ちりめん細工〜江戸から続く女子の嗜みを分かりやすいイラストで紹介〜

みなさん、たばこと塩の博物館には行ったことがありますか?

東京都墨田区にある煙草と塩についての博物館で、日本専売公社(今のJT)が設立しました。
こちらの博物館では煙草と塩の展示以外にも、日本やアジアの文化に関する特別展を度々開いています。

そして現在開催中の展示が、「ちりめん細工の今昔」です。

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ちりめん細工とは、着物を作る際に出た余りのちりめんを使った裁縫細工のこと。
江戸時代に始まり、明治・大正と上流階級の女性の嗜みとされました。

今回の特別展は江戸〜大正にかけて作られた様々なちりめん細工を一堂に集めたもので、兵庫県姫路市にある日本玩具博物館の協力のもと開催されています。
ちなみに開催期間は1月23日〜4月8日までです。

その日本玩具博物館ではちりめん細工の伝統を継承するため、ちりめん細工の講座を開催しているのですが、「ちりめん細工の今昔」展では第二部「今によみがえった平成のちりめん細工」展として同館認定講師の方々の作品も展示されています。
現代の作品はちりめん細工をいくつも紐で吊るした「つるし飾り」や「傘飾り」が多く、非常に賑やかな印象です。

さて、その日本玩具博物館認定ちりめん細工講師の方々が執筆した、ちりめん細工のハウツー本がこの度発売されました。
日本ヴォーグ社様から刊行の『季節のつるし飾りとちりめん細工』です。

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ウエイドではこちらの本の作り方の図と実物大型紙のトレースと配置を担当しました。
このつるし飾りは様々なちりめん細工を組み合わせて作るため、パーツ数が非常に膨大です。
多くの図を紙面の中に配置するので窮屈な印象になりがちですが、ウエイドはつるし飾りやちりめん細工の本ならすでに何冊も手がけております。
知識と経験を総動員しつつ、少しでも見やすく解りやすい図になるよう考えながら仕上げました。

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ところで「ちりめん」って漢字で書くと「縮緬」なんですね。

なんだか字の感じが「担担麺」に似てます…。

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