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手縫いのサッカーボールと動物あみぐるみ

突然ですが、サッカーボールといえば皆さんどんな模様を思い浮かべますか?
最近は違う形のものも増えてきていますが、多くの方が五角形と六角形を組み合わせた白黒の球を連想すると思います。

この形、三角形の面だけでできた正二十面体の角を切り落とすと現れるので、正式には「切頂二十面体」といいます。
革から切り出した平たい部品を組み合わせてかなり均等な球体を作れるので、60年代あたりからサッカーボールに使われるようになりました。
(ちなみに白黒なのは当時普及し始めた白黒テレビに映りやすくするためだとか)

余談ですが、手縫いのサッカーボールの約7割はパキスタン製だそうですよ。

さて、この種の革製サッカーボールは手縫いで作られているわけですから、当然手芸の世界にも応用ができるわけです。
手芸好きの方のみならず、数学ファンまでをも魅きつける衝撃の本がこちら。
日東書院さまから刊行の『モチーフをつないで作る動物のあみぐるみ』です。

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この本はご覧の通り、四〜八角形のパーツを編み、それを組み合わせて動物モチーフのあみぐるみが作れるというもの。

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単純な図形しか作れないと思いきや、こんな可愛らしい作品が作れるなんて驚きですね。
今回ウエイドでは作り方ページの作図とDTP、本全体のデザインを行いました。
表紙写真からもおわかりのように作品はおしゃれで可愛らしいものばかり。

ページも作品の雰囲気が伝わるよう紙面も負けじとポップなイメージに仕上げました。
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ちなみに昔の本格的な革製サッカーボールでは、空気を入れる部分は牛の膀胱だったそうです。

毛糸で編む、ぬいぐるみあみぐるみの本

季節もすっかり秋になり、空気も冷え込んできましたね!
そう、編み物シーズンの到来ですよ〜。

編み物というとマフラー、帽子、手袋が一般的ですが、今年は少し違うものに挑戦してみませんか?
という事で編み物が好きな人も興味がない人にも是非、紹介したい本があります。
誠文堂新光社様から刊行の『編み地を楽しみながら作る動物のぬいぐるみ 棒針編みのあみぐるみ』。

著者は手芸家・ニットデザイナーである伊吹広子氏です。
そう、毛糸で編むぬいぐるみ、あみぐるみです!
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本書は動物が好きな著者が動物図鑑や写真集を参考にして、動物が持つ「らしさ」を大切にし表現したこだわりの一冊です。
背中の丸みや足の裏の形など細部まで表現しています。

今回ウエイドでは作品の編み図、完成イメージ図と編み方の基礎図を手掛けました。
こだわったポイントを各パートから紹介したいと思います。

作品編み図
・編み図のマス目は通常より薄くして見やすくしてあります。たくさんのマス目を一度に見ると疲れてしまうので目に優しいですね!
・編み図は使う毛糸の糸ごとに色分けをしています。使う色数が多く、今回は思い切って色を反転してみました。なんだか、シックでおしゃれな編み図が出来ました!!
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完成イメージ図
・顔パーツの配置や刺しゅうなどの細かい指示をしてあり、顔の作り方が一目で分かりです。
・写真では分からないワイヤーを入れる位置も、イメージ図を見ながら進めれば迷わないで済むはずです。
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基礎図
・普段、編み物の技法書以外ではあまり見かけない編み方基礎図を何点か作成しました。基礎図の中でもレアな引き上げ目(一段)が渾身の一作ですので、ご覧いただきたいです。
レアであるため少ない情報の中で苦心したのですが、ウエイドのスタッフが今までの培った経験で制作しました。編み方基礎図は編み物をするときにはとても頼りになりますよね!
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さて、この本の特徴もお伝えします。
動物達一匹一匹に名前がついているのです!作品の紹介のページでは著者はその名前で動物を紹介しています。作り上げたら、思わず名前で呼びそうですね!
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もう一つは動物達が後ろ姿の写真が多いということです。確かに作品の写真は正面や斜めなどきれいに写る角度が多いですよね。しかし実際に作ることを考えると、特にあみぐるみの場合は最後にわた等を入れて閉じる部分がどのような感じなのかが気になると思います。
後ろ姿の写真だとその悩みが解決しますね。よくよくみると動物のおしりが集まるとこれはこれでかわいいですね!!
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ウエイドでは手芸本の中でも編みものにも編み図や基礎図などノウハウが多いです。編み図や基礎図、編み物に関することは何でもご相談くださいませ。

キャット幸せになれる本!猫愛を込めてデザインしました

みなさん、日々の疲れの癒しはありますか?
私は自宅で飼っている猫たちが癒しとなっております。
一緒に遊んだり、もふもふしたり、その挙動を眺めているだけで、
“あれ~なに悩んでいたんだっけ?”という気持ちにもさせてくれます。

そんな私や猫好きのみなさんにピッタリな一冊が発売されます!
ウエイドとお付き合いも長い、ぷれすさんとのお仕事です。
明日はキャット幸せになれる
(写真・文 武田晶神宮館様刊行)

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どこを開いても、猫・ねこ・ネコ(=‘x‘=)(=・ω・=)
弊社発行『茶柱探検隊』にて「猫の履歴書」を連載中の探検隊員でもある、ぷれすスタッフの武田さんが、SNSでアップされた外猫たちの写真をまとめた一冊。
猫たちの写真とともに名言や格言、クスッと笑っちゃう一言が添えられております。

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この写真どうしてこうなったの?とか、この後どうなるの?など、想像するのも楽しいですよ!
猫たちの写真を眺めるもよし、名言にうなずくもよし、そんな一冊になっております。
うちの猫たちは完全に室内飼いなので、野性味が無くまったりしています。それに比べて、外にいる猫や野良猫たちはとても活力に溢れているなあと、この本をみて改めて感じました。

ウエイドではデザインとDTPをお手伝いさせていただき、私自身も作業させていただきました。
猫好きとして、とてもとても楽しいお仕事でした…!

メインターゲットが女性ということで、かわいらしさはもちろん、読んだ方がほっこりして幸せな気持ちになれるようなデザインをこころがけました。
タイトルロゴは「キャット」の部分が「きっと」にも読めるように工夫してあります。

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発売日は3月14日ですが、丸善丸の内本店丸善ラゾーナ川崎店ジュンク堂池袋本店の3店舗にて
3月10日より先行販売されるそうなので、是非お手に取ってみてください!
また、Amazonでも予約開始されております。

★著者の武田さん(mini名義)のSNSはコチラ!★
ブログ satoru-press.com
ツイッター @KyonoSatoru
インスタグラム kyono_no_neko
ぷれすさんのホームページからも各ページにとぶことができます。

日々ちょっと疲れたな~、とか、悩んでるとき、または猫たちをたくさん見たい!というときに是非眺めて欲しい一冊です!
きっと、幸せな気持ちになれますよ!

親子で作って欲しい!ポンポンの作り方イラストシェア業界1位のウエイドです。

ポンポン作ってますか?
今回の業務実績紹介は、大人気のポンポン本。
『ポンポンで作る かわいいアニマル歳時記』(発行:アップルミンツ、発売:朝日新聞出版)のご紹介。

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クマにペンギン、イヌ、ネコ、パンダなどかわいい動物を中心にした、ポンポンマスコットの作品集です。動物たちをお正月やひな祭り、ハロウィンにクリスマスのような1年の行事にからめて紹介しています。
季節ごとに作って飾り付けていったら、次はどんなポンポンかな?と見る人も楽しみにしてくれそうです。
そのまま飾るのもよし、ヘアゴムしにたりブローチにしたりと、作ってたのしく飾ってかわゆい。そんな本になっております。

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手作りのポンポン手芸は、2月に発売されたtrikotriさんの『動物ぽんぽん』のヒットで大ブームとなっています。
(詳しくは→もふもふ手触り「動物ぽんぽん」
一つの大ヒットが刺激となって、複数の本が発行されてと、一つのジャンルとして定着していきそうな気配です。
今後もますますもり上がって欲しいですよね。

ウエイドでは、今回も巻き絵と作り方イラストを担当させていただきましたが、前回の本でポンポンの作り方に理解が深まっていたおかげで、編集の方の説明の労力や修正指示が少ないスムーズな進行ができたと考えております。

ポンポンの作り方はいろいろありますが、狙った模様に的確に仕上げるには、この本のようにスーパーポンポンメーカーという器具を使います。
図を参考に器具に巻き付けて、切って結んで取り出すと、アラ不思議!模様入りのポンポンが簡単に仕上がります。
やってみると簡単なのですが、分かりやすいイラストを描くには、この作業をしっかりイメージすることが重要なのです。
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まさにポンポン本の本格派、ポンパドゥール婦人も真っ青です。
★マメ知識:ポンパドゥール婦人が愛用した事がポンポンの語源だとか。(諸説あり)

ちなみにウエイドスタッフの一人は、最近同窓会で友達と話していたら「あの本やったんだ!妻が親子で動物ぽんぽんを作って楽しんでるよ」と聞いて感激したとか。
作業は簡単で短時間で一つ仕上がりますし、巻いた毛糸がふわっとポンポンになる不思議さ・面白さは、子供と楽しく作るのにぴったりです。

なんだか今回はポンポンボンボンばかり言っていますが、
これからもいっそう盛り上がりを見せるであろうポンポン市場。
ポンポン本の巻き方図・作り方イラスト制作の際は、ポンポン本イラストシェア1位(2016年)のウエイドにぜひご依頼を!