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ウエイド謹製 地図イラストの入った書籍を2冊同時紹介

絵入りの地図と言うものが昔から好きでした。

ギザの地名の横にはピラミッドとスフィンクスが描かれ、中国北部をデフォルメされた万里の長城が横切り、大海原ではクラーケンが帆船を襲っているようなやつです。

最近ウエイドではこの手の絵入り地図を二点制作致しました。
一つはこちらの『JIYUGAOKA OFFICIAL GUIDE 2018-2019 vol.29』です。

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こちらは自由が丘の商店街の方々が発行しているガイドブックで、自由が丘にあるオシャレなお店、行事、町の歴史が紹介されています。

ウエイドが制作したのはこのガイドの冒頭にある絵入り地図です。

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鉛筆で描いた地図をフォトショップで色つけしてポップな感じに。
さらに周りには人物のイラストを配置しました。なんだか自由が丘らしい素敵な雰囲気でしょ?(私はまだ行ったことないけど)

また、自由が丘駅構内の見取り図も描きました。

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二つの路線が上下に交差しているんですね。
駅構内の立体的な構造を、如何にシンプルかつ分かりやすくまとめるか?というところに注力しました。

そして二つ目がこちら。
光文社様の大人気シリーズ、古典新訳文庫の『ボートの三人男 もちろん犬も』です。

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こちらは息の詰まる現代社会に生きる3人の男と犬一匹が、ボートに乗ってテムズ河をひたすら遡る旅に出る。というお話のユーモア小説。

こちらも巻頭にある地図を制作しました。

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イギリスの地名は日本人にとって馴染みのないものばかり。
なるべく詳細に紹介しつつ、しかし文字の配置は見やすいよう工夫しました。
そしてこの地図も周りにイラストをちりばめてあります。
特にこのワンちゃんの絵は大変可愛いと編集の方にも大変好評でございました。

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それはそうと「息の詰まる現代社会」といいつつ原書の出版は19世紀末。
登場人物たちは、日本の首都をトーキョーではなくエドと呼びます。

人気上昇中!メカ・ミリタリー・イラストレーター渡辺信吾 大特集!

今回は、ウエイド所属イラストレーター・渡辺信吾の担当致しました、イラストのお仕事をドドンッ!とご紹介したいと思います。

ご存知の方も増えてきていると思いますが、幼少の頃から飛行機が大大大好きで、歴史や戦史の知識も非常〜に豊富なイラストレーターです。

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昨年末に発刊されました『西洋甲冑&武具 作画資料』では著者としても活躍しております。
本人自ら著書のご紹介もさせていただいております。詳しい内容はコチラ

まずは、『世界を変えた暦の歴史』(谷岡一郎 著/PHP研究所 刊)です。

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暦と社会のつながりを紹介する本書には、「アンティキテラの機械」のイラスト2点を掲載していただきました。

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アンティキテラの機械とは、一体なんなんでしょうか?

1901年、エーゲ海・アンティキテラ島の沖合で紀元前70〜60年ごろの難破船が発見されました。
その中で時計のような、歯車がいくつも使われたものが見つかります。
しかし当時はまだ時計が開発されるよりもはるか昔です。

この機械の謎に挑んだ学者たちのお話しは一冊の本になるほどですが、結論を言ってしまうと、アンティキテラの機械とは、古代ギリシアで作られた、日食と月食の時期など天体の運行を計算する機械だったのです。
まさに、世界最古のコンピュータではないかと推測されるものでした。

本イラストは、イギリスの科学博物館のマイケル・ライトが復原したレプリカと、 他諸説を参考にし、アンティキテラの機械の外観と内部構造を立体的に表現しました。
奥行感が出たことにより、複雑な構造や仕組みも視覚的によりわかりやすくなっており、精密なイラストを得意とする渡辺ならではの工夫がなされています。

実はこのイラスト、ウエイド発行『茶柱探検隊』にて渡辺がすでに描きおこしていたものです。
偶然にも、アンティキテラの機械のイラストをご依頼いただき、晴れてメジャーデビューとなりました。

本書ではモノクロでの掲載ですが、茶柱探検隊18号(P26-27)ではにて掲載されております。

 

次は書籍のお仕事です。
「ななつ星」「四季島」「瑞風」ぜんぶ乗ってきた!』(中嶋茂夫 著/河出書房新社 刊)

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ウエイドでは装丁、装画を担当致しました。
表紙に使用されている装画を渡辺が担当しております!
戦闘機や飛行機、甲冑などを得意とする渡辺ですが、今回初めて電車のイラストに挑戦致しました。
車体がメタリックのような色合いで、光り具合の表現に苦心したそうです。
本書は昨今ブームとなっている豪華寝台列車をご紹介する一冊となっております。

普通の旅行ではリラックスして移動というのはなかなかできませんが、
こんなホテルのような車内・客室だったら、移動時間も楽しいひと時となりますね。

 

最後はプラモデルのパッケージイラストです!
ちび丸 ティーガーI (東部戦線仕様)』(フジミ模型 販売)

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フジミ模型の方が、雑誌『Scale Aviation(スケールアヴィエーション)』の、
渡辺がイラストと文章を担当している連載「巨人機の時代」をご覧になってお声がけしてくださいました。

今回はティーガーという第二次世界大戦中、ドイツで開発された重戦車のイラストということで、戦闘機、戦車などのイラストを得意とする渡辺のフィールドと言えるでしょう!

こちらは“ちび丸シリーズ”という、戦艦や戦車をデフォルメしたプラモデルのシリーズです。
プラモデルの設計書を参考に、イラストの構図からご提案させていただきました。

元にしているのは戦時中の戦車ですので、当時の戦場の臨場感が出るような動きのある構図を、というご要望に見事に応えた仕上がりではないでしょうか。

今までに無い種類のお仕事でしたが、新たな媒体への一歩となるお仕事となりました。

 

こんなイラストをずっと描き続けて一生過ごしたいという渡辺、一番好きなのは第一次世界大戦前後の大型機だそうです。
渡辺が他の仕事をしなくてもいいくらいに、この手のお仕事を大募集中です!

本たちの戦国時代に地図・デザインで参戦!

いわゆる「戦国ブーム」というものは昔からありましたが、
ここ10数年はその盛り上がりが顕著なのではないでしょうか?
今年は大河の影響もあり、またジワジワと盛り上がってますね!
関連書籍も多種多様に刊行され、戦国関連本の戦国時代か!と思うほど、たくさんの書籍たちが本屋でせめぎ合ってるように感じます。
戦国武将ならぬ、戦国武書!そんな戦国武書の2冊にウエイドも加勢させていただきました!
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まずは洋泉社さま発行の『歴史REAL 戦国時代大図鑑』です。
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ウエイドでは巻頭の三折地図と巻頭特集と本文図版を担当しました。
地図を製作するにあたっては、「何を一番伝えたい地図なのか?」という点を意識して、さまざまな見せ方をご提案させていただいております。
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今回の折込地図では、各地の合戦場を紹介するとともに、平野戦と攻城戦がひと目でわかるような合戦地図になっています。
地形がわかる地図を製作し、当時の国境が山脈などによってわかれていた様子もわかりやすいかと思います。
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巻頭特集の“最強戦国大名10人詳細データファイル”は、データファイルということで、文章だけでは伝わりにくい様々な情報をビジュアル的にみせています。
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相続時〜統治時代〜死没までの石高のグラフなどは、相続時少なかった石高を一代でどれだけ増やしたか、一目瞭然です。
また旗印・馬印をイラストでかき起こしているので、詳細な部分まで確認することができます。
本文の図版は各武将が所有していた金山銀山の配置をあらわしたものを作成しました。

もう一冊は歴史関連のお仕事をいつもご一緒させていただいております
かみゆさま編の『戦国の名城』(かみゆ歴史編集部 編・スタンダーズ株式会社様発行)。
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“お城”と言っても実際にどんなものなの?と、思う人も少なくないと思います。
建てられた目的や時代によって様々な城が存在していました。
かみゆ歴史編集部が選ぶ10人の名将たちと、その名将が所有していた名城を、復元CG・イラスト・写真・地図などを駆使して紹介しています。

築城の名手、加藤清正の熊本城や藤堂高虎の今治城など、今もその姿を残す城からは当時の築城の息吹を感じるのではないでしょうか?

名城を紹介するとともに、10の攻城戦も紹介されております。
大坂城などは、いかに堅牢で豪奢な城だったかと伝えられながらも、後に攻め落とされてしまうという…まさに激動の時代だったなのだな、と感じますね。
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ウエイドでは本文の地図を担当致しました。
当時もしこのような地図があったら、他国や他所領を攻めるのに便利だったかもしれませんね。

個人的に、お!と思ったのは「山城の歩き方」というトピックです。
これ本当に大事です…ハイキングぐらいの気持ちで行った方がいいです。
間違ってもブーツでなんて行ってはいけません…(体験談)
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お城自体を眺めたりするのもモチロンおもしろいですが、そこに城があったという痕跡がのこる石垣や掘などもとてもロマンを感じます。
石垣の石の積み方や反りなどにも注目してみると楽しいですよ!

ようやく秋めいてきたかと思えば冬もすぐやってきそうなこの時期こそ、史跡巡りに良い季節だと思います。
是非この2冊を持って戦国史跡巡りに行きましょう!

お茶が主役の地図で巡る、京都の旅

最近ツイッターで面白い話が出回っていました。
日本の一般家庭なら大抵一つはある急須、その先っちょについているゴムの短いチューブ。子供の頃あれは垂れ防止用でとっちゃダメと母から聞かされた覚えがあります。しかし大手急須メーカーのアカウントがつぶやいたところによりますと、あれは輸送時の破損防止のためのもので、本来外して使うのだそうです。むしろつけたままだと雑菌が繁殖する恐れがあり、この話題が朝のニュースで取り上げられた際には全国に少なからぬ衝撃が走りました。

とはいえ急須で淹れたお茶を飲んだのなんてもう何年も昔の話。
一人暮らしの私の部屋には急須自体ありません。お茶はペットボトルで買うかティーバッグで淹れるものとなり、日本のお茶文化は危機に瀕しているといえなくもないのかも。
しかし、今もお茶文化が深く根付いた地域があります。
それはもちろん京都!茶の湯文化発祥の地ですからそれも当然ですね。

今手元にある暮らす旅舎様編/青幻舎様発行の『京都はお茶でできている』をパラパラとめくってみます。
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お茶といえば伝統と格式といった感じの世界ですが、やはり時代に合わせて変化しているようで、けっこうカジュアルにアレンジされたものもあるようです。
まるでピクニックのように露天でお茶を点てる茶人の方や、チベット僧に弟子入りしたカナダ人茶人の方まで、千差万別のスタイルが登場して非常に面白い!
出てくる茶器も優美でオシャレなものばかりですので、お茶の知識がなくても見ていて楽しい本ですよ。
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ちなみにこの本を出版された暮らす旅舎様は、ウエイド創設メンバーが昔からお世話になっている方々で、すでに『京のろおじ』他4冊など、色々な切り口で京都を紹介する本を出版されており、毎回ウエイドで地図を制作しています。
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今回も京都の地図を制作しているのですが、いつもと違うところは紹介するスポットのみクライアントから指定され、描く範囲はこちらで提案するという形をとった事です。
編集さんの負担も大分軽減できたと思います。

そろそろ秋も深くなり、紅葉の季節となってきましたが、この本を参考に寺社仏閣だけでない京都の別の一面を覗いてみてはいかかでしょうか?

ドイツ語でクリスマスは“ヴァイナハテン”です。『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅/久保田 由希(著)』(マイナビ出版)

今回はクリスマスのお話です。
へ? 気が早い?
ハロウィーンすらまだじゃあないかですって?
何を眠たい事を仰せであるか!?

もう!今の内に飛行機の予約しないと。
レストランは?ケーキは?
いや、その前に自分の予定は?

そうです。昨今はなんでも予約がアタリマエの前のめり社会です。
クリスマスの予定も大急ぎで立てなくては!

はい、そんなあなたに今回ご紹介したい本はこちら…。
きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(久保田由希著、マイナビ出版)です。
『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(久保田由希著、マイナビ出版)表紙

ドイツ・クリスマスマーケットの楽しみ方マニュアルでございます。
マップや簡単なドイツ語、マーケットの歴史を収録。
さらにドイツ家庭のクリスマスの過ごし方もたっぷりご紹介。
見て楽しく、読んで役立つ、そんな一冊です。
『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(久保田由希著、マイナビ出版)本文

ウエイドではマップ作成とDTPを担当しております。
マップはとにかく「旅行する人が見て使いやすいように」配慮しております。
大通りにせよ脇道にせよ、それぞれの取捨選択がキモになります。
こういう部分では、マップの制作を多く手がけているウエイドのノウハウが活かせたと自負しております。
『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(久保田由希著、マイナビ出版)地図

現地の地名もドイツ語で入っていますよ。
それはそうと、ドイツ語の響きってなんだかカッコよいですねぇ。

DTPの方は細かい修正と、複数のファイルに分かれていたインデザインのデータをまとめて、入校用に整える作業をしています。

お正月に追い立てられる日本の慌ただしいクリスマスはチョットお休みして、今年は本場のクリスマスを満喫するのもオススメです。
『きらめくドイツ クリスマスマーケットの旅』(久保田由希著、マイナビ出版)本文

えっ、ウチへのお土産!?
お気持ちだけで結構ですから〜。

お父さんの隠し湯? 『日帰り温泉&スーパー銭湯2016 首都圏版』(ぴあ)

暖冬ですね。
地球温暖化にエルニーニョ現象だと、日々お天気キャスターが騒いでいる今日この頃ではありますが。
冬の本番はこれから。日増しに寒さは厳しくなっていくはずです。

そんなときに行きたくなるレジャースポットといえば、ズバリ「温泉」ですね。

というわけで、今回の実績紹介はそんな貴方にうってつけのお話です。
こちら、ぴあ様より発売中、『日帰り温泉&スーパー銭湯 2016 首都圏版』のご紹介。
各特集ごとに、ニューオープンの温泉から昔ながらの銭湯までオススメの温泉が、なんと359湯も掲載されてます。

『日帰り温泉&スーパー銭湯2016 首都圏版』(ぴあ)表紙

ウエイドでは巻頭の特集ページと、全体のフォーマット作りを担当しました。
今回は359湯の温泉を紹介するということで、編集部の方が取材して読者の方にお届けしたい情報量が湯水のように涌き上がっておりますが、その大量の情報を見せ場と引く所を作ることによってメリハリをつけ、細々させずに見やすく整理してレイアウトするようにつとめました。
データの構造も後でDTP作業の方の負担が軽減できるように設計しています。

『日帰り温泉&スーパー銭湯2016 首都圏版』(ぴあ)本文

また、全体の雰囲気としては落ちつきながらも楽しく、「ファミリー層〜“お父さん”向け」のデザインになっております。
普通、温泉旅行というと女性同士や家族連れ、カップルなどに人気なイメージがありますが、この“日帰り温泉”というものは、非日常感を味わえながら日帰りもOKという気軽さから、世のお父様方の間で静かなブームとなっているのだそうです。
家族で出かけた帰りに立ち寄るだけでなく、日常の疲れを癒すべく、一人お忍びでサッと行ってサッと帰ってくるといったスタイルが流行だとか。
日々のお仕事や家族サービスを忘れて味わう束の間の逃避行ですね。「おつかれさまです。」

本書には付録として、読者限定クーポンやプレゼントがビッッッシリ付いているので懐にもお優しいですよ。
(ホントにすごい量…)

『日帰り温泉&スーパー銭湯2016 首都圏版』(ぴあ)付録クーポン

さても世間は大掃除に正月支度。暮れても明けてもお父さんには休日なんぞ無いかもしれませんが。
そんな時こそ、“こっそり”休むことも必要かと…。

それでは皆様、よいお年を!

いざ、大人の修学旅行 日光・那須へ!

まっぷる 日光・那須 鬼怒川・塩原 '16 表紙
昭文社様より『まっぷる 日光・那須 鬼怒川・塩原』の2016年度版が大好評発売中です。
WADEでは毎年制作に参加させて頂いており、今回は巻頭の特集とお食事処のページを担当致しました。

何年もやっていると見飽きてしまいがちなのですが、毎年、新しい情報が盛り込まれていたり、新しい切り口で紹介されていたりして、毎回新鮮な気持ちで作業できるのです。編集部の方々の引き出しの多さに脱帽です。
もし去年までの本をお持ちの方は、そんな視点で見比べてみるのも面白いかも。

徳川家康公鎮座400年を記念して、にわかに注目の集まっている日光東照宮はもちろん、他にも人気のレジャースポットに温泉など、見逃せない記事が満載です!
お食事・スイーツでも日光・那須は和洋の美味いものが盛りだくさんですよ。WADEスタッフもおいしそうな写真たちにお腹を空かされながら、楽しく作業させて頂きました。紙面の雰囲気作りにはそんな日光・那須の賑やかさを伝えるための工夫があちこちにありますので、ぜひ注目して頂けたら嬉しいです!
まっぷる 日光・那須 鬼怒川・塩原 '16 本文
旅の目的に合わせたプランもたくさん載っていて、今年のゴールデンウィークの下調べにオススメです。
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