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楽しい4コママンガとデザインで算数文章題が解ける!

「マンガを読むとバカになる」と諭された時代もありました。
でもイマドキは違います。マンガで勉強する時代です。
マンガで読む経済学、歴史、自己啓発…と、なんとなしに書店をのぞいてみても、堅めな内容をマンガで解りやすく解説した書籍があちこちに並んでいます。
昨年は英語の教科書のイラストがアニメ風に可愛くなったと話題になったりもしました。

私たちウエイドでも、解説にマンガを使った書籍をいくつも手がけております。

そんな時代にこれまでとは少し違う、ただマンガ化しただけではない、
マンガを文章題の読解方として応用したマンガ児童学習本の登場です。

それがこちら、旺文社さまから発売中の『4コマで考える算数文章題(小学1〜6年生)』でございます。 
ウエイドでは、装丁、本文フォーマットデザイン、巻頭の説明ページ用イラストを担当させていただきました。

明るく楽しいだけでなく、本文の内容を想像させて興味を持ってもらえる表紙を、また、実際に本書で勉強するお子さんが、算数の文章題に前向きになれるようなデザインを目指しました。

本書のコンセプトは、前述のとおり「マンガだから取っ付きやすい」というだけではありません。
算数の文章題を
●何処で誰が?
●計算に使う数は?(その1)
●計算に使う数は?(その2)
●何をもとめる?
という4つの要素に分割して、
同じく「起・承・転・結」の4要素で構成された4コママンガにおとし込んでいるというのが本書のスゴイところ。

実はこの文章題というのは厄介で、低学年のうちは文章を深く読み解かなくても答えを出せてしまうので、複雑な問題を解くために将来重要になってくる“読解力”を身につけないまま過ごしてしまう子がかなり居るというのです。

そこで4コママンガを使って、小学生の内に文章題の内容をイメージする力を養って、問題を深く読み解く習慣をつけようという事です。

また、この参考書で勉強する小学1〜6年生の子ども達が、なるべく飽きないように、自分から楽しんで学習できるような工夫が随所にあります。

例えば、ページの角に入っているイラストと折れ線は、終わった所に分かりやすく目印をつけるだけでなく、「ここまでやったぞ」という達成感を味わってもらうためのモノです。
実際に子育て中の編集さんの声から生まれた、ママ目線の細かい気遣いですね!
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カバーのキャッチフレーズや、カバー内側の表紙にプロローグ的なマンガを入れるアイデア等、弊社デザイナーからご提案させて頂いた部分もたくさんあります。
みんなでアイデアを出し合って「それならこんなのはどう?」という感じで更なるアイデアが生まれて…という相乗効果を楽しみながら、盛り上がりながら、デザインが仕上がって行きました。
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この制作側の楽しい気持ちや盛り上がりは、実際に本書で勉強する小学生の読者さん達にも共鳴して、「算数って面白いかも?」「問題がとけた!」「成績が上がった!」という嬉しい体験につながるに違いないと感じる、新しくて熱いプロジェクトとなりました。