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手芸を愛するウエイドの手芸フェスを開催!!

少し時間が空いてしまいましたが、この夏の7月某日にウエイドでは「ミシンフェス」に続き、「手芸フェス」を前回と同様の吉祥寺の「Bobinage」さんで開催しました。
前回から約2年ぶりで、前日より台風が上陸して、開催が危ぶれそうになりましたが、当日はなんと晴れました!まさに手芸日和!?

「手芸フェス」とは手芸を愛するデザイン事務所のウエイドが実際に手芸をして読者と同じ目線に立ってみようという勉強会です。

前回はミシンを使用してコースターからポーチやカバンなど小物を中心に作りましたが、
今回はウエイドが手がけた手芸本の中でやってみたい、作ってみたいものを各自選んで挑戦しました。

4時間と短い製作時間の中、各自で用意した材料と各々使う道具を借りて、いざ作業開始です!
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作業に取り掛かると、みんな集中して言葉を発せず、静寂にしばらく包まれました。
開始2時間経過しても結構沈黙でした。

今回はウエイドの手芸部のキャラクターであるケイティちゃんをあしらったプリントネームを作成して、作品に接着していきます。
いろんなデザインを欲張って用意してみましたが、どれもかわいいですね。
ワンポイントになって作品が引き立ちます!
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さて、本と各々の作品を簡単に紹介してまいりましょう。

ミシン部隊ではスタイ、帆布バッグ、ポーチ、巾着を作成しました。
こちらは帆布のバックですね、日本ヴォーグ社さんの『帆布のバッグ ベーシックスタイル20』を参考にしました。
帆布の厚みとカーブ部分で縫うのに難しかったそうですが、しっかりできています!
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もう一方は今、色んなカラーバリエーションがある畳縁を使用した巾着です。こちらも日本ヴォーグ社さんの『畳縁ハンドメイドBOOK』を参考にしました。
底は畳縁で編んでいる仕様になり、側面は立ち上げていますが、なかなか固定できず、一苦労しましたが、両面テープを貼るとバラバラせず固定できるそうです。
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やはり手芸本の作り方がすごく頼りになりますね。
前回より慣れて手際が良くなっています!みなさんお見事です。

そして、針や糸を使わず、手芸接着材だけで作成した、斜め掛けポシェットとポーチ。
意外にしっかりと丈夫で、仕上がりもきれいですね!
ミシンがかけにくい部分の接着にも使えそうです、まさに次世代型の手芸で可能性が広がります。
河出書房新社さんの『ボンドで貼って作る バックとこもの』(朝倉 史/著)
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ミシン以外では、ポンポンメーカー使用してポンポンをつくり、組み立てていますね。これらはすずめとピカチューです、今にも動きだしそうな感じとこじんまりしたかわいさがたまりません!
こちらは今、大人気の誠文堂新光社さんの『動物ぽんぽん』(trikotri/著)を参考にしました。
ポンポン作成はコツありますが、出来上がると丸くコロンとしてかわいいです。
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また、大物を作成しているのはウエイドの茶柱展(2018/8/6〜25)で展示していた、化学式であるATP(アデノシン三リン酸)のオブジェクトです!
化学と手芸のコラボで驚きのアイディアです!
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おや、チクチク、羊毛フェルトでなにやら白いものを作成していますね。
なんとウエイドの手芸制作部のキャラクターのケイティちゃん人形ですね。
とうとう立体的になるのですね、完成したらお目にかかりたいです。
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と、ここまで作品と本の紹介をしてまいりました。
普段は本の制作で手芸に携わっていますが、今回の手芸フェスで実際に手芸をやってみて、気づかされたことや活かせることを各々沢山得たと思います。
もちろん、物を自身で作る楽しさも感じました!

ウエイドでは手芸の本で図の分かりやすさ、見やすさなど心掛けておりますが、実際に読者の目線に立って、自ら手芸を行うことで理解を深め、デザイン、作図、型紙作成などのさらなる追及、探求をしております。
社員一同が手芸を愛でていますので、手芸のことならウエイドまでどうぞご相談くださいませ。

バッグの作り方イラストも、一冊一冊ていねいに

私事ではありますが、去年の春に実家から独り立ちしてそろそろ一年が経ちます。
引っ越し先近くのスーパーが二軒ともレジ袋有料店なので、財布の中身と地球環境のため、男一人暮らしながら最近は常にマイバックを持ち歩いております。

このバッグ、引っ越しの際に入手したイケアの買い物袋なのですが、丈夫・大容量かつちょっとおしゃれなデザインでなかなか気に入っております。
(やっぱり家具用の袋ですので、会社帰りに納豆一つだけ買った時とか無駄にかさばります…。)

さてさて、バッグというと結構個性の出るおしゃれアイテムですが、そこで意外と重要なのが持ち手ではないでしょうか。
革製やエナメル製、様々な持ち手がありますが、その“持ち手”に着目したユニークな本が出ました。
日本ヴォーグ社様から発刊の『持ち手を楽しむバッグ』です。

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作例ごとにそれぞれ素材も形も違う持ち手のバッグの作り方が紹介されていて、どれも個性的なデザイン。
バッグの作り方を紹介した手芸本は数ありますが、この本を見れば他とちょっと差のついたバッグを作れるかも知れませんね!

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ウエイドでは作り方イラストのトレース・作図を担当いたしました。
今回は作例のバッグ一つ一つが個性的な持ち手のものばかりなので、構造がわかりやすい簡潔な図という作り方図の製作原則を守りつつ、ちゃんと持ち手の特徴が出るよう気をつけました。

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作り方のイラストにおいて、「分かりやすい」は絶対的な正義ですが、それぞれの手芸本には個性があります。
一口に「分かりやすい」と言っても、その本ごとに違った「分かりやすさ」や「見やすさ」があるのではないでしょうか。

そんな手芸本ごとの個性に毎回丁寧に向き合っていきたいと、我々ウエイド手芸制作部は思っている次第でございます。