高校教科書『新版化学』(実教出版)
多数の図版を担当させていただきました。
といっても、メインの作業をしていたのは平成23年前半なので、前職から引き続いての仕事です。作成してから実際に学校で使われるまで2年以上もかかります。一般書ではほとんど考えられない位、時間をかけ、たくさんの先生方の意見を取り入れて、じっくり作られているのです。
最近の主要教科の教科書は、フルカラーが基本で、図や写真も豊富でビックリします。
特に気体や液体の粒子を模式的に描く図で工夫を凝らしました。
目に見えない、奥深い世界ですが、自分の現役時代に解りにくかったこと、勘違いしたことを思い出し、少しでも誤解を減らせるようにしました。
授業で補われることが前提なので、教科書を読むだけで全てを理解するのは困難ですが、とてもとても多くの要素が凝縮されており、一言一言、一図一図に意味と思いが込められています。図だけでなく、本文もです。
一般書店では買えないものですが、思い入れの強い仕事として紹介させていただきました。