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ラグビーボールのあみぐるみ!?

今回は家の中でも楽しめる
少し変わったあみぐるみをご紹介します。

弊社は、YAMAHAさんのWebサイトコンテンツ内の
あみぐるみの編み図を担当させて頂きました↓

どんなあみぐるみかというと…。

「ラグビーボール(実物大)」のあみぐるみです!
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ラグビーボールと聞いて驚きですが、
他のラインナップもなかなか面白く…
(以下、あみぐるみラインナップ)

・E-Vino(スクーター)
・ナイ犬
・ニャイケン
・NIKEN(バイク)
・プレミアムボート
・発電機

お気づきの方もいるかも知れませんが、すべてYAMAHAさんにまつわる物が
あみぐるみになっているんです。
インパクトの強いあみぐるみ達が並ぶ中、
この度ラグビーボール(実物大)が仲間入りしました。

こちらは五郎丸選手が所属するラグビーチーム、ジュビロとコラボをしており、
編みぐるみのラグビーボールを抱えているのはあの五郎丸選手です。
たくましい腕が素敵。
(実際のラグビーボールと比べると毛糸のラグビーボールはふわふわしており
可愛らしい出来です。)

今回この編み図を制作する上で弊社が工夫した点は、
毛糸で作る文字をいかに文字らしく見せられるかという点です。
なかなか編み物で文字を作るというのは珍しく、図としてのわかりやすさと、
文字としての完成度を上手く編み図として再現することにこだわりました。

あみぐるみシリーズはHPに全作品の作り方が公開されているので、
誰でも制作することができます!

是非ラグビーボールも制作してくださいね。
また、完成した作品はサイト内に作品応募ページがあるので、
是非応募してみてください!

最後に、編み図についてのご相談は是非弊社へ!

あのコのために、お気に入りの1着を作ろう!

みなさん、「ねんどろいど」シリーズをご存知でしょうか?
様々なアニメや映画のキャラクターや、実在の人物を2頭身に
ディフォルメしたフィギュアのシリーズです。

その「ねんどろいど」のボディ部分の等身を高くし、
可動部分を追加したのがねんどろいどどーるです。
ねんどろいどどーる」は、服を着せ替えることができるので、
いろいろな服を着せて楽しむことができるのです!

元から着ている服もあれば、販売元のグッドスマイルカンパニー様より
発売されている服もありますが、自分で好きな服を作るのも楽しいですよ!

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https://www.goodsmile.info/ja/nendoroiddoll より)

手のひらサイズですが、細かなところも再現されたお洋服がかわいいです!

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可動部分が多いのでいろんなポーズをとることができます。

今回は、その「ねんどろいどどーる」の服の作り方のHow to本をご紹介します!

クライアントの編集さんからの「フィギュア好きな人いませんか?」というお声がけに、「フィギュア大好きな、ピッタリのデザイナーがいますよ!」とお返事したことから今回のお仕事がスタートしました。

はじめてのどーる 布服レシピ~ねんどろいどどーるサイズが作れる~
グッドスマイルカンパニ様 監修/誠文堂新光社様 編)

今回ウエイドでは、装丁、本文デザイン、型紙を担当しました。

表紙もねんどろいどどーるのイメージにぴったりの、可愛くてワクワクするイメージに仕上げました!

「どーる=女子向け」のイメージが強いかもしれませんが、「作るかとが好きな男子にも見て欲しい!」という思いから、男女ともに手にてってもらいやすい装丁を心がけました。

たくさんの方に、手にとってもらえると嬉しいです。

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巻頭には、この本で作れる服が紹介されています。
様々なシュチュエーションで撮影した楽しいカットをみると、こんな服をつくって、外へ連れて行きたい気持ちになりますね!

撮影ロケには弊社デザイナーも同行し、「こんなページにしよう」と誌面イメージをふくらませました。

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ウエイドではふだん人間サイズ(?)の型紙トレースを作成していますが、
どーるサイズの型紙は圧倒的にサイズ感が違うので、原稿の手書きで描かれた線を見やすい線に調整する際には、まさに人形を扱うように慎重におこないました。

手芸をあまりしたことがない方にもわかりやすいよう、作り方の写真が多く掲載されているところもポイント。

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この「ねんどろいどどーる」シリーズはまだまだ種類やフィギュア化されている作品も少ないのですが、長年発売されている「ねんどろいど」シリーズのフィギュアの首部分をつけかえることができるんです。
(※一部、付け替えが難しいねんどろいどもあります)

今まで販売された、またはこれから販売される「ねんどろいど」も楽しめるシリーズとなっています!
ぜひ、お気に入りの服を着せて、いろんなところへ連れて行きましょう!

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アイシングクッキーに挑戦!

みなさんはアイシングクッキーをご存知ですか?
砂糖でデコレーションされた可愛らしいクッキーです。

2〜3年前から流行りはじめて、現在は手軽に洋菓子屋で購入可能なので、
目にする機会は増えたのではないでしょうか?
もちろん自分で作ることもできますよ!

実は私も約3年前にお菓子教室でアイシングクッキーの講座を受けました。

クッキーに粉砂糖と卵白と食紅を混ぜた溶液を絞って、絵や字を描く作業なのですが、一定の力でゆっくりと絞りながら描いていく作業が、ムズかしかったのを覚えています。

最初は1つ作るのにも時間がかかってしまい、集中力と根気がいる作業だと思ったのですが、そのぶん完成品がとても可愛らしくできたので嬉しかったです。

さて、今回ご紹介する本は日東書院さんより発行された新井知加子さんの『子どもと一緒にアイシングクッキー』です。

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新井知加子さんはアイシングクッキーの教室やワークショップなどを精力的に開催されており、お子さんと一緒にできる講座あります。
マカロン作りも得意で、コンクールで入賞されたこともあるそうです。

ウエイドでは図案のトレースを担当しました。
細かい図版が得意なウエイドにはとても嬉しいお仕事です。
図案は先生の手書きで描かれた原稿をトレースしながら整えていきます。

図の色もクッキーの写真を見て近い色にしました。
図案があると写真で分かりにくい部分も理解しやすいですよね。
線や左右の違いが曖昧な部分もへっちゃらです。

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そして今回は、なんとウエイドスタッフもアイシングクッキー作りに挑戦しました。
本のレシピを参考に《しずく》と、ウエイド手芸部のキャラクターの《ケイティ》のアイシングクッキーを作りました!!

まずはオリジナルの型を作ります。
アルミ板を細幅に切り、図案に沿って曲げ、接着剤で止めました。

次にクッキー生地を作って、先ほどの型で抜いてオーブンで焼きます。
こんがりと焼き色がつき、これだけでも美味しそうですね。

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ここからは、いよいよアイシングです!
アイシングの絵を描く作業は、手芸好きのウエイドスタッフで行ます。
今回は水を入れるだけで、アイシング溶液になる市販の製品を使いました。

本を参考にしながら、型の縁のアウトラインを描きます。
ここで、ポイントなのが少し固めのアイシング溶液を使うこと。
手がプルプルと震えますが、一定の力で描いていきます。

アウトラインを描き終えたら、次にゆるめのアイシング溶液を中に入れて、隙間はつまようじで埋めていきます。
更に固まったら、その上に固めのアイシング溶液でケイティの顔を描きます。

顔を描くのは難しいですが、さすがウエイドのイラストレーター。
迷いなく描いておりました。

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そして、ついにオリジナルアイシングクッキーが完成しました!
どれもカワイイですね!

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アイシングは集中力と根気が非常にいる作業ですが、みんなでやると協力できるので作業が捗り、なによりワイワイと楽しいですね!

他のスタッフにも好評で、ウエイドの手芸制作部のツイッター(@KatyAmino_WADE)にも取り上げております。

ぜひ、みなさんもアイシングクッキーに機会あればやってみてくださいね。
今後もウエイドでは面白そうなことに挑戦していきます!

見やすい型紙つきの本で口金と持ち手の雑貨を作ろう!

手芸や洋裁が好きな私ですが、いざ材料を揃えて作ろうとする時に憂鬱なことがあります。

そうです。型紙の用意です。

本の場合は型紙の載っているページや別紙をトレースしてから始めることが多いのですが、一般的には同じ誌面に色んな作品が混在しており、作品や線を見分けるのが結構大変だったりしますよね。

仕上がり線や縫い代線に定規をあて、線を引き、合印、布の方向線、パーツ名、色んな情報を混沌としている中から見分け、書きます。

一苦労です。

書き上がったころにはもう、ヘロヘロなときも…。

ですが、こちらの日東書院さまの『今さら聞けない手芸の基礎がよくわかる!口金&持ち手つけ』(中嶌有希 著)では、なんと型紙が別紙で一つ一つの作品の線が重なることなく、ストレスフリーで使えます!

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さて、せっかく見本もいただきましたので、今回は実際にがま口を作ろうと思います。
型紙をそのままコピーをして、カッターで切り取りました。

なんと、5分以内で型紙ができました!

布を裁断し、ミシンで縫うこと約2時間。
あっという間にがま口が出来ました!!

いつもより早く出来上がったと思います。

今回はウエイド新人の私が入社して初めてお手伝いした本で、読者側から本の作り手側になって気づいた点があります。
以前は写真で工程を解説すると非常に分かりやすいと思っていたのですが、図もかなり重要ということです。

例えば、布が重なっているところは写真でどのような状態なのか判別が難しいですが、図だと重なりをしっかりと表現できるので分かりやすいです。

図の中で「ミシンで縫う位置」と「すでに縫い終わった位置』とで色を変えているので作業中に迷いませんし、裁ち方図でも、接着芯の部分の表現を変えているので、接着芯の貼り漏れを防げます。

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特にタッセルの作り方は、パッと見で分かりやすく気に入っております。

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図の工夫のおかげで製作もスムーズになり、読者さんの楽しい制作時間を陰ながらサポートできるワケですね!
色んな発見があり、とても勉強になりました。この本をお手伝いできて嬉しかったです。

今回作った作品は後日、ウエイド手芸制作部のツイッター(@KatyAmino_WADE)にてアップしたいと思います。

これからも手芸や洋裁本の実績やノウハウが豊富なウエイドで、読者様の作業をスムーズにしてご満足いただけるように努めて参ります。
どうぞよろしくお願いします。

自然の素材で100種類の「編みかご」がつくれます!

今まで当ブログでは様々な手芸本を紹介してきましたが、今回ご紹介するのはその中でもページ数・作業量・作品の難易度…どれもトップクラスの内容です。

誠文堂新光社さま発行の『草・つる・枝でつくる編みかご100 身近な自然で編むかごとリース 素材の採集方法から編み方まで』(佐々木麗子著)

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著者の佐々木麗子さんは、今まで数々の書籍を出版されている編みかご作家。
野の花司「自然素材でかごを編む教室」の講師を務められている方です。
その佐々木さんが過去に出版された4冊の本の内容を1冊にまとめ、装いも新たにリニューアルされての発行となりました。

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バスケットやキッチングッズ、コースターなど、自然の素材を使った作品の編み方を100点掲載。
元々4冊分の内容ということもあり、全271ページ・価格3000円という大ボリュームです!

今回、ウエイドでは
・表紙デザイン
・誌面デザイン
・作り方イラスト制作
・DTP
と、1冊まるごと携わらせていただきました。

この内容と価格に見合ったデザインを…ということで、高級感のある上品な雰囲気となっています。

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イラストは、過去の原稿を元に8割ほどを新たに描き下ろしています。
元のイラストは1冊ごとにそれぞれタッチが異なっていたため、統一感を出すことで作っている読者さんがストレスなく作業に集中できるようにする工夫です。
社内のイラストレーターチームが分担して描き直しました。
量はもちろんのこと、細かいイラストなので実は力作です!

さらに仕上がったイラストを素材として誌面をデザインする際も、デザイナーチームと連携を取りながら進めました。
このように、多くの工程が発生する作業を社内でスムーズに進められるというのが、イラストレーターとデザイナーが多数在籍するウエイドの強みでもあります。

ちなみに、タイトルに「素材の採集方法」とあるように、作品に使う材料は自然の植物。
もちろん手芸屋さんでは買えないので、作りたくなったらまず野山で素材を集めるところからスタートです。
(その工程も、本書に詳しく記載されています。ご安心を)

このようにかなり上級者向けの内容となっていますが、さらなる手芸の達人を目指したい方はぜひチャレンジしてみてください!

「はじめての刺しゅう本」の決定版ができました!

新年度、心機一転して新しい趣味にチャレンジしてみようと思っている方へ。
ウエイドブログでは様々な手芸本を紹介してきましたが、その中でも「初心者向け刺しゅう本」の決定版ともいうべき一冊ができました。

それが今回紹介する、西東社さま発行『はじめてでも上手にできる 刺しゅうの基本川畑杏奈 監修)』です。

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ウエイドでは、図案と作り方ページのトレースと作図を担当しました。

基本の刺しゅうの解説や応用方法はもちろん、総勢14名の作家さんによるオリジナル図案を合計580点掲載。
一冊の刺しゅう本としては、かなりのボリューム感です!

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図案は動物・植物などの身近なモチーフをはじめ、誕生日、クリスマス、出産祝いなどのイベント向けの絵柄から、アルファベットや線などの汎用性が高いものまでバラエティに富んでいます。

身の回りの小物のリメイクに、お祝いの贈り物に、お子さんの持ち物にワンポイント…などなど、見ているだけでも様々なアイデアが浮かんできますね。

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今回に限らず、手芸本の制作時は「実際に作る方の目線」を忘れないように心がけています。
テキストや引き出し線の配置ひとつとっても、いかに見やすく、なおかつ邪魔にならないか(矛盾しているようですが)ということを常に考えながら作らせていただきました。

読者さんが作品を作る際には、作業に集中してとにかく楽しん読み進めて頂けたら我々としても大満足です。

最後に、本書に掲載されている580点の中から「イチ推し図案」を当社スタッフに選んでもらいました。


イラストレーターSさんの推し図案。
睡眠中かはたまた人見知りなのか、顔を隠してまるくなる姿がキュートです!


こちらは、イラストレーターHくんの推し図案。
ただでさえモフモフのクマさんが、マフラーでさらにモフモフしていてキュートです!

このように、かわいい図案が満載の使える一冊となっております。
本書の内容を一通りステッチすれば(1日1点でも約1年半)、あなたも立派な刺しゅうのプロになっている…かも?

超☆画期的!買ってすぐ作れる洋服型紙!!

子供の頃付録付きの雑誌が好きでした。
小学◯年生とかタイトルのついたアレです。
雑誌にはあらかじめミシン目の入った厚紙のキットがついてきて、それを手で切り離して組み立てるとおもちゃになるというわけです。

もう雑誌自体の内容は全く忘れてしまいましたが、何か戦隊物ヒーローの武器を作ったような記憶があります。
私自身はほとんど戦隊物を見ていなかったのですけどね。
(でも忍者戦隊カクレンジャーのロボットは持ってました)

そう、なんでも買ってすぐ作れるというというのは大変お得感が強いのです。

そしてその「買ってすぐ作れる」を前面に押し出した斬新な手芸本がこちら。
NHK出版様から刊行の『NHKすてきにハンドメイド そのまま切って使える型紙BOOK』です。

この本では、型紙部分のトレースとレイアウトを、我々ウエイドが担当いたしました。

1冊で1アイテムが作れて、シリーズ第1弾として「はおりもの」「パンツ」「ワンピース&チュニック」が発売中です。
そして型紙が付録になっているのですが、実はこの型紙が他と一味違います。

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通常の手芸本では、一枚の型紙に複数の作品が重なって掲載されていたり、表裏両面に印刷されていたり、丈の長いパーツは分割されていたりします。
作品を作る前に、まず型紙を別の紙に写し、分割されたものはつなぎ合わせなければなりません。

下ごしらえなのに結構手間がかかるので、写し終わったところで「続きはまた明日」という経験のある方も多いのでは?

そこで、この『そのまま切って使える型紙BOOK』の登場です。
片面印刷で、パーツ同士が重なり合うことなく、縫い代つきで配置されていて、他の紙に写す必要がありません。
袋から取り出して、切り離して、そのまま洋服を作り始めることができます。

NHK_sonomama_ph03_katagami

ストレスフリー。
むしろ型紙の存在感を前面に押し出している感じです。

すごい贅沢! なんて革命的!
ご覧頂いた表紙からも伝わってきますよね。
一般的なソーイング本とは型紙の扱い方に一線を画しています。
作家さんや編集さんは、作りやすい型紙を付録にしたいと常々思いつつ、掲載作品全部の型紙を載せたいし、型紙のスペースは限られているし…と、制約の中で本作りをしています。
そんな中で思い切って作品を絞り込むことで実現した、挑戦的なシリーズです。

またお値段も大変リーズナブルで、一冊900円(税別)になっています。
型紙だけで1500円くらいの物もありますから、写真や作り方もついてこのお値段はお買い得ですね!

型紙デザインは著者の月居良子先生!
シンプルで作りやすいのに、着ると立体的でオシャレと、ソーイング界で長年ご活躍の方です。

なかなか作品を仕上げられていない初心者さんも、型紙写しが面倒になってきたベテランさんも、是非、試して頂きたいシリーズです!