マンガページ
人物だけでなく、国の性格をうまくあらわした、国自体のキャラクターなども出てきます。
個人的にアメリカくんがすごくラフな雰囲気がアメリカっぽくて、とても愛着のわくキャラクターだと思います。

もちろん、ウエイドが得意とする地図や図版も満載です!
世界大戦前後は領地や国境が時代によって変化が多く、細かな地域わけが必要な部分も、色の濃淡でわかりやすく作図しました。

世界史をサラッと学びたい人にも、じっくり理解したい人にも読んでもらいたい一冊です。
ぜひ、お手にとってご覧ください。

「新選組10人の隊長」の素顔を読み解く

私はよく骨董市にいくのですが、
以前に比べ若い女性を多く見かけます。

出店している店主の話では
「なにやら刀剣をモチーフにしたゲームの影響で、刀を見にきているみたいだよ」とのこと。

以前は骨董好き、歴史好き、のおじさんが集まって
なんだかんだと井戸端会議状態であった市も
少し華やかになりました。

骨董・歴史好きと一言にいってもジャンルは様々なようで
かなり絞った時代を徹底的に勉強している人が多い様子。
市はそれぞれの専門家(一般人)が集う場所でもあるのです。

そんな中にポツンと私がいるという状況。
おじさんたちはありとあらゆる知識を教えてくれるのですが、
9割は理解できません。

「歴史の勉強…した方がいいかな…」と毎回思います。

今回ご紹介する本は、そんな歴史を勉強したい人にもってこいのこちら。
別冊歴史REAL 新選組10人の隊長』(洋泉社MOOK 別冊歴史REAL)です。
『別冊歴史REAL 新選組10人の隊長』(洋泉社MOOK 別冊歴史REAL)表紙

相川司伊東成郎伊藤哲也菊池明の4人の執筆者は、
いずれもその筋では有名な歴史研究家で、
本のタイトル通り、新撰組の10人の隊長のエピソードを中心に
近藤勇や土方歳三などの幹部についてや
隊士のくらしについても書かれています。

この本のメインとなっている新撰組隊長10名、
沖田総司、永倉新八、斎藤一、松原忠司、武田観柳斎、
井上源三郎、谷三十郎、藤堂平助、三木三郎、原田左之助
については、それぞれの生きざまや秘話などを紹介しており、
最前線で戦った彼らの素顔に迫っています。

また、巻末には356人の隊士を入隊時期に分けた「隊士リスト」があり、
ここだけ読んでも面白いです。

新撰組を切り口に、時代が大きく動いた幕末を勉強するのも面白いかもしれませんね。
『別冊歴史REAL 新選組10人の隊長』(洋泉社MOOK 別冊歴史REAL)本文

「別冊歴史REAL 新選組10人の隊長」の
装丁・紙面デザイン・図版をウエイドが制作しています。

大人向けの本であるため、スタイリッシュで高級感のある
デザインを意識して制作しています。
新撰組の本というと隊士の写真や羽織のダンダラ模様が
よく使われますが、今回はそれを敢えて使用せず、
激動の時代を駆け抜けた男達の哀愁が漂う雰囲気を目指しました。

歴史初心者でも読み進めやすいように
紙面はできるだけ写真や図版を大きく掲載し、
すっきりとした紙面作りを心がけました。
全隊士356人のリストも力作です。
大量の表を指定のページ内にキッチリきれいに収めるのは意外と大変なのです。

私のような歴史初心者でも図解やイラストを見ながら
「なるほど」と思える一冊です。

と同時に「子孫が語る新撰組」のようなインタビューページもありますので
歴史好きな方ももちろん楽しめる内容になっています。

書店で見かけた際には是非手に取ってみてください!

ウエイドブログ 新学期準備号! 『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』 『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)

もうすぐ新学期です。新生活ですね。
昨年度の自分を振り返ってどうだったでしょう。

もう、絶好調すぎて怖いくらい?
いやぁ、うらやましいなぁ~
えっ?今生きている事が不思議なくらい不幸だった…
それは…、去年はサバイバル能力が鍛えられましたね!

でも今はそんな事はひとまず置いておいて、これからのこと、来年度の心配をしましょう。

クラス替えにご入学。はたまた転校?
新しい環境で、新しい生活がスタートします。
何事も最初が肝要。
小学生のお子さんが、より良いスタートダッシュをするために、オススメの本があります。

という事で今回の業務実績紹介は旺文社様より本日発売!
小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』と『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと
を今回もセットでご紹介です。
『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』(旺文社)表紙『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)表紙

総力戦です!
ウエイドでは本の装丁、デザイン、イラスト(キャラクター以外)・図版、DTPまで、広範囲を担当いたしました。
さかのぼること半年近く、プロジェクトが本格的に動き出したのは昨年の秋口ほどで、実務担当10人中9人が何らかの形で参加しました。(←ほとんど総力戦ですね)

日本の将来を背負って立つ小学生向けの本ですが、製作中に「あー、そうだった。そうだった。」に紛れて「え?そうだったっけ、どうだっけ…。」という所も恥ずかしながらあったりする、内容たっぷりの本です。できれば父兄の方々にもお子さんと一緒に目を通して頂きたい一冊です。
むしろぜひとも…。
フルカラーですから。眺めているだけでも楽しいはず。

学校の授業の補足説明という解説書的な位置づけではなくて、学校で習う内容にもっと興味を持ってもらって、「勉強ってけっこう楽しいよ」と感じてもらえる本だと思って頂けたらイメージに近いかと。

そういう訳ですから、今回の作業の上で大切にしていた事は『楽しそうなイメージ』。
レイアウトや色使いの部分の話をすると、見やすさを損なわないようにしつつも、紙面の流れに遊びを持たせたり。
整理されつつも明るく変化に富んだ色使いをするとかですね。
ページごとに雰囲気がガラリと変わる部分もあったりして、何となく眺めていた所から好奇心がくすぐられて、どんどん読み込んでいくようなスタイルを目指してます。

美しすぎる理科・歴史!
そうそう、このシリーズの目玉となっているところも紹介しなくてははじまりません。
本書はただイラスト豊富に理科や歴史の内容を解説するだけでなく、
理科では各章ごとに“イケメン先生”が登場して、読者にわかりやすく解説してくれるのです。
早くも池袋のロード方面から熱い視線を感じますな。
『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』本文
実験器具などの図解には東大工学部卒イラストレーターの原田くんも参加して、小学生に判りやすいだけでなく、一歩先を考えるヒントをちりばめたイラストになるよう張り切っていたようです。

歴史も各人物ごとに、流行の戦国ソシャゲにも負けない美麗イラストが入ります。
個人的には、やっぱり歴史を勉強する上で地図の勉強が大事なのと同じに、イメージを持ちやすくする工夫は大切だと思うので、人物のイラストが入るのはなかなかに効果的だと僕は思います。父兄の方々。

とにかくパラパラめくって、好きなページから広げていく勉強法もありだと思いますよ。
『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)本文1『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)本文2

この人物イラストの部分はシリーズ合わせると、その数、なんと約270人!
イラストレーターの方々にはずいぶん骨を折って頂いたようで。感謝です。
そういった人員面でもビッグプロジェクトだった訳です。

あっ、ちなみにウエイドでもイケメンイラストが描けないわけではないですよ。
描けますよ。イケメン。
僕も描かせてもらえるなら…、とも思ったのですが、今回はレイアウトに徹することとなりました。

小学生の興味を引く楽しいイラストや紙面構成でありながら、読んでみると内容はしっかり。
しかもどちらも400ページ以上で、ちょっとした図鑑や辞書並みの情報量です。
お子さんの本棚にそっと置いておくだけで、理科や歴史が好きな子に育ってしまうかも…!そんな願いと情熱のこもった本なので、見本が届いた時は一同喜びもひとしおでした。

もうすぐ新学期です。新生活です。
新しいクラスにはあんなイケメンや、そんな美少女もいる事でしょう。
しっかり準備して、彼らに負けないように例えば校庭のサクラのごときバラ色の学校生活を過ごして下さい。(サクラはバラ科の植物です)

でも友達にはこっそり「自分の勉強の秘訣はこの本だよ。」って教えてあげてね。

実績紹介:『仏教十三宗派「名僧と縁の寺」』(宝島社)

 突然ですがここで質問です。皆さん仏教の宗派というといくつ思いつくでしょうか?「真言宗に・・・、浄土真宗・・・」と、何個も思いつく方はそう多くはないのでは?
 そこで本日ご紹介するウエイドの新刊がこちら。株式会社宝島社様から刊行の『仏教十三宗派「名僧と縁(ゆかり)の寺」』です。
『仏教十三宗派「名僧と縁の寺」』(宝島社)表紙
 そう、日本の仏教はこの本で紹介している十三の宗派に分かれているそうです。本書では各宗派の成り立ちや思想、開祖となった名僧や縁の深い有名な寺などが解説されています。

 この度ウエイドでは、フォーマットデザインとDTP、地図の制作を行いました。十三ある宗派に合わせて十三の章がありましたので、章扉で宗派名を強調し、カラーと地紋の組み合わせで十三パターンのフォーマットをつくりました。
仏教十三宗派「名僧と縁の寺」』(宝島社)本文1仏教十三宗派「名僧と縁の寺」』(宝島社)本文2仏教十三宗派「名僧と縁の寺」』(宝島社)本文3仏教十三宗派「名僧と縁の寺」』(宝島社)地図
 また今回は短期間での仕事ということで、DTPを複数のデザイン事務所で行うため、ウエイドでフォーマットを作って各事務所に配るという形となっていました。

 そこで気をつけたのは「データのわかりやすさ」です。
 フォーマットデータを受け取ったDTP担当の方がスムーズに作業できるよう、一目見てつくりがどうなっているかわかるよう心がけました。
 最終的な見た目には影響しない所ですが、使いやすいフォーマットデータを作るのは意外と繊細な配慮が必要で、その良し悪しが作業の効率に影響しているのに、きちんと作れるデザイナーは少ないのが実情です。
 今回はタイトなスケジュールでの作業でしたが、編集の方との確認や問い合わせも少なくすむよう工夫し、手際よく作業を進められたと思います。

 もしフォーマットを、それも作業が進めやすいデータの制作を依頼したいとお思いなら、まずはウエイドまでお気軽にお問い合わせください。

 『仏教十三宗派「名僧と縁(ゆかり)の寺」』は現在全国の書店にて発売中。大仏で有名な東大寺は華厳宗のお寺であることや、江戸時代に伝わった黄檗(おうばく)宗という宗派があることなど、身近なようで意外と知らない仏教の情報が満載。写真も豊富で旅行先探しにもうってつけの一冊ですよ。

実績紹介:『真田幸村のすべて 大阪城決戦!「真田丸」への道』

 みなさんこんにちは!ウエイドの新刊案内のコーナーです。今日ご紹介するのはこちら、毎日新聞出版様から発行の『真田幸村のすべて 大阪城決戦!「真田丸」への道』です。
『真田幸村のすべて 大阪城決戦!「真田丸」への道』(毎日新聞出版)表紙
 今回こちらの本では装丁からページデザイン、地図制作など幅広く手掛けさせていただきました。

 真田幸村といえば今年のNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公に抜擢され、今最も注目される戦国武将といえるでしょう(ちなみにドラマでは「幸村」ではなくより史実に正確な「信繁」の名前が使われるそうです)。
 この本も大河ドラマとのタイアップ企画となっていて、巻頭には『真田丸』出演陣の特集が組まれております。
『真田幸村のすべて 大阪城決戦!「真田丸」への道』(毎日新聞出版)大河ドラマ

 ウエイドは毎年大河ドラマに関連した歴史本を手がけていますが、近年の戦国ブームの中でトップクラスの人気を誇る真田幸村だからか、今年ほど関連本が多く出る年も無かったように感じられます。その中でいかに独自性を出すかが重要でした。
 真田幸村といえば、六文銭もしくは角の生えた真っ赤な甲冑をイメージする方が多いかと思いますが、今回はあえて外して、今まであまり使われていない浮世絵を表紙に採用しました。また編集の方からターゲットについて、比較的年配層と聞いていたので、落ち着いた地に足のついたデザインを心がけました。
『真田幸村のすべて 大阪城決戦!「真田丸」への道』(毎日新聞出版)本文1
『真田幸村のすべて 大阪城決戦!「真田丸」への道』(毎日新聞出版)本文2
 似たような本が多くある中、ちょっと枠を外して他と差を出しつつ、かつターゲット層に合わせたイメージにするというのは当然いつも心がけていることなのですが、今回の「真田幸村本ラッシュ」においては我々の引き出しがどれだけあるのか…。ある意味新たな挑戦だったようにも思えます。

 ところで大河ドラマ『真田丸』も、いよいよ放送が始まりました。脚本はあの『新選組!』の三谷幸喜ですから、あっと驚く展開で視聴者を驚かせてくれるでしょう。
 『真田幸村のすべて 大阪城決戦!「真田丸」への道』は全国書店にて好評発売中、大河ドラマ『真田丸』はNHK総合で毎週日曜20:00から放送中(再放送は翌土曜日13:05〜)です。みなさまどちらともよろしくお願いいたします。

 そしてそして、2017年の大河ドラマは柴咲コウさん主演の『おんな城主 直虎』。実在した女性大名井伊直虎を主人公にしたお話だそうで、また関連本を制作する際にはぜひウエイドに声をお掛けくださいませ!