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ねんどろいどどーるとドール服の二本立てでご紹介!

アニメやゲーム好きには登場人物のフィギュアが好きな方も多いと思いますが、昔人形遊びしていた子供が大人になった今でも昔遊んでいた人形を大人買いしてコレクションしている方がいると聞きます。
フィギュアや人形は今も昔も根強い人気がありますよね。

今回ご紹介する本は「ねんどろいどどーる」と子供向けの「人形の洋服」の二本立てです。

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1冊目は誠文堂新光社より発刊の『どーる 布服レシピ2 学校編』。
ねんどろいどどーるの販売元のグッドスマイルカンパニーが監修した洋服本の第二弾です。

こちらはねんどろいどどーるに着せる洋服を自分で作ろうという内容の本で、今回のテーマは学校の制服や部活動着がメインとなっております。
プロセスが写真つきなので、初心者の方にもわかりやすく解説されております。
ウエイドは型紙のトレースを手がけました。

ねんどろいどどーる好きな稲村は実際に自分でもねんどろいどどーるの洋服を作っており、この本に携われることが非常に嬉しかったそうです。
ちなみに稲村は小さいパーツを器用に縫えます。布の端の始末のコツを習得し、職人のようにうまいです!
(作品は弊社instagramでも公開中!)

型紙は非常に小さく、わずか1ミリの違いでも仕上がりに響いてしまうので、寸法を確かめながら注意しながらの作業をしました。
ウエイドでは婦人服の型紙のトレースやレイアウト依頼が多いのですが、人形みたいな小さなパーツには細心の注意を払っています。

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もう1冊はKADOKAWA社より発刊の子供向けの人形の洋服の本『子どもに作ってあげたい、シンプルでかわいいドール本』です。
モデルとなっている人形はバンダイのぽぽちゃん、レミンちゃんとソランちゃんの3体で、子供にとても人気があります。

こちらの本は人形のサイズに合わせて2サイズ作れる仕様になっており、色や素材のバリエーションも豊富です。
元々は子供服のデザインをしていた作家さんの本でモデルのお子さんと人形が同じデザインの洋服を着ており、写真も見応えがあります。

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ウエイドではデザインと型紙のトレースと図版制作を手がけました。
特にこだわったところは型紙です。
2サイズあるので、小さい方に色を塗ることで一目瞭然となっています。
作り方の図版は構造の理解力やデッサンには定評があるベテランの森田が担当しており、見やすくて分かりやすい作図にしました。
デザインとディレクションは土屋が担当し、お客様の不安な点や疑問点に親身にコミュニケーションをとり、今までのウエイドの手芸本の実績やノウハウを駆使して、とても満足していただけるものになりました。

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ウエイドは手芸本で実績と定評があります。
型紙のトレースとレイアウトと図版制作などはお任せください。
そして、ウエイドのスタッフは手仕事が好きなので、手芸だけに限らずにものづくりに携わる説明書やレシピのお仕事もできますので、お気軽にお声をかけください。

あのコのために、お気に入りの1着を作ろう!

みなさん、「ねんどろいど」シリーズをご存知でしょうか?
様々なアニメや映画のキャラクターや、実在の人物を2頭身に
ディフォルメしたフィギュアのシリーズです。

その「ねんどろいど」のボディ部分の等身を高くし、
可動部分を追加したのがねんどろいどどーるです。
ねんどろいどどーる」は、服を着せ替えることができるので、
いろいろな服を着せて楽しむことができるのです!

元から着ている服もあれば、販売元のグッドスマイルカンパニー様より
発売されている服もありますが、自分で好きな服を作るのも楽しいですよ!

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https://www.goodsmile.info/ja/nendoroiddoll より)

手のひらサイズですが、細かなところも再現されたお洋服がかわいいです!

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可動部分が多いのでいろんなポーズをとることができます。

今回は、その「ねんどろいどどーる」の服の作り方のHow to本をご紹介します!

クライアントの編集さんからの「フィギュア好きな人いませんか?」というお声がけに、「フィギュア大好きな、ピッタリのデザイナーがいますよ!」とお返事したことから今回のお仕事がスタートしました。

はじめてのどーる 布服レシピ~ねんどろいどどーるサイズが作れる~
グッドスマイルカンパニ様 監修/誠文堂新光社様 編)

今回ウエイドでは、装丁、本文デザイン、型紙を担当しました。

表紙もねんどろいどどーるのイメージにぴったりの、可愛くてワクワクするイメージに仕上げました!

「どーる=女子向け」のイメージが強いかもしれませんが、「作るかとが好きな男子にも見て欲しい!」という思いから、男女ともに手にてってもらいやすい装丁を心がけました。

たくさんの方に、手にとってもらえると嬉しいです。

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巻頭には、この本で作れる服が紹介されています。
様々なシュチュエーションで撮影した楽しいカットをみると、こんな服をつくって、外へ連れて行きたい気持ちになりますね!

撮影ロケには弊社デザイナーも同行し、「こんなページにしよう」と誌面イメージをふくらませました。

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ウエイドではふだん人間サイズ(?)の型紙トレースを作成していますが、
どーるサイズの型紙は圧倒的にサイズ感が違うので、原稿の手書きで描かれた線を見やすい線に調整する際には、まさに人形を扱うように慎重におこないました。

手芸をあまりしたことがない方にもわかりやすいよう、作り方の写真が多く掲載されているところもポイント。

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この「ねんどろいどどーる」シリーズはまだまだ種類やフィギュア化されている作品も少ないのですが、長年発売されている「ねんどろいど」シリーズのフィギュアの首部分をつけかえることができるんです。
(※一部、付け替えが難しいねんどろいどもあります)

今まで販売された、またはこれから販売される「ねんどろいど」も楽しめるシリーズとなっています!
ぜひ、お気に入りの服を着せて、いろんなところへ連れて行きましょう!

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レッツ青春!!!

青春という言葉はそれだけで甘酸っぱさや友情努力勝利が圧倒的に押し寄せてきます。
そんな言葉がタイトルに入った、その名も『青春ハンドメイド/学研プラス』をご紹介させていただきます。

青春……眩しいですね。その言葉の通りに、学園祭や体育祭など、キラキラした学校生活を送る中での衣装の作り方の本です。

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この本では、型紙と裁ち合わせ図を担当させていただきました。そして、この本は普通とはちょっと違う本なのです。

まずは学校の図書室に置く為の本である事。
その為、とても硬いハードカバーなのです。叩くと、音からして違います。多くの人が読む為にとても丈夫に出来ているのです。

そして、何より特徴的なのは、型紙がダウンロード出来るのです!!
QRコードが付いていて、ネットから必要な型紙をダウンロード出来るという、まさに現代らしい作りになっています。

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A4サイズの型紙をダウンロードして自分で張り合わせて作成してもらう為、一般的な紙面の型紙とは違い、張り合わせ用のトンボマークがあったりと少し変わったフォーマットになっています。

ウエイドは手芸の図版を数多く手がけている為、その経験を生かし、どうすればより見やすく分かりやすいかを提案させていただきながら作成しました。
ダウンロードしたものを自分で出力するので、コンビニでコピーして、スキャナーに本を忘れる事もありませんし、失敗しても何度でも作れます!是非チャレンジしてみてください!!

小さいは可愛い

秋の夜長に、何か作ってみてはいかがでしょうか?
そんなわけで、今回は『ドールのための可愛い革小物大河なぎさ(著)』です。

人形持ってないよ。という人も、小さなバッグや靴がちょこんと飾ってあるのは可愛いので、諦めずに挑戦してみてください。

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こちらの本で、ウエイドは型紙の作成をさせていただきました。
革に開ける穴の数や位置が重要なので、とても気を使いました。
皆さんも作る際は、穴の位置に気を付けてくださいね。
表と裏で合わなくなってしまいます。

先日、会社のみんなで革の小銭入れを作るワークショップに行って来たのですが、そこでも先生が「同じ平目打ち(革に穴を開ける道具です)を必ず使ってくださいね」「ずれないように気を付けて。糸が通らなくなってしまいますよ」と何度も言われました。つまり、とっっっっっても重要なところなので、皆さんも一番集中してくださいね。

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この本で紹介されている小物は、20~28.5cmの大きさの人形に対応しているので、自分の人形に合うかしら?という心配はご無用です。

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本書では、4種類の人形たちに持たせた時の写真が並んで掲載されているので、人形によって、同じ小物を持っていても違って見えることがよくわかります。

こんなに雰囲気が変わるのかと、驚きました。不器用で、作るのは自信がない……という方も、写真だけでも十分楽しめますよ。
自分で作った小物たちで、更に人形を生き生きと飾ってみてはいかがでしょうか?

見やすい型紙つきの本で口金と持ち手の雑貨を作ろう!

手芸や洋裁が好きな私ですが、いざ材料を揃えて作ろうとする時に憂鬱なことがあります。

そうです。型紙の用意です。

本の場合は型紙の載っているページや別紙をトレースしてから始めることが多いのですが、一般的には同じ誌面に色んな作品が混在しており、作品や線を見分けるのが結構大変だったりしますよね。

仕上がり線や縫い代線に定規をあて、線を引き、合印、布の方向線、パーツ名、色んな情報を混沌としている中から見分け、書きます。

一苦労です。

書き上がったころにはもう、ヘロヘロなときも…。

ですが、こちらの日東書院さまの『今さら聞けない手芸の基礎がよくわかる!口金&持ち手つけ』(中嶌有希 著)では、なんと型紙が別紙で一つ一つの作品の線が重なることなく、ストレスフリーで使えます!

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さて、せっかく見本もいただきましたので、今回は実際にがま口を作ろうと思います。
型紙をそのままコピーをして、カッターで切り取りました。

なんと、5分以内で型紙ができました!

布を裁断し、ミシンで縫うこと約2時間。
あっという間にがま口が出来ました!!

いつもより早く出来上がったと思います。

今回はウエイド新人の私が入社して初めてお手伝いした本で、読者側から本の作り手側になって気づいた点があります。
以前は写真で工程を解説すると非常に分かりやすいと思っていたのですが、図もかなり重要ということです。

例えば、布が重なっているところは写真でどのような状態なのか判別が難しいですが、図だと重なりをしっかりと表現できるので分かりやすいです。

図の中で「ミシンで縫う位置」と「すでに縫い終わった位置』とで色を変えているので作業中に迷いませんし、裁ち方図でも、接着芯の部分の表現を変えているので、接着芯の貼り漏れを防げます。

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特にタッセルの作り方は、パッと見で分かりやすく気に入っております。

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図の工夫のおかげで製作もスムーズになり、読者さんの楽しい制作時間を陰ながらサポートできるワケですね!
色んな発見があり、とても勉強になりました。この本をお手伝いできて嬉しかったです。

今回作った作品は後日、ウエイド手芸制作部のツイッター(@KatyAmino_WADE)にてアップしたいと思います。

これからも手芸や洋裁本の実績やノウハウが豊富なウエイドで、読者様の作業をスムーズにしてご満足いただけるように努めて参ります。
どうぞよろしくお願いします。

超☆画期的!買ってすぐ作れる洋服型紙!!

子供の頃付録付きの雑誌が好きでした。
小学◯年生とかタイトルのついたアレです。
雑誌にはあらかじめミシン目の入った厚紙のキットがついてきて、それを手で切り離して組み立てるとおもちゃになるというわけです。

もう雑誌自体の内容は全く忘れてしまいましたが、何か戦隊物ヒーローの武器を作ったような記憶があります。
私自身はほとんど戦隊物を見ていなかったのですけどね。
(でも忍者戦隊カクレンジャーのロボットは持ってました)

そう、なんでも買ってすぐ作れるというというのは大変お得感が強いのです。

そしてその「買ってすぐ作れる」を前面に押し出した斬新な手芸本がこちら。
NHK出版様から刊行の『NHKすてきにハンドメイド そのまま切って使える型紙BOOK』です。

この本では、型紙部分のトレースとレイアウトを、我々ウエイドが担当いたしました。

1冊で1アイテムが作れて、シリーズ第1弾として「はおりもの」「パンツ」「ワンピース&チュニック」が発売中です。
そして型紙が付録になっているのですが、実はこの型紙が他と一味違います。

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通常の手芸本では、一枚の型紙に複数の作品が重なって掲載されていたり、表裏両面に印刷されていたり、丈の長いパーツは分割されていたりします。
作品を作る前に、まず型紙を別の紙に写し、分割されたものはつなぎ合わせなければなりません。

下ごしらえなのに結構手間がかかるので、写し終わったところで「続きはまた明日」という経験のある方も多いのでは?

そこで、この『そのまま切って使える型紙BOOK』の登場です。
片面印刷で、パーツ同士が重なり合うことなく、縫い代つきで配置されていて、他の紙に写す必要がありません。
袋から取り出して、切り離して、そのまま洋服を作り始めることができます。

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ストレスフリー。
むしろ型紙の存在感を前面に押し出している感じです。

すごい贅沢! なんて革命的!
ご覧頂いた表紙からも伝わってきますよね。
一般的なソーイング本とは型紙の扱い方に一線を画しています。
作家さんや編集さんは、作りやすい型紙を付録にしたいと常々思いつつ、掲載作品全部の型紙を載せたいし、型紙のスペースは限られているし…と、制約の中で本作りをしています。
そんな中で思い切って作品を絞り込むことで実現した、挑戦的なシリーズです。

またお値段も大変リーズナブルで、一冊900円(税別)になっています。
型紙だけで1500円くらいの物もありますから、写真や作り方もついてこのお値段はお買い得ですね!

型紙デザインは著者の月居良子先生!
シンプルで作りやすいのに、着ると立体的でオシャレと、ソーイング界で長年ご活躍の方です。

なかなか作品を仕上げられていない初心者さんも、型紙写しが面倒になってきたベテランさんも、是非、試して頂きたいシリーズです!

切り抜いて、重ねて折って… 美しく進化する立体切り絵

暑さ寒さも彼岸まで、と言いますが、今年の夏は暑さと寒さの差が激しかったように感じます。
秋分を過ぎ、秋の夜長に立体切り絵はいかがでしょうか?

立体切り絵とは…切り絵をした紙を折ったり重ねたりすることで、立体的に仕上がるペーパーアートです。
切り絵と折り紙の楽しさを一緒に味わうことができるのです!

そんな立体切り絵を初めての人にも楽しんでもらえる1冊を、お手伝いさせていただきました!
なんとこちら河出書房新社さんの立体切り絵シリーズの2冊目となります。
濱 直史の美しい立体切り絵』(濱 直史著/河出書房新社刊)
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1冊目と対になった表紙デザインなので、ぜひ2冊並べてみて頂きたいです。

1冊目発行の際も、ウエイドがお手伝いさせていただきました!
(以前当ブログでも紹介させていただいております)
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巻頭の作品紹介ページは、眺めているだけでその繊細さに目を奪われます。
そして実際に立体切り絵を作って楽しめるように、巻末には図案が印刷された色紙がついています。

切り絵の切り抜き方、折り方のレクチャーが掲載されているので、カッターやピンセットなどの道具を揃えればすぐ始めることができます!
今回の作品は1冊目より使用している色数が増え、より鮮やかでカラフルな作品が多くなっています。

前回は表裏の色の違いでしたが、今回は表面となる部分に3〜4色使い、見た目も華やかで、一層楽しめる作品となっています。
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今回ウエイドでは、図案データの調整とDTPをお手伝いしました。
先生にいただいたデータを調整していくのですが、「この部分は細すぎて切れてしまうのでは?」「こちらはもう少しかたまった部分を作ったほうが切り抜きやすいのでは?」など、実際につくる人の目線にたち、先生にご相談しながら作業を進めました。

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図案自体も、前回よりも使いやすい仕様に、色々な工夫が加えられています!

まず、前回は裏面にもあった折り線などの目安の破線をなくし、必要な折り線は表面だけに集約されています。
このおかげで表面だけコピーしても、ちゃんと制作できるのです。
一度で切り絵をきれいに仕上げるのはなかなか大変ですよね…。何度でも練習できる仕様になっているのです。
そして、表面の折り線は、作品ごとに、紙の色に合う色の実線を使用し、より作りやすく、仕上がりも綺麗にまとまるようになっています。

ちなみに今回は、データだけでなく先生ご自身が切り抜いた切り絵・折った折り紙をお借りして、実物を見て細かいところを確認しながらの作業でした。その緻密さを目の当たりにして感激するのと同時に、とても繊細な作品ですので、大変緊張するものだったそうです。

先生は一日に3作品ほどお作りになるそうですが、自分だと1作品3日はかかりそうです…。
でも、仕上がったときの達成感と感動はより強く感じられるだろうなあと思います!
1冊目、2冊目どちらも素晴らしく、作りがいのある作品ばかりですので、是非、立体切り絵に挑戦してみてくださいね!