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電気の理論を見やすくデザイン!電気の発見からIHヒーター、Bluetoothまで

サイエンスブームが来るかもしれない!
と、日曜日の朝8時からいい大人がヒーロー番組を観つつ思う今日この頃。
(子ども番組は流行に敏感です。今年の仮面ライダーはサイエンスみたいですね。)

そんな今回は、積極的にサイエンス系のお仕事(過去の実績はコチラ)に取組んでいるウエイドから、サイエンスにまつわるお仕事を紹介します。
こちらの一冊、成美堂出版さまから発売中の『全部わかる電気 オールカラー 理論もしくみも目で見てわかる!』(三栖貴行 監修 )です。
最新の家電技術を紹介しながら、科学技術の面白さを伝えています。

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ウエイドでは本文デザインとDTPを担当しました。
「学校で習う内容より少し専門的」な内容なので、科学の楽しさを伝えつつも学生よりは大人向けの読者層を意識し、明るく落ち着きのあるデザインに仕上げました。

DTPに関して、ウエイドブログではあまり語ってきませんでした。
文章中心のシンプルな本なら、デザインフォーマットに従って文章を流し込んで画像を貼り込んでいけばよいので、スピード勝負のルーチンワークですが、今回の様に理数系の文章を扱う書籍には独特の苦労もあります。

例えば、分数の計算式を含む文章を組むのは大変で、Adobe InDesignの段落設定に気を遣ってあげないと、文字の並びがキレイに見えなかったりするのです。
理数系書籍あるある ですね。

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また、分かりやすくキレイに紙面を構成するためには、科学に関する正確な理解もある程度は必要です。
こんなとき、「学校でちゃんと理科の勉強しておいてよかったなぁ」と、しみじみ思うウエイドスタッフなのでした。

「こんな勉強が将来なんの役に立つんだよ?」
なんて言っている学生のみなさん、安心して下さい。役に立ってますよ!

このように文章も含め、図やイラストが大きく分かりやすいので、タイトル通り目で見て楽しみながら学べる本書。
途中で入るコラムで紹介している、夫婦揃ってノーベル賞受賞者の「キュリー夫妻」や、エジソンのライバル的存在「ニコラ・テスラ」の記事なんかも面白いです。
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ニコラ・テスラは磁束密度の単位T(テスラ)の由来になった天才発明家ですが、晩年は「霊界との交信」を目指したりして、オカルトに傾倒していたって知ってました?
ノーベル賞とトンデモ科学は紙一重なんですかねぇ。

最初は仮面ライダーをきっかけに興味を持った科学でも、この本を読んでさらに興味を深め、勉強を始めれば、ひょっとすると将来ノーベル賞受賞へのきっかけになるかもしれません。

ノーベル賞は狙って取れるほど簡単な賞ではないかもしれませんが、子供の勉強のきっかけとしても、大人の教養としても、読んで無駄にはならない一冊です。

文庫の装丁もウエイドにおまかせください!

テレビ番組で催眠術の実演を見たという人は多いと思います。
勝手に腕が持ち上がったり、レモンが甘くなったりするアレです。

しかし目の前でやっているところを見たという人、実際にかかった事がある人、ましてかけた事がある人なんてほとんどいないでしょう。
でも誰だって、出来るものならかけてみたいと思った事くらいはあるのではないでしょうか。
人の心を思い通りに操れるなんて、ちょっと興味が湧きますよね。

そんな人にズバリおすすめな本が光文社様から出た『誰でもできる催眠術の教科書』です。
こちらの本は、2012年に出版された新書を、好評につき文庫版にリニューアルしたものです。

今回ウエイドは装丁、本文フォーマット、目次・章扉のデザインを担当しました。
また、図版も新書版で制作したものが再掲載されています。
催眠術というと、オカルトじみた、なんだか胡散臭いイメージが付きまといますが、本書は催眠術を心理学として取り扱った科学的な本です。
催眠術は特殊能力ではなく科学的な現象なので、きちんと勉強して訓練すれば、誰でもできるようになるのだとか。

著者の林貞年先のご希望は「マンガチックにならず、真剣さが伝わり、信憑性がある」デザイン。
実績のある確かな催眠術の技術を積み重ねてきた方の、本物の情報を求める読者にしっかり届けたいという思いを受けてデザインしました。

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スッキリとアカデミックで落ち着いた雰囲気の中に、催眠術と関連の深いパーツを組み入れました。

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下に向かって濃くなっていく帯は、深層心理へと働きかけていく様子を象徴しています。

ところで催眠術というと五円玉を使った振り子が定番ですが、一体いつからあるものなんでしょうね?
穴の空いた五円玉は戦後すぐの登場らしいので、戦前は五銭玉とかを使ってたり?

さぁ、この記事を読み終わったあなたは、だんだんウエイドに仕事を頼みたくなぁる…。

医薬品業界が注目する植物メタボロミクスの世界をイラストで図解!

薬局で処方される漢方薬や植物由来のお薬たちを、“辛気くさい”なんて思ってる方いませんか?
「効き目が分かりづらい」とか「いつまで飲めばいいの?」なんて言いたそうな顔が目に浮かびますよ。

でも、想像力豊かな皆さんならきっとお分かりになるはず。

もし突然植物のいない世界に放り出されたら。
美容と健康の味方、ビタミンやリコピン、食物繊維だけではありません。
解熱鎮痛剤となるアスピリンに、あの有名なカフェインやポリフェノール。
それから抗がん剤の原料になる成分も無くなってしまいます。
……ああ、恐ろしい。実に恐ろしい!

そこで!
今改めて植物の重要性を実感した賢明なみなさまにお勧めしたい、これまた賢明な内容の一冊、『植物はなぜ薬を作るのか』(斉藤和季 著/文藝春秋)を今回ご紹介します。

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ゲノム科学などの分子生物学の進展によって明らかになりつつある、植物たちの薬を作る能力について、薬の歴史から最先端の研究まで幅広く、丁寧に解説しています。

薬学の基礎知識のある方はモチロンのこと、僕のような健康志向な一般人、さらには「化学の基本は習ったけど、薬学となると興味はあるけど詳しく知らないんだよね〜」という理系の方、さらにさらに薬学部に進もうか迷っている高校生までもが楽しめる内容です。
研究が進む事によって、多くの薬に配合される甘い薬効成分カンゾウのような、植物由来の化学成分が人工的に作り出せるようになるかもしれないとか。

この分野で、今注目されている著者の斉藤和季先生が、「○○は××に効く」といった効果だけ解説するのではなく、「どうしてそうなるのか」という仕組みまで踏み込んで説明しているので、入門書にありがちなモヤモヤをしっかり解消してくれます。

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ウエイドでは全体の解説イラストを、東大工学部卒という異色の経歴を持つイラストレーター原田くんが担当しました。(ウエイド発行『原田君にもわかる!日本史』のあの人です。)

内容が内容だけに、編集さんがイラストを依頼しようにもどんな図が適切か決めかねるとうことで、ここ幡ヶ谷から千葉大学まで、著者の先生との打ち合わせに参加させていただきました。

打合せの際には図の見せ方について様々なご提案をさせて頂き、先生からも簡潔で明快なお答えや描き方のアイデアをご呈示いただいたそうです。もちろん、これは化学の基礎知識がある原田くんだからこそできる事ですね。
その甲斐あって、専門用語が多くて文章だけでは伝わりにくい部分を、化学初心者でもついていけるようにヴィジュアル化できたのではないかと思います。

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特に今回のハイライトはこの“DNAトポイソメラーゼ Ⅰ と抗がん薬カンプトテシン”の働きを解説したイメージ図。

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薬学未習得の私には「トポ、メラ、…ん?」という感じでしたが、この図のおかげで細胞分裂の仕組みとカンプトテシンが効く理由が理解できました。たぶん…。

昨今、日本人のノーベル賞連続受賞で盛り上がるサイエンス界ですが、ウエイドのサイエンス系のお仕事も今熱いです!

手芸や歴史分野にくわえて、サイエンス系のお仕事もこの場でもっと紹介していきたいと思っておりますので、お仕事のご依頼・ご相談をドシドシお待ちしております!
Q.E.D

知ってビックリ!ゲノム編集のお話(サイエンス図解作成はウエイドにお任せ下さい!)

「ゲノム」と聞いて説明できる人はどれくらいいるでしょうか?
なんとなく遺伝子と関係したものであったような…
一般的にそんな曖昧な答えが返ってきそうですね。
実は、私もよく知りませんでした。

「ゲノム」とは生物の設計図である遺伝子に書き込まれた情報のことです。
このゲノムを編集することで、遺伝子が変わり、
そして遺伝子を元に作られている生物の性質が変化するのだそうです。
なんだかすごい。
 

いままでは偶然起きた遺伝子変化を元に交配を重ねて、
大きく育つ野菜や、肉質の良い魚・家畜など
より人間に都合のよい生物を作り出してきました。
しかし、これは偶然の産物であって「たまたまできた」というものなのです。

ゲノム編集の技術を使えば「こういうものを作る」と
ピンポイントで生物の性質を意図的に変化させ、
ほしい性質を持った生物を作ることができるようになるわけです。
よくいう「神の領域」ですね。
 

今回ご紹介する本は、そんなゲノムについて書かれた「ゲノム編集の衝撃」(NHK出版)です。
『ゲノム編集の衝撃』(NHK出版)表紙

「ゲノム編集の技術の発展とそれに伴う問題」について書かれています。
「こんなことまでできてしまうの!」と急激に進歩している技術のすごさに驚き、
「そこまでしていいものか…」と安全性や倫理的な問題に考えさせられる内容になっています。
生物学の専門家ではない、NHKの取材班による原稿のためか、科学が苦手でもわかりやすく、読みやすい本です。
一度手に取り、未来の片鱗を覗いてみてはいかがでしょうか。

そしてこの「ゲノム編集の衝撃」の図解をウエイドが制作いたしました。
参考資料によって異なるゲノムの表現を統一性のあるものにするなど、「1冊を通して一貫性のある図でわかりやすく」を意識して制作しています。
「化学は苦手」という人でも本文の内容をスムーズに理解できるはずです。
『ゲノム編集の衝撃』(NHK出版)図解

昔はよく「誰々の爪のアカでも飲ませてやりたい」ということをいいましたが、
未来では「誰々のゲノムを組み込んでやりたい」なんていうようになるのかなぁ…
と、くだらない妄想が頭をよぎる筆者でした。

時間と歴史を刻む、歯車

みなさんは時計を選ぶ際にどんなことを気をつけているでしょうか?

まずは、置時計や壁掛け時計、めざまし時計など、その用途によって選ぶでしょう。
次にデザインや機能、メーカーやブランドを重視する方も少なくないでしょう。
価格は手頃なものから数百万円以上の高級時計まで幅広く、見た目もシンプルなものから宝石などを装飾したデコラティヴなものまでありますね。
“時計”と一つとっても、その一つの時計を選び出すまで様々な思考を繰り広げなければなりません。

そんな時にアドバイスをしてくれたり手助けをしてくれるのが、ウオッチコーディネーターです。
そのウオッチコーディネーターのための資格制度として、CWC(Certified Watch Coordinator)があります。

世の中にはたくさんの資格がありますが、ウオッチコーディネーターの資格というのもあるんですね。
2012年に始まり、そしてすでにウオッチコーディネーターの資格を持つ人がより知識を高めるために、2017年より「上級ウオッチコーディネーター」という資格が創設されます。
上級ウオッチコーディネーターは、時計の知識だけでなく接客マナー、店舗インテリアから人材育成・リーダーシップ向上など、時計の販売員として一層高度な素養が求められる資格となっています。

今回ウエイドでは、『上級ウオッチコーディネーター検定テキスト』(日本時計輸入協会さま発行)に掲載されたイラストや図解を作成しました。
『上級ウオッチコーディネーター検定テキスト』(日本時計輸入協会)表紙

肖像似顔絵は、時計の開発と発展に携わった偉人たちを描き起こしました。
様々な画質・タッチの参考資料から、モノクロの濃淡のみで自然に表現し、イラストですが人物からイメージが離れないよう留意しました。
『上級ウオッチコーディネーター検定テキスト』(日本時計輸入協会)偉人の似顔絵
時計の歴史は、古くはガリレオに始まり近年の偉人まで刻々と刻まれてきているのだなあと感じました。

そして時計の内部構造の図解は、写真だけでは確認しづらいところを丁寧に作図しました。
『上級ウオッチコーディネーター検定テキスト』(日本時計輸入協会)時計構造図解
歯車の歯数や噛み合い方など細かいところにも気をつけて、シンプルかつ正確に作成しています。
歯車が狂い、少しのズレでも生じれば時計は動かなくなってしまいますしね。
作図担当原田くんは、「なるほど、こうすれば閏年でもカレンダーが狂わないのか!」など、感動しながら作業にあたったそうです。
機能は知っていても、どういう構造でそれが実現されているのか、図で見て初めて理解できるものが多いのですね。

ウエイドでは、このようにイラストと精密な図の同時発注にも対応可能です!
是非ご相談くださいね。

テキストを読んでいて個人的に気になったのが時計の分解洗浄のページです。
『上級ウオッチコーディネーター検定テキスト』(日本時計輸入協会)時計の分解洗浄解説
歯車の重なりと、その細かさにただただ目を奪われるばかりです。
小さないくつもの歯車が一つ一つ絡み合い、重なりあって動いているのだなと感じました。
分解、洗浄した後、また組み立てなおすそうですが、自分でやったらもう二度と組み立てられないだろうなと思います……。

時計業界に勤務する人の中でも、限られた人しか見られなかったような、詳細な時計の構造が、系統だてて、図や写真もふんだんに使いながら詳細に解説されています。
これほど豊富な資料がまとまった本は、おそらく世界にも類を見ないのでは?
資格取得のためにはもちろん、時計の構造を知りたいひとにもピッタリな一冊です。
このテキストの内容をしっかり理解したスタッフが相談にのってくれたら、安心して自分に合った時計が探せそうです。

是非一度ご覧になってみてください!

「困った!アイデアが出ない…」時に助かる本 『製品開発の問題解決アイデア出しバイブル』

皆さんは、仕事や趣味でどうしてもアイデアが浮かばない場合どうしているでしょうか。

散歩をして気分転換、人に話を聞いてみたり、考えていることに似たようなものを見たりして、何かいいアイデアが浮かぶのを待ってたりしますよね。

製品開発に関わっている人の多くは、こういった問題を常に抱えているそうです。問題を解決しようとすると、新たな問題が発生し、なかなか解決しない…

「こんな時、いい何かアイデアが落ちてくれば…」

そんな悩みを抱えているのです。

その問題を解決する!?方法が今回ご紹介する本!
TRIZで開発アイデアを10倍に増やす! 製品開発の問題解決アイデア出しバイブル』(井坂義治著/日刊工業新聞社)です!

『製品開発の問題解決アイデア出しバイブル』(井坂義治著/日刊工業新聞社)表紙

この本は製品開発に関わる人が改善したいことと、改善に伴い発生する問題がわかっていれば、TRIZと呼ばれるチャートで解決例が検索できるようになっています。

例えば、文具の開発者が「厚いものが切れるハサミを作りたい(改善)」と思ったとして、「厚いものを切ろうとすると切るものがスライドして逃げてしまう(問題)」という悩みを抱えているとします。

TRIZのチャートにある近しい二つの項目を選ぶと、この問題を解決するヒント(解決例)が載っているページがわかるようになっているのです。すごい!

製品開発に関わっていない人でもこういう問題を聞いてしまうと、「こうじゃないかなー」と答えをめぐらせてしまいます。

どんな解決例が出てくるのか気になりますね!

この解決例は……実際にページを開いてご覧下さい!

今回ウエイドは「製品開発の問題解決アイデア出しバイブル」の本文デザイン・装丁・図版を手がけています。(手描きのイラストは著者の井坂先生のものです)
紙面は図版も多く、文章が苦手な人でも理解しやすくなっているのではないかと思います。

『製品開発の問題解決アイデア出しバイブル』(井坂義治著/日刊工業新聞社)本文

ウエイドでは読者の目線に立って、よりわかりやすい・見やすい図版の制作を心がけています。

図版のことならウエイドにおまかせください!

ウエイドブログ 新学期準備号! 『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』 『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)

もうすぐ新学期です。新生活ですね。
昨年度の自分を振り返ってどうだったでしょう。

もう、絶好調すぎて怖いくらい?
いやぁ、うらやましいなぁ~
えっ?今生きている事が不思議なくらい不幸だった…
それは…、去年はサバイバル能力が鍛えられましたね!

でも今はそんな事はひとまず置いておいて、これからのこと、来年度の心配をしましょう。

クラス替えにご入学。はたまた転校?
新しい環境で、新しい生活がスタートします。
何事も最初が肝要。
小学生のお子さんが、より良いスタートダッシュをするために、オススメの本があります。

という事で今回の業務実績紹介は旺文社様より本日発売!
小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』と『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと
を今回もセットでご紹介です。
『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』(旺文社)表紙『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)表紙

総力戦です!
ウエイドでは本の装丁、デザイン、イラスト(キャラクター以外)・図版、DTPまで、広範囲を担当いたしました。
さかのぼること半年近く、プロジェクトが本格的に動き出したのは昨年の秋口ほどで、実務担当10人中9人が何らかの形で参加しました。(←ほとんど総力戦ですね)

日本の将来を背負って立つ小学生向けの本ですが、製作中に「あー、そうだった。そうだった。」に紛れて「え?そうだったっけ、どうだっけ…。」という所も恥ずかしながらあったりする、内容たっぷりの本です。できれば父兄の方々にもお子さんと一緒に目を通して頂きたい一冊です。
むしろぜひとも…。
フルカラーですから。眺めているだけでも楽しいはず。

学校の授業の補足説明という解説書的な位置づけではなくて、学校で習う内容にもっと興味を持ってもらって、「勉強ってけっこう楽しいよ」と感じてもらえる本だと思って頂けたらイメージに近いかと。

そういう訳ですから、今回の作業の上で大切にしていた事は『楽しそうなイメージ』。
レイアウトや色使いの部分の話をすると、見やすさを損なわないようにしつつも、紙面の流れに遊びを持たせたり。
整理されつつも明るく変化に富んだ色使いをするとかですね。
ページごとに雰囲気がガラリと変わる部分もあったりして、何となく眺めていた所から好奇心がくすぐられて、どんどん読み込んでいくようなスタイルを目指してます。

美しすぎる理科・歴史!
そうそう、このシリーズの目玉となっているところも紹介しなくてははじまりません。
本書はただイラスト豊富に理科や歴史の内容を解説するだけでなく、
理科では各章ごとに“イケメン先生”が登場して、読者にわかりやすく解説してくれるのです。
早くも池袋のロード方面から熱い視線を感じますな。
『小学総合的研究 わかる理科 実験・観察』本文
実験器具などの図解には東大工学部卒イラストレーターの原田くんも参加して、小学生に判りやすいだけでなく、一歩先を考えるヒントをちりばめたイラストになるよう張り切っていたようです。

歴史も各人物ごとに、流行の戦国ソシャゲにも負けない美麗イラストが入ります。
個人的には、やっぱり歴史を勉強する上で地図の勉強が大事なのと同じに、イメージを持ちやすくする工夫は大切だと思うので、人物のイラストが入るのはなかなかに効果的だと僕は思います。父兄の方々。

とにかくパラパラめくって、好きなページから広げていく勉強法もありだと思いますよ。
『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)本文1『小学総合的研究 わかる社会 歴史人物 できごと』(旺文社)本文2

この人物イラストの部分はシリーズ合わせると、その数、なんと約270人!
イラストレーターの方々にはずいぶん骨を折って頂いたようで。感謝です。
そういった人員面でもビッグプロジェクトだった訳です。

あっ、ちなみにウエイドでもイケメンイラストが描けないわけではないですよ。
描けますよ。イケメン。
僕も描かせてもらえるなら…、とも思ったのですが、今回はレイアウトに徹することとなりました。

小学生の興味を引く楽しいイラストや紙面構成でありながら、読んでみると内容はしっかり。
しかもどちらも400ページ以上で、ちょっとした図鑑や辞書並みの情報量です。
お子さんの本棚にそっと置いておくだけで、理科や歴史が好きな子に育ってしまうかも…!そんな願いと情熱のこもった本なので、見本が届いた時は一同喜びもひとしおでした。

もうすぐ新学期です。新生活です。
新しいクラスにはあんなイケメンや、そんな美少女もいる事でしょう。
しっかり準備して、彼らに負けないように例えば校庭のサクラのごときバラ色の学校生活を過ごして下さい。(サクラはバラ科の植物です)

でも友達にはこっそり「自分の勉強の秘訣はこの本だよ。」って教えてあげてね。